四代続く地域密着の「大家さん」。貴重なコミュニティを守ってくれる “大家さん”を募集!
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目次 :
四代続く地域密着の「大家さん」
新千歳空港から車で45分ほどのところに位置する北海道むかわ町。その町の一角で、代々不動産業を営んでいたのが神野久哉(かんの ひさや)さんです。 神野さんの曽祖父母が明治時代に開拓民として鵡川(むかわ)地区にやってきたのち、自宅に加えて数軒の長屋を建て、家を貸すようになったのが始まりなのだとか。それ以来四代にわたって、むかわ町花園地区の貸し家をメインに超・地元密着型の経営を行ってきました。
神野さん「今は貸家業と言うと、不動産会社が間に入ってマージンを払うのが一般的ですよね。うちではアナログ的ですが「昔ながらの大家さんのような貸家業なんです」
神野さんが管理しているのは、店舗1つに加えてアパートと平家の19世帯。20代~80代まで幅広い年代の方が暮らすなかで大切にしていることは「目で見てコミュニケーションを取る」こと。管理会社や清掃会社は入れず、神野さんご夫婦が掃除やトラブルなどに対応。
神野さん「家賃を渡してもらいながら『元気?』『最近どうですか?』と声を掛け合っています。鍵が開かないなんてトラブルはありますが、四代にわたって火事や泥棒などのトラブルはないんですよ」
取材中も住民の方と挨拶を交わし「最近どう?」「実は今度隣町で〇〇をするんだよ〜」なんて会話が繰り広げられていました。
経営者の紹介
現在は四代目を務めている神野さん自身も、最初は継ぐつもりはなかったとのこと。
神野さん「高校まではむかわ町で過ごしたのですが、大学進学で関西に行きました。そのまま就職を宇都宮で行い、定年まで務めたんです」
神野さんが本州で勤めている間はご両親が、サラリーマンと兼業で管理。ご両親亡き後は、神野さんの姉夫婦が事業を一時的に引き継いでいました。そうして2021年、神野さんが定年を迎えたタイミングでこの事業を継承。神野さんが引き継いだ以降も、いろいろな世代・職業の人が入り混じる小さな町のようなコミュニティが築かれています。
神野さん「最近は道外からの就農でむかわ町を訪れて、インターネットで調べてうちで家を借りている方もいるんです。むかわ町には不動産屋さんが少ないので、直接私に連絡をくれて「空き家はありますか?」と問い合わせてくれて」
隣人の顔を知らない人はいない、そんな現代では貴重ともいえる密な関係性が根付いています。
後継者を募集する理由と後継者への想い
神野さん「北海道に骨を埋めたいという気持ちも、もちろんありました。自宅は宇都宮にあり、子どもたちもすでに本州で家庭を持っています。私が元気なうちはいいけれど、コミュニケーションをとりながら行う貸家業を、子どもに継いでもらうのは難しいなと判断したんです」
当初は不動産会社への譲渡も検討したそうですが、提案されたのは土地を分けて管理・活用する案。それでは一番守りたい「地域のコミュニケーション」が途絶えてしまうと懸念していました。そんななか「relay」での事業継承のケースがテレビで紹介されたのを見かけて「このコミュニティも含めて継承して欲しい!」と考えたのだそうです。
実際にどんな方に継いでほしいかを尋ねると、一番にあがるのはやはり「むかわ町に根付いたコミュニティ」を維持・継続してくれる人とのこと。
神野さん「まずは現在のやり方・この交流をそのまま引き継いでもらって、その後にこのエリアを中心にむかわ町を盛り上げていってほしい」と語ります。
引き継ぎの条件と要件
譲渡の範囲は幅広く、アパート2棟と平家7棟、物置2棟、貸店舗1軒。それに加えて空き地になっている土地や駐車場もあります。また、現在住んでいる方は引き続き住んでもらえるため、その分の管理・家賃収入、さらには現在神野さんがお住まいのご自宅も譲渡の対象です。自宅にあるテレビや冷蔵庫、洗濯機、ストーブなどもそのまま譲渡可能とのことでした。
最初のうちは一緒に引き継ぎを行いますが、承継された方が慣れてくれば、電話でのやり取りなどだけでOKだそう。今いる方は継続して住んで欲しいそうですが、自分のやりたいことにチャレンジするやる気のある人は大歓迎と話してくれました。
現在の仕事を引き継ぎつつ、ゆくゆくは現在使われていない土地を使って事業やお店を起こしたり、今ある家のリフォームなどを行って、さらなる家賃収入を得ることも狙えます。
アイデア次第では、民泊や町おこしなど新しいコミュニティ形成にも繋げられるかもしれません。
あとを継ぐメリットと課題点
神野さんの管理する土地の裏手には、町の名前の由来となった「鵡川」が流れ、春になるとあたり一面がたんぽぽで埋め尽くされるという「たんぽぽ公園」が広がります。
のどかなロケーションが広がる環境で大家さんになれるのは、なかなかない機会です。また新千歳空港から車で45分ほど、札幌からも車で2時間弱で到着する「都会と田舎の中間」にあるため、神野さんのように二拠点生活をするにも最適。
今後の課題を聞いてみると「家のリフォームは必要」とのこと。
築年数が長い建物が多いため、今後5〜10年でリフォームや改築を検討しなければいけません。神野さん「リフォームや空いている土地に何かを建てるのは問題ないので、積極的に企画してもらえればいいですね。最終的には単に管理だけじゃなくて、自分の事業として町に貢献できるような可能性もあると思います」
昔ながらの人付き合いをなにより大切にしてきた神野さん。ぬくもりあふれるむかわ町で事業を引き継いでみませんか?
北海道むかわ町ってこんなところ
北海道むかわ町は、ししゃもとたんぽぽのまち。2006年3月に穂別町と鵡川町が合併して誕生した町です。漁業も農業も盛んなことに加えて、札幌市や空の玄関の千歳・海の玄関である苫小牧に近く、日高エリアや十勝方面への交通の要衝でもあります。海にも山にも近いのでレジャーにも事欠かず、冬には比較的雪が少ないことも特徴の一つ。
最近では、周辺の地域も含めて移住や就農で若い家族も増えてきている町です。
事業者情報
所在地 | 北海道むかわ町 |
譲渡内容 | アパート2棟 / 平家7棟 / 物置2棟 / 貸店舗1軒 / 空き地になっている土地 / 駐車場 / 神野さんお住いの住居 |
譲渡理由 | 年齢的な理由 |
譲渡後の関わり | 特になし |
メリット | 未使用の土地を自由に開拓してOK / 「職」と「住」を一度に解決できる / 空港や道央からも遠くなく二拠点生活も可能 |
課題点 | 築年数が長いためリフォームが必要 |
求める買い手像 | 今あるコミュニティを維持・継続してくれる方 |
許認可内容 | なし |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
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