28年間心を込めて丁寧に。美郷の素材を100%使用した菓子製造の新店長を募集します

日向市駅から車で約30分、宮崎県臼杵郡美郷町の西郷区にある女性加工グループ「村の果菓子屋」。美郷の特産品である金柑や栗などをふんだんに使い様々な菓子類を生産・販売しています。

品質のよい「美郷栗」を100%使用した栗きんとんなど、風味豊かな味わいは全国から大人気。すべて手作りのため生産が追いつかないほど注文が後を絶ちません。
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丁寧なお菓子作りを続けて28年。人気の味を受け継ぐ店長を募集

「村の果菓子屋」は、平成4年に金柑農家の奥さんが集まり、市場に出せない金柑の加工品を作ったのが始まり。その後、当時自家消費しかされていなかった地元の栗を使ったお菓子の製造をはじめました。グループの皆さんは、現在も農業と加工活動を両立させながら菓子作りに励んでいます。

全国から注文が入り好調な中ですが、作り手の高齢化のため2021年3月でグループを閉じ、株式会社栗処さいごうに事業譲渡することが決まりました。今回は「村の果菓子屋」のレシピや技術を受け継ぐ新店長を募集します。

素材を無駄にしたくないという想いから発足

グループ代表の葛城益子さんは「村の果菓子屋」立ち上げのきっかけとなった方です。元々は金柑農家の葛城さん。今でこそ金柑生産量日本一の宮崎ですが、美郷で金柑の栽培をはじめたのは約30年前。視察や研究を重ねて取り組んできた新しい試みでした。

「村の果菓子屋」のメンバーは、このとき金柑栽培に一緒にチャレンジした仲間でもあります。繊細で傷がつきやすい金柑。市場に出せない金柑を使って加工品が作れないかと葛城さんが周囲に声をかけ、金柑シロップ漬けを作ったのが「村の果菓子屋」の始まりでした。

当時は農業加工品として菓子を作る事例がほとんどなく、国の認可がなかなか降りなかったそう。それでも葛城さんたちは菓子づくりにこだわり熱意を貫きました。はじめは宮崎や日向のイベントに出店し、美味しいと評判が広がっていきました。

素材本来の味と色を届けるために試行錯誤の日々


▲女性加工グループ「村の果菓子屋」代表 葛城益子さん

葛城さん「立ち上げからずっと女性だけのグループでやっていますが、28年間全くいざこざがなかったこと、衛生面でも一度も問題が起きなかったことは誇りです。みんな決まりを守って楽しくやれて、果菓子屋をやってよかったなとつくづく思っています。

印象に残っているのは、商品を作り始めて3年めの頃。宮崎県庁前に売りに行ったら、最初に買った人が美味しかったからって次の日も買いに来て、口コミでだんだん増えていって。あの時の勢いは忘れられません。商品が足りなくて美郷から毎日誰かが持って来て。あの時は“すごいね、これからも続けられるね”ってみんなで喜び合いました。

いかに素材本来の味や色を出せるか、安全に期限を伸ばし全国へ届けられるか、商品化は試行錯誤の連続でした。今では1000個の大型注文が入ることも。すべて手作りで一日200本が限界なのでお時間をいただきますが、皆さん楽しみに待ってくださいます。せっかく西郷の素晴らしい栗を使っているので、引き継ぐ方には今と同じ味をお客様に届けてほしいです」

6次産業を維持することで農家が安心して農業をできる


▲「株式会社栗処さいごう」取締役 甲斐治好さん

一方「村の果菓子屋」を引き継ぐことになった栗処さいごうは、美郷の栗産業を支える地域商社。栗生産者のみが株主となり設立された会社で、美郷の栗を加工し全国に届けることで、地域ぐるみの6次産業化を行っています。

取締役の甲斐治好さんは、葛城さんの親戚で旧知の仲。甲斐さんの奥様もグループのメンバーです。また栗処さいごうは「村の果菓子屋」に毎年約10トンの栗を納品しています。

甲斐さん「村の果菓子がなくなると、10トンの栗を町外に出すことになり農家の収入がそれだけ少なくなります。まちの商品や加工場を維持することで、農家さんも安心して農業ができます。会社としても将来的に様々な商品化を進めたほうがいいと考え、承継を決意しました。何より、村の果菓子屋は唯一無二で貴重な存在なので、簡単にはなくしたくなかったんです」

はじめは地域おこし協力隊として参加。町が全面サポート

▲左から、甲斐さん、葛城さん、美郷町政策推進室の中野秀崇さん

新しい店長候補の方は、まず美郷町の地域おこし協力隊として入り町から報酬を受け取りながら「村の果菓子屋」のノウハウを覚えていきます。移住等に関しては町が全面的にバックアップします。

中野さん「果菓子屋さんのお菓子は今や美郷町を代表する商品であり土産品です。役場としても美郷の素晴らしい財産を残したいですし生産者さんを支えていきたいので、今回は町として地域おこし協力隊制度の活用をすることにしました。

住居など移住に対しての支援もしっかりサポートをしていますし、応募する際にお試し滞在の施設もありますので、まずは美郷に来て美郷を気に入っていただいて、信頼関係を築きながら果菓子屋と西郷を好きになってもらうというのがベストかなと考えています。気になることや心配なことがあればお気軽にご相談ください」

美郷の栗に付加価値をつけ、再生産可能な農業をつくる

甲斐さん「美郷町は年間100トンの栗が生産されます。美郷の栗にいかに付加価値をつけて出すかということを考えてますから、果菓子屋でも栗の新しい商品を作っていけたらと思っています。

果菓子屋を継ぐことによって、栗の収穫のない時期にも栗のおいしさを伝えることができる。そうやって年間通して仕事が回るようになれば、雇用の可能性も広がると思います。この会社の一番の目的は、栗農家の所得向上と再生産可能な農業運営ですから、広い視野で商品開発などにも意欲のある方だと嬉しいですね」

「梨の剪定をしているとウグイスが鳴きメジロが鳴く」。と美郷の魅力を表現してくれた甲斐さん。

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