
名城・熊本城や国の名勝地・水前寺成趣園など、見どころが多い熊本市中央区。18万人を超える市民が暮らす街に根付き、高齢者向けに配食サービス店舗を運営する「配食のふれ愛熊本中央店」。この店舗をそのまま引き継ぐ後継者を応募しています。
高齢者社会へのニーズに応えるため開店

配食のふれ愛熊本中央店は、中央区における高齢化への貢献度を考え2018年に開店しました。県内の中心地であるため、住んでいる市民の多さに加え、病院や介護施設などの機関も点在。その分、健康や栄養配分がきっちりされたお弁当を求める住民が多くいると店長の佐藤忠さんは言います。
全国チェーンの強みを活かして安定供給を実現する

店舗の運営は佐藤さんの奥さんである○○さんが中心に行っており、熊本市中央区を配送範囲としています。現在は日曜日の定休日を除き、1日2食、約40件を担当。普通食を中心にやわらか食やカロリー調整食など5つのメニューを展開しています。メニューや食材は本部から手配されており、店舗では盛り付けと配送を担当。
佐藤さん「1ヵ月のメニューやカロリー計算など本部からの指示があるので、それに基づいてお弁当を盛り付けます。全国チェーンなので、材料のストックや品質などの安定性は抜群ですね」
需要の絶えない業態
寝たきりであったり、固いものが咀嚼できなかったり、カロリーや塩分に制限があったりとお客さんの状況はさまざま。一人ひとりの要望や身体の状態に合わせたお弁当を提供しています。ニーズの高い業態で、現在でも、市内の病院などのケアマネージャーからの依頼があったり、ネットなどで問い合わせがきたりしている状態。しかし、1人体制で配送などを行っているため、現状以上のお客さんを抱えられないと言います。
佐藤さん「お客さんのなかには、開店当時からのお付き合いがあります。現状でも、お問い合わせが増えてきている状況なのですが、人手が足りておらずなかなか対応しきれていません。エリアを中央区から広げられない理由も、これ以上増えても対応できないという状況に理由があります。高齢者が多くなっている社会状況で、お客さんの需要の高さはうかがえるので、承継される方はやり方次第で、今後の伸び、という面では安心できる業態だと考えています。それ以上に、お客さんから非常に感謝される業態なので、その部分でやりがいを感じられると思います」
体力・年齢の部分で承継を決意
現状○○さんの一人体制で運営を行っていますが、高齢になったことで、1人でさばくことが厳しくなってきたと言います。人手を増やす予定もないため、8月ごろに継承を決意。
佐藤さん「現状、週1日のみの休みで、1日2食、40件をこなすには厳しい状況になっています。人を増やすことは考えてないので、事業を引き継ぐ流れになりました。なるべく早い承継を希望しています」
設備からアドバイスまで継承後も安心の体制が整う
現在の店舗は佐藤さんの自宅の1階部分になっています。継承後も、そこを店舗として借りるようになります。店舗内の冷蔵冷凍庫やお弁当用容器、冷房設備などはすべて承継可能。駐車場も店舗前に借りることができます。また、わからない部分や不安な部分があれば、いつでも佐藤さんへの相談も可能なため、承継のハードルは低く、事業をやりやすい環境が整っています。
佐藤さん「現状、店舗にある設備などはすべて使っていただいて構いません。お弁当のメニューは全国統一で決まっているので、盛り付けと配送ができればOKです。病院などのケアマネジャーとつなげることも可能ですので、これから販路を広げたい方にはピッタリだと思いますよ」
地域密着の高齢者向け配食サービス事業店舗を継承
後継者は、配送が必須業務であるため、車の運転ができる方を希望しています。熊本市に土地勘のあるかたなら、なおよし。業務などに関しては、承継後でもいつでも相談できるため、知識や経験がなくても問題ありません。
佐藤さん「承継後は、エリアを広げていただいても、人手を増やしても結構です。毎日ネットで申し込みがきている状況なので、伸びていく見込みはあります。ご高齢の方も増えていっており、中には、外出があまりできない、市販のお弁当では塩分やカロリーに問題がある、魚の骨など固いものが食べられない、などさまざまな問題を抱えているお客さんがいます。そのような方たちが安心してお弁当を食べられるような環境を途切れさせず、引き継いでほしいですね」
今後もニーズが広がる高齢者向けの配食サービス店舗を引き継ぐ方の募集をしています。地域密着で、社会課題に貢献する配食事業でお店を運営してみませんか。