神奈川県横浜市栄区にある「徳陽調剤薬局」。JR大船駅を下車し、同駅笠間口から徒歩1分と非常に好立地な場所にある調剤薬局です。
オーナーである宮嵜さんは、地域に愛される調剤薬局を残していくため、同じ場所で調剤薬局を営む後継者を募集しています。
独立開業の夢を叶える
宮嵜さんは、医薬品の開発関係の仕事に10年携わったのち、薬剤師に転職しました。「徳陽調剤薬局」も、実はオーナーの宮嵜さんが同じ場所で調剤薬局を営まれていた方から事業承継された調剤薬局でした。
元々独立を目指していた宮嵜さん。2021年秋に、前のオーナーが後継者を探していた現店舗を紹介され、独立開業するという夢を叶えたのです。
宮嵜さん「前々から薬剤師として独立してやっていきたいとチャンスを伺っていたんですが、徳陽調剤薬局を事業承継する話が出たもんですからやってみようと決意しました」
実際に独立開業しての気づき
前オーナーから店舗を引き継ぎ、独立の夢を叶えた宮嵜さんですが、実際に現在の店舗で仕事を始めて気づいたことがありました。
宮嵜さん「看板も変わり、薬剤師も代わって、離れる患者さんがいくらかどうしても出てしまいました」
それでも夢だった調剤薬局の仕事を続けるなかで、新たに徳陽調剤薬局を訪れるようになり、常連になってくれるような人も出てきました。
宮嵜さん「自分で独立して仕事をやってみると、社員の立場の薬剤師として薬局に勤務していたときと、気持ちの部分が全く違います。患者さんが来てくださることが単純に嬉しいんです」
宮嵜さんは薬局を訪れる患者さんとのコミュニケーションを重視しています。徳陽調剤薬局を訪れる患者さんにどんな方がいるかも把握しているのだとか。徳陽調剤薬局を気に入って、少し遠くから来られる患者さんもいるそうです。
立地の良い場所でワンオペレーションで仕事を行う難しさ
丁寧なコミュニケーションを取りながら経営をしていた調剤薬局を、次の方へバトンを渡す決断をしたのは、すべての業務をひとりで行うワンオペレーションで仕事を行う難しさからでした。
宮嵜さん「自分の業務を全部回しながら、ひとりでやるマンパワーで長期的に売上を伸ばして経営をすることは難しいと感じました。でも、ここにもう少しスタッフを入れることが出来れば、また状況は変わってくると思います。近隣に医療機関はたくさんあるので、そこにもどんどん営業をかけていくようなことができればいいですね」
駅から近く便利で、地域に愛される調剤薬局を残したい
徳陽調剤薬局は駅からも近く、周りに医療機関も多い場所に位置しています。立地的にも特定の医療機関に依存せず、自由に経営できる部分があると言います。宮嵜さんはワンオペレーションで行う限界から今回事業のバトンを渡す決断をされましたが、ワンオペレーションではない経営のやり方次第での可能性も感じています。もちろん店舗はそのままの状態で引き継ぐことが可能です。
宮嵜さん「これからだったということはありますね。この地域の方で長く利用いただいているファンの方もいますし、立地面も含めて必要な薬局だと思います。大船駅から一番近い薬局なのは魅力です」
宮嵜さんご自身、薬局が持つ立地などの利便性の良さを活かしたSNSなどを活用した広報・宣伝活動にも可能性も感じていたものの、一人だと時間が限られてしまい、すべて行うことには限界を感じていたそうです。
宮嵜さん「インターネット社会ですし、SNSなどを駆使して集客の戦略を立てられたら、この薬局は可能性があると思います。ファンを作れるし、だいぶ変わってくるんじゃないか。あとは地道な営業活動です。医療機関側への影響もそうですし、患者さん側にチラシを渡すことも必要だと感じます」
さらに「あくまで事業を引き継ぎ先の考え次第ですが」と前置きがあったうえで、事業承継後も一薬剤師として「徳陽調剤薬局」に関わっていくことも検討されています。
宮嵜さん「まず店舗をきっちりと引き継がなくてはいけない気持ちはあるので残らなくてはいけないと思っています。もし会社さんと話が合えば、そのまま残って一緒に働き続けることも考えています」
宮嵜さん「地域に密着する医療や薬局は何年経っても必要なものです。何とかこの調剤薬局の継続と地域貢献として引き継いでやってくれるような方がいらしゃるといいな。ちょっとでも興味があればお話がしたいです」
立地抜群の地域に愛される調剤薬局を引き継いでみませんか？
