店主のこだわりが詰まった大阪府八尾市の「caféニンファ」。すぐに引き継げる環境が整った物件の後継者を募集

大阪府東部に位置する八尾市は、府内でも有数のモノづくりの街。全国トップシェアの出荷額を誇る歯ブラシ生産から金属製品、電子機器などの製造が盛んな地域です。近鉄線とJR線が乗り入れる八尾駅があり、交通の利便性も高い土地。そんな近鉄線八尾駅から徒歩5分程度の場所に佇むのが「cafeニンファ」です。本格的なネパールカレーを中心に、こだわりの詰まったメニューが揃う同店で後継者を募集しています。

お店のいたるところに見られるこだわり

オーナーの坂田守さんが「ニンファ」を始めたのは2022年9月。「ニンファ」という店名は、蝶好きの坂田さんが「ニンファリティ」という学名の蝶から名付けたもの。その蝶は、縄張り意識が強く同じ場所に長く留まる性質があります。お客さんにも同じように、長くニンファに居座ってもらいたいという想いが込められた店名なのです。店名一つからでもわかるように、同店は坂田さんの想いがたくさん詰まったお店。そのこだわりは、メニューから内装まで、いたるところにちりばめられています。

坂田さん「紅茶が好きなので、ストレートやアッサムなど4種類のメニューをそろえています。茶葉もこだわりの店舗から仕入れていますね。また、木のテイストが好きなので、食器を木に統一したりしています。あとは、ライトや、看板も自分でこだわりのものを選びましたし、デーブルは自分でつくりました」

癖になるネパールカレーをメインにお客さんを獲得

お店はランチ営業がメインで、金曜日と土曜日のみディナー時間帯も営業するスタイル。カレーライスのドリンクセットがメイン商品で、夜はタンドリーチキンなどが多く注文されるそうです。イートインのみで、店内は5名のお客さんが入れる広さ。厨房は、1人で入るのがギリギリのスペースになっています。そのため、厨房作業で動き回らなくてもいいように、設備を配置した点も坂田さんのこだわりです。

坂田さん「カレーはネパール式のカレーです。私自身がネパールレストランで1年半ほど勉強して、作りあげました。とろみが強く、スパイスは効いているのですが、まろやかな味わいになっています。お客さんからはよく独特な味だといわれますね。

お客さんの層は、お昼においては主婦の方がほとんどでした。ディナーは男性がメイン、土日の昼間はカップルや家族連れの方もきてくれていましたね。3ヵ月ほどの短い期間でしたが、お客さんとの関係値も築けていて、常連さんも何名がついてくれるような状態でした」

体調面でお店の運営を断念。好条件の環境であるため後継者募集に

今回、坂田さんがわずか3ヵ月ながらお店を閉めることになったのは、体調を崩してしまったためです、駅からのアクセスが良い立地で、すぐにお店を始められる環境が整っているため、この環境を生かしてくれる後継者を募集することになった経緯があります。

坂田さん「お店を閉めること、後継者を探していることは、常連さんには伝え、SNSで投稿しました。ありがたいことに、『非常に残念』という声や『いつかどこかでやってください』というコメントなどを頂戴しましたね。お客さんは優しい方が多かったので、私としても残念な気持ちです。

ただ、飲食店がすぐにできる状態で、家賃は月5万円と安く、アクセスもしやすい。そんなお店なので、もし引き継げる方がいたら、引き継いでもらいたい。お客さんとの関係やお店の環境は、働いているうちに馴染むことができると思います」

一部を除いて設備の引き継ぎ可能。レシピも承継可能

コンロや炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫などは引き継ぎが可能。レジも買い取っているため、引き継ぎ後の料金は発生しない状態です。次のお店は、カレー屋以外でも問題ないといいます。

坂田さん「店内に少し残っている備品のうち、いくつかは私が持って帰りますが、その他は引き継いでもらって構いません。もしいらないものがあれば、処分してください。屋号は変えてもらいたいです。カレー屋以外でしたら、バーなんかもいいかもしれませんね。 

もしカレー屋で、レシピも承継したい、ということであれば、教えることは可能です。4～5回作れば、コツはつかめると思います。ただ、味の再現までは難しいかもしれません。今までも、いろいろな方に教えましたが、同じ味にならないと言われるんです。一番難しいのは玉ねぎをどこまで炒めるか、というところですね」

地元に馴染める後継者に

坂田さん「引き継いでもらう方は、地元に馴染める方がいいと思います。やはり近所の方が多くいらっしゃるので、地域の方とうまくコミュニケーションを取っていける方がいいと考えています。飲食業をしたい方には、やりやすい環境ですので、ぜひ挑戦してください！」

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