1000点以上の木のおもちゃを生み出す工房。長野県上田市の山間で、ノウハウ丸ごと経営を引き継ぐ後継者募集!
こちらの案件は、後継者募集中です。
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目次 :
四季ごと移ろう山並みが美しい長野県上田市、野倉(のぐら)。信州最古の温泉地といわれる「別所温泉」から車で10分ほど、山道を登った先にひっそりとあるのが、木のおもちゃ製作所「銀河工房」です。
昔旅をしたチベットと似たロケーションに、導かれるように工房を開いたという店主の小林茂さん。1000点を越えるオリジナルの木のおもちゃと、培ってきたノウハウ、それらを生み出す工房と店を引き継ぎ、新たな一歩を踏み出してくれる後継者を探しています。
境を超えて遊べる木のおもちゃを届けたい
5人のスタッフと一緒に木のおもちゃをつくりながら、Webサイトや実店舗で販売し、あそびを伝えている小林さん。
人気があるのは、さまざまな色や柄が浮き出る「コマ」や、カラフルな木の輪を積み替えて遊ぶ「ハノイの塔」。国境や年代、時代を超えて遊べる木のおもちゃは五感や創造性を刺激して豊かな人間性を育みます。
小林さん「小さい子が安心して遊べるように硬い木を使って壊れにくく、口に入ってもいいように、安心安全に気を配ります。つくっているのは小さな木製品ですが、その背景には、たくさんのひらめきが詰まっている。拡大して美術品として展示できる完成度とユニバーサルなデザインがこだわりです」
現在あるおよそ1000点のうち、100点が日本グッド・トイ賞に認定されており、ネットを通じて海外からの問い合わせもあるそう。長野県産のヒノキやマツを使ったおもちゃもつくっています。
小林さん「なかには特許を取得しているものもあります。お客さんは子どもからお年寄りまでさまざまですが、ふっくらとして豊かな心を持っている人が多いと感じますね。最近は出産祝いなど、贈り物にも多く選ばれています。」
アートの世界からおもちゃ作家へ
教育の観点からなる人が多いというおもちゃ作家ですが、小林さんの原点は、娘さんのために手作りした木のおもちゃにあります。
小林さん「学校ではグラフィックデザインを学び、花瓶など工芸品のデザインをする仕事に就きました。木製品に出会ったのはこの時です。その後娘が生まれ、一緒に遊んでいるうちにどんどんアイディアが湧いてきて、気づいたら4ヶ月で100個くらいの木のおもちゃを手づくりしていました。」
思い返せば、子どもの頃からお年玉で木のおもちゃを買い集めたり、友人へのプレゼントに木製品を選んだり、潜在的に「木が好き」という意識を持っていた小林さん。おもちゃの展示会を行って手応えを感じ、作家として独立を決意します。「こっぱ人形」や「上田獅子」など農民美術が栄えた歴史を持ち、手づくりの木製品が文化として残る上田市の環境も、ここで木のおもちゃの工房を立ち上げるきっかけのひとつでした。
小林さん「立ち上げ当初は、おもちゃの製造販売の他にも、広告に使われるアート作品の制作や、世界中の木のおもちゃ作家を訪ねて記事を書く雑誌の連載など、3本の柱で仕事をしていました。はじめは在庫を置くだけだった店舗も、お客さんからのニーズでどんどん拡大し、今は実際おもちゃで遊べるスペースを完備しています。パンフレットに載っているほとんどは、ここで遊んでくれた子どもたちです」
また工房のある野倉地区は、こじんまりした集落ながら、ロケーションに惹かれてくる移住者や手に職を持つ人もいるオープンな土地柄。店舗と作業所は今も賃貸ですが、イベントを行ったり改修したりの自由度は高いそうです。
経営的視点で価値を昇華させる新しい展開を期待
自分で立ち上げ、ここまで育んできたノウハウや人の縁、生み出したたくさんのおもちゃたち。後継者については、ずっと心のどこかで考えていたことでした。
小林さん「このまま自分がいなくなったら全てなくなってしまうのかな、って。それがダメというわけではありませんが、市役所の担当の方と話すうち、何か可能性のようなものを感じて、承継に向けた一歩を踏み出しました」
物をつくったり考えたりする力。生み出されたものを正確につくり続ける力。磨き上げ、届ける力。今の工房には、それぞれプロフェッショナルとも呼べるスタッフが集まっています。そこに唯一足りないのが、経営という視点ではないかと小林さんは考えています。
小林さん「経営しようって思ってはじめたわけではなかったので、数字にならないものが、うちでは1番に価値があると思っています。ただ、世界中に発信が届けられる今、もっと木のおもちゃの価値や良さを届けていけるのではないかと考えていて。いろんなアイディアがあると思いますが、今をベースに新しい視点が混ざり、僕が考えられないようなことが起こっていくと面白いなと思っています。」
引き継ぎたいのは、在庫も道具も部屋も、オリジナルのおもちゃの設計など知的財産も、ここにある全てです。
小林さん「インターネットの黎明期にWeb販売をはじめ、写真や文章つくりなど、なんでも自分でこなしてきました。駐車場や店舗も自分の手で整備して場を育ててきたので、そうしたさまざまな価値を理解してもらえる人に来てもらえたら嬉しいです。」
作家としてものを生み出すハード面、発信や企画といったソフト面、経営をバランスよくこなすため、募集はひとりに限らず、チームや家族でもいいと小林さんは考えています。
世界へ平和を届けるサンタクロースに
銀河工房では事業の傍ら、行政や教育機関、福祉施設など、さまざまなところに木のおもちゃを寄付したり、貸し出したりしながら、遊びを伝える活動をしています。
小林さん「本当は商売だけではなくて、こうした遊びを伝える活動も広げていきたいと考えています。子どもの頃に木のおもちゃで遊んでいました、って人が親になって、買いに来てくれることもありますが、そういう人たちは本当になにか、ほわっとした温かいものを持っている。エネルギーがあるんです。おもちゃづくりを続けることで、豊かな世界ができあがっていくのではないかと感じています。」
また今後は事業再構築補助金を利用した「おもちゃカフェ」の開業計画も行っているようです。
大きく掲げるならば、目指しているのは世界平和。たくさんの優しさと縁を広げる木のおもちゃ工房を、世界に開いていける後継者を募集しています。
事業者情報
商号 | 木のおもちゃ製作所 銀河工房 |
所在地 | 〒386-1437 長野県上田市野倉901 |
代表者 | 小林 茂 |
業種 | 木製品製造小売業 |
創業 | 昭和57年2月27日 |
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