奥能登・珠洲で、築150年の古民家を活用した「農村宿 大坊」の後継者を募集!
掲載事業者への直接連絡は事業者様のご迷惑になりますのでお控えください。 ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にご連絡ください。
こちらの案件は珠洲市がサポートする「移住定住促進補助」の対象案件です。適用には条件があり、審査が入る場合もございますのでまずはお問合せください。
※事業者様のご迷惑になりますので、直接のご連絡はお控えいただきますようお願いいたします。
目次 :
能登の食材を使用した創作イタリアン懐石料理
「農村宿 大坊(だいぼう)」は機能性と美しさが同居した築150年の古民家。伝統的な天井の意匠や壁に塗られた珠洲の名産珪藻土など、ふんだんに能登の文化があしらわれています。
宿の名前にある「大坊」は、この宿が位置する地区名。海から朝日が昇る内浦にも、海に夕日が沈む外浦にもほど近い、珠洲市の山あい。山の幸と海の幸に恵まれた肥沃の地です。オーナーの三井基記さんが、この土地に根差したお店にしたいという思いから名付けました。
宿泊利用は1日1組限定。新鮮なお魚や能登牛、揚げ浜式で作られたお塩を始めとする調味料など、地のものを使った創作イタリアン懐石料理を贅沢に楽しむことができます。近くに洋食を提供するお店が少ないため、レストランとしての利用が地元の人に喜ばれています。
経営者の紹介
三井さんは2019年に石川県珠洲市(すずし)に移住し、イタリア料理を中心とした西洋料理人をやっていたことから、その腕を活かして長野県にあった自宅を改装してレストランをスタートしました。
移住先として珠洲市を選んだ理由は、イタリアで出会った料理人たちの影響が大きいと言います。
三井さん「イタリアの、その土地や風景に溶け込んだ古いものを大事にする気質に影響されて、重厚にできた能登の古民家をぜひとも所有してレストランをやりたいという意識が強くなりました」
創業から約3年半。特に印象に残っているのは、首都圏からの修学旅行生を受け入れた時だと言います。
三井さん「開業してすぐの頃に、横浜の高校生の修学旅行生を能登地域全体で受け入れたことがありました。うちが受け入れた6人の女の子たちは『こんな建物見たことない』と興味を示してくれ、囲炉裏で焼いた魚を食べたり、一緒に農作物を採りに行ったりしました。宿も体験もすごく喜んでくれたようで、今でも『今度は家族と体験しに行きます』と手紙をくれるのが嬉しくて。アグリツーリズムを通じて、若い子たちに思い出を作ってあげられたことが私の心の財産にもなっています」
後継者を募集する理由と後継者への想い
そんな三井さんは、このたび健康上の理由で事業を後継者に託すことを決意しました。三井さんの中で一番にあるのは「日本文化の一つである日本の古民家を継承していってほしい」という想いです。
三井さん「築150年が経つ建物なので、どこかが傷んできたとしても、これからもずっと守っていってほしいです。あくまで個人の所有物ではあるんですが、私も日本文化の一つを承継する気持ちで所有していたので、これから先もバトンを繋いでいってくれるといいですね」
創業してすぐにコロナ禍となり、できなかったことも多かったという三井さん。やってみたかったことの一つが、地元の人たちとのコラボイベントです。
三井さん「周りにお店は少ないんですが、魚を釣っている人や米を作っている人、酒を作っている人など生産者さんがたくさんいます。この宿からは田んぼも眺められますし、海に出ると佐渡ヶ島で有名な保護鳥のトキも見れるので、そんな景色を見ながら、米や魚を活かした食事を提供するなんてことがしたかったですね。引継ぐ方はやり方によって様々な可能性があると思います」
引き継ぎの条件と要件
承継の対象となるのは、約500坪の土地と建物(母屋、離れ、付属家屋、蔵など)、畑・ビニールハウスなど、設備(業務用の冷凍冷蔵庫、ガスオーブンレンジ、グリラー、ネタケース)、そして日本の伝統工芸品である輪島塗の食器などもそのまま引き継ぐことが可能です。
料理のレシピは、イタリア料理などに興味のある人がいれば三井さんから教わることができますが、承継後に提供する料理のジャンルはこだわりません。また、取引先や仕入れ先の紹介も可能です。
