成約案件インタビュー

【成約事例紹介】宮崎県民に愛される思い出の味、「ミカエル堂」のじゃりパンが復活!オープンネーム事業承継「relay(リレイ)」にて第三者承継を実現。

2023年3月に惜しまれながら閉店した、ジャリパンで知られる老舗のパン製造販売店「ミカエル堂」(宮崎県宮崎市)は、2023年3月に事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を通して後継者を募集し、同じ宮崎県在住の方による事業承継が成立しました。

本記事では「ミカエル堂」事業承継概要および、2024年11月13日に開催された引継ぎセレモニーについてご紹介いたします。

今回の事業承継成立について

1926年創業の「有限会社ミカエル堂」は、宮崎県発祥の菓子パン「じゃりパン」を発案したことでも知られる老舗のパン製造販売店です。学校給食でも取り扱われていたことから、多くの宮崎市民に親しまれているミカエル堂でしたが、設備の老朽化や材料費高騰等様々な理由が重なり、2023年3月に惜しまれつつパンの製造を中止、店舗は閉店することとなりました。

宮崎市民の思い出がつまった「ミカエル堂」と「じゃりパン」を後世に残してほしい、と三代目店主の都成(となり)五男さんが2023年3月から事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」にて後継者募集を開始すると、SNS上では閉店を惜しむ声やミカエル堂の今後について注目が集まっていました。

ミカエル堂 三代目店主 都成 五男さん

宮崎県発祥の菓子パン「ジャリパン」

応募者は40名を超え、多くのメディアからもミカエル堂の後継者について注目が集まる中、ミカエル堂の屋号とレシピを引き継ぐこととなったのは、自身も学生時代にミカエル堂のジャリパンを食べて育った、宮崎県出身の大津伸詠さんです。

ミカエル堂の屋号とレシピを受け継いだ大津さんは、ミカエル堂の新店舗を2024年11月14日(木) 宮崎市中央卸売市場・市場商店街(通称:カンカン通り商店街)にオープンいたしました。

引継ぎセレモニーの開催について

3代に渡り、約100年の経営に幕を閉じ大津さんにバトンを渡した都成さん。その功労を称えるとともに新店舗店主の大津さんのお披露目もかねて、新店舗オープン前日の11月13日(水)に引継ぎセレモニーを開催いたしました。

復活したジャリパンを試食した都成さんは「懐かしい味、やっぱり美味しいですね。また食べることができて嬉しいです。宮崎の味であるジャリパンをなんとか引き継いでいってもらいたい。その気持ちでいっぱいです。」と笑顔がこぼれました。

パン作りは未経験だったという大津さんは「伝統ある味を、さらに100年先まで受け継ぐことができるよう精一杯営業したい。」と意気込みを語りました。

今年9月からジャリパンのレシピ習得に向け二人三脚で修行をしてきたお二人。互いの信頼関係がにじみ出る、温かいセレモニーとなりました。

引継ぎセレモニーの様子

復活したジャリパン
製造風景
都成 五男さん(左)と大津 伸詠さん(右)

毎年約5万件が廃業する「大廃業時代」を迎えたと言われる日本において、地域を支えてきた小規模事業者の廃業は、地域経済の衰退に直結する非常に大きな社会課題です。事業を次世代へつなぐ“事業承継”という選択肢は、NHK総合「クローズアップ現代(2024年12月3日放送回)」のほか、全国各地のメディアでも特集が組まれるなど注目も高まっています。

relayは「オープンな事業承継文化」をつくることで、一つでも多くの地域を支える事業が町に残り、住みたい人が住みたい町に住み続けられる持続可能な地域社会の構築に向けて、これからも取り組んでまいります。

relay スタッフと記念撮影

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