地域や住民と積極的に交流する”生きたお寺”勝楽寺。引き継いでくれる人を広く募集!
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日本三大八幡宮の一つ、福岡市東区にある筥崎宮には、毎年多くの参拝客が訪れます。同じ福岡市の博多や天神と比べると落ち着いた箱崎は、福岡市中心地からもすぐに足を伸ばせる趣のある地域。そんな箱崎に「勝楽寺」はあります。
1000年以上の歴史あるお寺は、現住職の青井直信(じきしん)さんとその奥様の尚子さんが、檀信徒や地域の皆さんに協力をいただきながら運営しています。青井さんはお寺の年中行事以外にも様々な活動をされており、一般の方とも交流を深めています。
臨済宗の僧侶として修行をし、青井さんの後を継いで勝楽寺の住職となり、お寺に訪れる人々の心の支えとなってくれる志のある方を募集しています。
筥崎宮のすぐそば。福岡市東区にある臨済宗のお寺「勝楽寺」
勝楽寺が属する臨済宗は、鎌倉時代の初期に中国から伝えられました。臨済宗は、坐禅を通して純粋な自分自身と向き合うことで、いのちの尊さを実感できるという教えに従って発展してきました。
住職の青井さんは毎朝4時に起床して読経や坐禅をし、5時半には家族全員でお経を唱えます。その後は境内の掃除と朝食、お寺の行事や法要がない日の昼間は主に境内整備と事務作業があり、夜の9時には再び家族でお経を唱えるというのが、大まかな一日の流れです。
修行道場で修行したことを今も取り組み続けている青井さんと、仏教の教えを非常に大事にしている勝楽寺ですが、青井さんが住職になるまでは住職のいない、無住のお寺でした。
無住だった福岡のお寺を継ぐことに
勝楽寺の住職、青井直信(じきしん)さん
青井さんは愛知県出身で、お寺の次男として生まれました。実家のお寺は長男が継ぐため、青井さんは継ぐお寺を探していたそうです。出身が愛知県ということもあり、東海エリアのお寺を中心に探していたそうですが、京都の本山で職員をしている時に福岡の住職の話があり、勝楽寺を紹介されました。
青井さん「福岡に来る抵抗はやはりありました。でも、ご縁と言いますかね。ある和尚さんがね、『福岡の人は一生懸命やっていれば応援してくれる』と言ってくれたんです。『上手くやれるかはわからないけど、一生懸命やることならできる』そう思って勝楽寺の住職になることを決めました」
直信さんと共に勝楽寺を運営する尚子さん
尚子さん「九州を紹介された時は驚きました。でも、行ってみたらご縁もあるなと感じました。娘が生まれたばかりだったのですが、名前が『楽(らく)』なので、勝楽寺という名前にも、何か縁があるのではと感じましたね」
福岡という新しい土地に来ることに加えて、無住のお寺という挑戦的な環境。近隣のお寺や檀信徒の皆さん、地域の方々にお世話になりながら試行錯誤して過ぎた10年は、大変苦労したと、青井さんは当時を振り返ります。
普段の暮らしとお寺の生活をうまく両立させる
勝楽寺の住職になってから、最初は苦労続きだったという青井さん。お寺で生活する以上は、仏教徒として教えにかなった生活を家族と共に続けたいと考える反面、尚子さんはもちろん修行を経験しているわけではありません。お子さんには学校があり、子育てをはじめとする日々の生活もあります。仏教の教えにかなった生活スタイルを話し合っては改善する作業をずっと続けてきたといいます。
ご家族の協力もあって、日々の暮らしの中にも仏教の教えを取り入れることができていると話す青井さん。朝と夜のお勤めや境内の掃除、食事の仕方など、大変なこともあるそうですが、家族全員で仏教の教えを大事にされています。
地域住民と積極的に交流して”生きたお寺”に
勝楽寺では、お寺としての年中行事の他に、様々なイベントに取り組んでいます。お寺と聞くと、少し敷居が高いと感じるかも知れません。だからこそ勝楽寺では、特別な用事や行事がなくても来られるような、地域と人の生活に溶け込んだお寺にしたいと青井さんは考えています。実際に地域の団体と協力して本堂で落語会や音楽会を開いたことも。檀家さんだけでなく一般の方の参加も多く、毎回とても盛り上がるそう。
尚子さん「お寺に来ることの敷居を低くしたいんです。気軽に入って、敷地内を散歩する方も多いんですよ。用事がない時にも来れるような、そんなお寺にしたいですね。以前、檀家さんからいらなくなったお雛様を飾っていたら、参拝に来た方がとても喜んでくれて、私たちもそうした声が聞けるのが嬉しいんです」
春だと、3月から4月は鯉のぼり。4月から5月はお雛様をお寺の境内に飾るそう。家では飾れないものでも、勝楽寺に来れば家族で楽しむことができる、そんな、地域に根付いたお寺作りをしている青井さんたち。そのうえで、お寺としての本来の役割を重ねることで、勝楽寺が”生きたお寺”になると、青井さんはいいます。
お寺の跡取りでなくても引き継ぎ可能。まずは仏教に興味を
跡取りがいない勝楽寺。より広い層の方に興味をもってもらうために、これまでも一般の求人サイトに登録するなどして、勝楽寺の後継者を探す活動をしていました。しかし、興味を持つ人は青井さんより年上の方ばかりだったそう。勝楽寺を続けていくためには、若い世代が必要だと感じている青井さん。イベントを開催すると、若い人たちもたくさんお寺にくるそうですが、継ぎたいという人はなかなか現れません。
青井さん「いろいろと、後継者を探す活動はしてきました。仏教に興味があるという方はたまにいるのですが、後継者となるとまた次のハードルがある。お寺に馴染みのない人は、私たちみたいに小さい頃から僧衣を着てお経を読んだりしていませんからね。お寺の跡取りではない人でも、まずは仏教に興味を持ってもらって、いずれは勝楽寺を継ぎたいという人が現れてくれると嬉しいです」
お寺の住職は、葬儀や法事などのご供養を通して、悲しみや苦しみの中にある人に寄りそうことが非常に大きな仕事です。その為には、専門的な仏教の修行をして、さらに知識を身に着け、自分自身が仏教によって救われていなければなりません。最終的にはそれがお寺の住職になれる資格であると、青井さんは言います。
青井さん自身が、勝楽寺の住職になるまでは厳しい道のりもあったそうですが、坐禅や仏教の教えを通して、素直な自分と向き合うことで乗り越えてきた過去があります。だからこそ、一般の方であっても仏教の教えを知ってほしいと話す青井さん。
青井さんの想いを引き継いで、地域に愛されるお寺・勝楽寺の後継者になりませんか?
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