あとを継ぐメリットと課題点
大坊内には地元輪島塗の伝統的な漆器もたくさん保存されており、家のすぐ上にある竹林ではタケノコや山菜などがゲットできると言います。
また、「農村宿 大坊」を引き継ぐメリットは、日本らしい風情を活かして外国人へのアプローチもできる点だと言います。
三井さん「街中の喧騒の中にあるのではなく土地らしさを謳う土地で、1日1組貸し切りでとびっきりのおもてなしができるのが売りです。また、コロナが落ち着きインバウンドが戻りつつあるので、発信を工夫すれば海外の方にもとても喜んでもらえる施設だと思っています。金沢周辺ではミシュランのガイドブックで二つ星や三ツ星を取っているレストランが多々ありますが、奥能登にはあまりないので、今後そんなレストランを目指すことも可能だと思います」
一方、人によっては能登の環境がメリットにもデメリットになりうる可能性も考えています。
三井さん「奥能登はコンビニ以外のチェーン店がほとんどなく、私自身はこの土地ならではの雰囲気がはっきりあるところに魅力を感じています。裏を返すと娯楽施設もなくすごく不便。その不便さを楽しめるような人だといいですね。
食材はお店で買えるものも多いですが、自分で作ったり、釣りをして自分で採ったりすることを楽しめる人でないと息が詰まるかもしれません。冬場は雪も降るので雪掻きなんかも楽しむぐらいの気持ちで(笑)。だからこそ現代においてとても貴重な土地だと思っています。
私はイタリアの小さな町にあるみんなが必ず立ち寄る食堂のイメージをもってこの宿を始めました。できれば私が思い描いてたように、この土地を愛し続け、パブリックな空間として宿やレストランを運営していっていただけるとうれしいです」
石川県珠洲市ってこんなところ
石川県珠洲市は能登半島の先端に位置する市で、日本海に面した海岸が魅力的な地域。自然に囲まれた環境で、健康的な生活を送ることができます。
観光地で有名な金沢からは約2時間、羽田空港から直行便が出ている能登空港を利用すると1時間弱で訪れることができます。
黒瓦の建物で町並みが統一され、輪島塗や能登半島の珠洲の塩など自慢できる産物もたくさんあります。豊富な食産物に恵まれた土地です。
また、のどぐろやブリ、カニなどの美味しい魚介類や野菜、果物などが豊富にあり、地元で採れた新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。市内には優良な小中学校や高校があり、教育環境が整っているため子育てに適した場所と言えます。
自然豊かな能登半島で、築150年の建物を新たなチャレンジの場にしてみませんか?
事業者情報
商号・屋号 | 農村宿 大坊 |
所在地 | 石川県珠洲市 |
設立年月 | 2019年9月 |
譲渡内容 | 約500坪の土地と建物(母屋、離れ、付属家屋、蔵など)、畑・ビニールハウスなど、設備(業務用の冷凍冷蔵庫、ガス代) レシピも承継可能 |
譲渡理由 | 健康上の理由 |
譲渡後の関わり | 完全に身を引く |
メリット | 日本らしい風情を活かして外国人へのアプローチもできる |
課題点 | 人口の少ないエリアのため、インバウンドを含め対象を広げていく必要がある |
求める買い手像 | 土地を愛し続け、パブリックな空間として宿やレストランを運営していっていただけるとうれしい |
許認可内容 | 簡易宿所営業の許可、飲食店営業許可 |
従業員数 | 1名 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
- 迷いがある状態でも話を聞くことはできますか?
-
お問い合わせをすると、案件担当者とカジュアルに情報交換ができるようになります。
まだ迷っているけど少し話を聞いてみたい。という方もお気軽にお問い合わせください。 - 事業承継の専門的な知識がありません。何かサポートはありますか?
- relayには、全国各地に事業承継をサポートするrelayアドバイザー・専門家が登録しています。初回は30分無料で相談することが可能です。ぜひご活用ください。