おしゃれな外観が目を引く、宮崎県日向市で26年間続くベーカリー「パン工房クランベリー」の後継者を募集！

宮崎県の北東部に位置する日向市は、「馬ケ背」「願いが叶うクルスの海」などに代表される美しい景観が見られます。また、年間の平均気温が高く、日照時間や快晴日数が全国でもトップクラスであるなど、温暖で暮らしやすい気候条件も整っています。

「パン工房クランベリー」は、宮崎県・日向市で26年続いているベーカリー。細島港日向市停車場線沿いに建ち、コック帽をかぶったキャラクターの看板と、メロンパンのような黄色い外壁が目印です。リピーターも多く「どれを食べてもおいしい」と評判ですが、オーナーの鶴田泰夫さんは、自身の高齢化などの事情により後継者を募集しています。

鶴つながりで「クランベリー」と命名

「パン工房クランベリー」は、日向市駅東口から徒歩約16分の場所にあります。店の前には5、6台分の駐車場があり、車で気軽に訪れることもできます。店名は鶴田さんが乗っていた愛車の色にちなんでいるそうです。

鶴田さん「20代のころに乗っていたクルマの色が『クランベリー』と呼ばれており、それを店名にしました。クランベリーは酸味が強い果実で、形がクラン=鶴に似ていることに由来しています。私の名前が『鶴田』で、最初に出店した地名が『鶴町』だったので、これしかないと思いました」

有名店の味に感激。ゼロからパン職人を目指す

サラリーマンだった鶴田さんは、あることがきっかけでパン職人を目指すようになりました。

鶴田さん「結婚式が決まり、宮崎市の小松台という所にあるパンと洋菓子のお店でウェディングケーキを作ってもらいましたが、そこで試食させてもらったフランスパンの味が格別でした。また、別の店では食パンがとても美味しく、パン作りの奥深さを知りました。『自分でも美味しいパンを作ってみたい』と思い、その時にパン職人になることを決心しました」

やる気満々の鶴田さんでしたが、これまでパンを作ったことなどありません。職人を目指し、さまざまな店で修業を行いました。

鶴田さん「修業の身なのでお店から給料は貰えません。子どもが生まれたばかりで、生活は苦しかったです。その頃は深夜にカラオケボックスでアルバイトをして、早朝からパン作りを学ぶなど、必死に夢を叶えようとしていました」

努力の甲斐あって、1年後に日向市鶴町に「クランベリー」をオープンします。近くに青果市場や病院、書店などがあり、幅広い年齢層が訪れました。知名度を上げるために移動販売も行ったそうです。「テナント料を支払うくらいなら自分で店を建てたほうがいい」と判断を下し、3年後に現在の地に移転しました。

鶴田さん「オープンのための費用は、ほとんどローンです。失敗することが許されない状態で、私の眼はギラギラしていたと思いますよ（笑）」

環境の変化とコロナ禍の影響が影を落とす

パン職人を目指すきっかけになったフランスパンや食パンのほか、サンドイッチや菓子パン、総菜パンやピザまで、様々な商品がお店に並びました。一時は常連も多く、たくさんのパートを雇っていましたが、現在は鶴田さんひとりでお店を切り盛りしています。かつては種類豊富だったパンも、少し寂しくなってしまいました。

鶴田さん「長く店を続けていると、お客さんが代替わりします。いつも来てくれるお客さんの姿が見えなくなったので、人づてに聞いたところ、入院していたり、亡くなっているということが多くなりました。私も父親の介護が必要になり、時々店を休むことがありました。そうなるとお客さんは離れてしまうものです」

鶴田さんの環境の変化や、新型コロナウイルスによる影響などを受けて、お客さんが減少し、3年前から廃業する考えがちらついていたそうです。「誰かに譲ろうか」と思いながら、長年築き上げてきた店を手放すのは寂しい気持ちになる。逡巡を繰り返して、ようやく気持ちを整理したそうです。

移住に最適な自宅兼店舗の譲渡

鶴田さん「自宅兼店舗の売買あるいは賃貸の形で考えています。機材はそろっているので、すぐにでもパン屋を始めることができます。希望される方にはレシピをお渡ししますし、経営やパン作りに慣れるまでアドバイスもいたします。パン作りが好きな方が引き継いでくれると嬉しいです」

日向市は、自然が豊かで歴史もある街です。温暖な気候で過ごしやすく、県外から移住を考えている方にも最適です。また、宮崎県にはチキン南蛮や宮崎地鶏、マンゴーや日向夏など、魅力的な食材がたくさんあります。それらを使って新しい商品を開発するのもよいでしょう。

ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

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