後継者募集記事

どこまでもお客様のために。新潟県村上市の「居酒屋ひと憩」が後継者を募集!

新潟県の最北端である村上市は、日本海の海岸線に位置する城下町です。市内には国指定重要文化財である村上城跡をはじめとした、歴史的な観光スポットが数多く残ります。
名産品である鮭を使った様々な料理が楽しめる飲食店が多く、歴史と自然の魅力があふれるまちです。

「居酒屋ひと憩」は村上駅から徒歩約10分、飲食店の多いエリアで約10年に渡って営業を続けてきました。
料理の美味しさが評判で、地元のお客さんに愛された居酒屋です。この店で、新たに事業を始める方を募集しています。

経験豊富な鈴木さんが手掛ける居酒屋

「居酒屋ひと憩」の店主、鈴木さんは現在65歳。若い頃から料理の道一筋で、様々なジャンルの飲食店において腕をふるってきたそうです。

鈴木さん「和食・洋食・中華と、様々なお店で調理人として働いてきました。東京で働いていたこともあるし、料亭に勤めていた時代もありましたね」

「居酒屋ひと憩」の開業は約10年前。建物は2階にも座敷があり、1階と合わせて最大60名が入れる広さを誇ります。
刺身やモツ煮、ラーメンサラダなど、経験豊富な鈴木さんならではと言える幅広いメニューが人気だったそうです。

調理は鈴木さんが担当し、ホールは鈴木さんの奥様とアルバイト数名が担っていました。

多くの飲食店と同様に、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は大きかったと話す鈴木さん。しかし元々は、開業後早い段階から鈴木さんが提供する料理が評判を呼び、すぐにたくさんの地域の方で賑わうようになったそうです。

鈴木さん「個人の常連さんもいらっしゃいますが、特にさまざまな会社や組織の方に団体で利用していただき、ありがたい限りです。よくお見えになる方にはコースメニューの内容を変えてみるなど、常にお客さんに喜んでもらえるように心がけてきました」

健康上の理由で閉店を余儀なくされた

店内を見渡しても、お客さんを想う鈴木さんの気遣いが見て取れます。

鈴木さん「お客さんが落ち着いて飲めるように、外から見える窓ガラスにはスモークフィルムを貼り、座席を区切るロールカーテンも取り付けました。特注サイズのふすまは、エアコンの風が通り抜け、さらにカウンターからもお客さんの動きが見えるようにと、上下が空いた造りにしています」

店名通り、地域の方々にとってひと息つける空間だった「居酒屋ひと憩」。しかし、思わぬ形でその幕を閉じることとなってしまったのです。

鈴木さん「実は昨年肺がんが発覚して、お店を続けることができなくなってしまいました。治療の末今はだいぶ体調が良くなりましたが、また急に具合が悪くなってお客さんに迷惑を掛けることも申し訳ないと考えて、半年前に閉店しました。」

急な出来事で、多くのお客さんには事前に閉店のお知らせをできなかったそうです。それでも携帯電話に転送される予約の電話に断りを入れる際には、お客さんから「体調が良いときだけでも再開してほしい」と言われるほど、再びオープンすることを心待ちにされていたそうです。

「再開するつもりはないけど、もう続けられないと思うとやっぱり残念だね」と、もどかしい胸中を素直にお話される鈴木さんの姿が印象的でした。

リフォームをすれば2階に住むことも可能

鈴木さんは、10年間経営したこの店舗を買い取り、新たに飲食店を経営する方を探しています。

鈴木さん「半年前まで営業していたので、冷蔵・冷凍庫やガス台、フライヤー、焼き物機、ビールサーバーから食器、暖房器具まで揃っています。全てこのまま使っていただいて構いません。酒屋さんなどの仕入先も紹介しますよ」

「居酒屋ひと憩」の屋号やメニューについても、後継者となる方が希望する場合は引き継ぐことが可能です。望まれる場合はレシピも指導すると鈴木さんは話します。

鈴木さん「本当にたくさんの団体さんに使ってもらっていたから、お客さんも引き継げれば十分やっていけると思いますよ」

また、2階には座敷の他にも簡易的な調理場やユニットバスが備え付けられています。そのため、リフォームをして2階に居住するという選択肢もあるでしょう。

鈴木さん「この建物自体は築30数年ですが、立派な木材が使われていてかなりしっかりとした造りです。例えばご夫婦で、店舗兼住宅として使うならお得な物件ではないでしょうか」

お客様のため、後継者のための想い

「自分の店を持つ以上は、一生懸命に仕事をする方でなければ大変だと思うけど、私から『この店を継ぐならこうしろ』というのはないよ」と遠慮気味に話す鈴木さん。

鈴木さん「私もこのお店を始めた頃は賃貸契約でしたが、数年後には結局買い取りました。どうしても賃貸を希望されるなら止めはしませんが、私みたいにローンを払い終えた後は、休みたいときには休んじゃうくらいが丁度いいんじゃないかな」

加えて、広い店内で設備も十分整っており、数多くの地元団体にとって欠かせないお店だったことから、「夜営業でお酒を提供するスタイルなら、きっとやっていけると思う」と、後継者となるを想ってたくさんのアドバイスをしてくださいました。

お客さんだけでなくまだ見ぬ後継者まで、関わる相手への気遣いが行き届いていて、鈴木さんの素敵なお人柄が伝わります。

地域の人たちの憩いの場として長年親しまれてきた「居酒屋ひと憩」。やむを得ず閉店という選択をした鈴木さんからこのお店を引き継ぎ、あなたの挑戦の場にしてみませんか?

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