徳島県小松島市で海産物の直売や居酒屋営業を行う「恵比須丸」が後継者を募集！

地元の海産物のことならおまかせ！ 目利きの店主が営む鮮魚店と居酒屋

徳島県小松島市、南北に延びる国道55号線を西へ曲がるとすぐ現れる、ひときわ目を惹くお店。店頭に漁師網や浮きが吊るされており、漁船を思わせる風貌です。

ここは、1993年創業の「恵比須丸」。主に徳島県南で水揚げされた鮮魚の直売やインターネット販売、釣り用の活き餌や道具の販売など、海産物にまつわるさまざまな事業を行っています。

店内には大きな生簀がずらりと並び、シマアジやヒラメ、ハゲ、イセエビ、カキ、アワビ…といった約30種の魚介が泳いでいます。「切り身や刺身にしてほしい」「海鮮バーベキューセットを作ってほしい」という要望に応えてもらうことが可能です。

さらに、奥には厨房とカウンターがあり、夕方17時からは旬の魚介料理を堪能できる「海賊居酒屋」として営業しています。生簀からとった鮮度抜群の魚を、刺身や焼き、煮つけ、天ぷら、寿司、味噌汁など、さまざまな料理で堪能できるのが特長。「徳島に来たらここ！」と県外から足を運ぶお客さんも多く、厨房を取り囲むように配されたコの字型のカウンター20席は、週末には満席になることもしばしばです。

経営者の紹介

徳島県南部のまち、美波町の漁師の家に生まれ育った、代表の立石富美男さん。自身は漁師にならなかったものの、大手総合商社に勤め、16年間スペインでタコやイカの買い付けに携わるなど、漁業とは切っても切れない関係が続きました。

「独立して何か始めよう」と帰郷し、これまでの経験を活かして恵比須丸を開業。以来、30年間黒字で営業を続けてきました。

長年の経験で培った確かな目利きと鮮度を保つ技術。一般客はもちろん、釣り人や料理人、現役の漁師さんからも一目置かれる存在です。

後継者を募集する理由と後継者への想い

現在、立石さんは71歳。まだまだ元気ですが「健康で余裕のあるうちに引退して、余生をゆっくり過ごしたい」と後継者の募集を決意しました。息子さんがいますが、店を継ぐ様子はないとのことで、第三者への譲渡を望んでいます。

立石さん「漁業や料理の経験はなくてもいい。ただ、やる気のある方がいいですね。海産物や商売に対する興味は持っていて欲しいです」

魚種ごとの正しい扱い方や、機材のメンテナンスの仕方、漁師さんとのコミュニケーション…覚える内容は多岐にわたり、細かい心配りが必要とされますが「一つひとつ習っていけばいける（阿波弁で「大丈夫」の意味）と思う」と立石さん。

事業承継後も、半年から1年ほどは一緒に業務を行い、積み重ねてきたノウハウを惜しみなく伝えてくれるといいます。

引き継ぎの条件と要件

引き継ぎの対象となるのは、事業にまつわるほとんど全てのもの。直売店と居酒屋の設備一式に加えて、「恵比須丸」の屋号や居酒屋のレシピ、漁師さんとの繋がりや、インターネット通販の顧客といった取引先まで、そのまま引き継げます。

立石さん「今ある事業の中からどれかを辞めて、他の新しいアイデアを実行してもいい。好きなようにやって欲しいです」

店舗は賃貸で、隣接する回転寿司店の駐車場も4台分借りているそう。今後の契約については要相談です。

あとを継ぐメリットと課題点

店で扱う海産物は、基本的には漁港に足を運んで直接仕入れています。そんな生活を30年間続けてきたため、漁師さんや漁協からの信頼も厚く、今では立石さんが若手の漁師さんに値付けの指導をすることもあるといいます。

また、インターネット通販の顧客は累計1万2000人にのぼります。現在の利用者の90％がリピーターで、恵比須丸の売り上げの15％ほどを占めています。

立石さん「国道のすぐそばで、こんないい立地はなかなかない。隣に回転寿司店が2軒できたけど、それでも撤退せずにやってこれよる。県庁所在地の徳島市と、仕入れ先の漁港がある阿南市や美波町、どちらともほどよい距離感なのもいいところやね」

長年の信頼と安定した経営基盤、抜群の立地条件。整った環境のもとで、“魚”の道をとことん究めてみませんか？

徳島県小松島市ってこんなところ

徳島県東部の沿岸に位置する小松島市。紀伊水道に面する小松島港を中心に発展してきた港湾都市で、かつては四国の玄関口として賑わいました。

市の中央部を国道55号線が貫いており、市街地からJR徳島駅までは車で25分ほど。徳島赤十字病院や四国最大級の産直市もあり、安心安全で穏やかな暮らしを営めます。

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