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知床のオホーツク海に囲まれた地域の憩いの場。かけ流しの公衆浴場とビジネスホテルの後継者を募集!
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目次 :
世界遺産「知床」を抱え、秋シャケ漁獲量日本一の豊かなオホーツク海と山々に囲まれる北海道斜里町。その中心地であるJR知床斜里駅から道なりに約350m程北側へまっすぐ進むと、落ち着いた住宅地の中に公衆浴場兼ビジネスホテル「グリーン温泉」があります。
港まで600mとほど近く、街中ながらも自然を感じることのできる立地となっており、海の町を感じることができます。
従業員を合わせ8名で切り盛りしている施設。エネルギッシュに動き回る社長は御年78歳。まだまだ元気ではあるものの自らの年齢を踏まえ、社交場ともなっているこの温泉とビジネスホテルを楽しく引き継いでくれる方を募集しています。
町民の憩いの場となっている温泉と仕事人に嬉しい宿
グリーン温泉は、昭和56年に創業。大正時代から100年を超え運営されていた太田呉服店(現在は廃業)の経営者、現代表の太田善久さんのお父さんがこの温泉宿を開業されました。
太田さん「弟子屈町の温泉採掘業者さんからこの地に温泉を掘らせてくれということがきっかけで始まってね。父は当時69歳で高齢であることから、事業自体に反対したんだけれども結局やることになって。平成8年に亡くなり、それ以降25年間パートさんとともに私が運営を一手に担ってきました」
その太田さんは地元斜里町出身。朝出勤して夜11時まで毎日受付(営業は年中無休)に立つタフネスぶりです。17時から21時までパートさんが手伝うことはあるものの、基本的にはこの施設にいます。一時は朝風呂の営業(6~8時)も行っていたものの、太田さんがすべて受付に立つため睡眠時間が毎日4時間程度となり、これではさすがに身体を壊してしまうと感じて取りやめたとのこと。その時間帯に営業されているところはなかったため、1日10~20人程度の利用があったそうです。
社長を含め、従業員さんは総勢8名。宿の食事を提供する料理人さん1名以外はパートさんとなっています。多忙な太田さんを見かねて奥様も受付を手伝うことがあります。
施設は公衆浴場温泉とビジネスホテルが併設されており、温泉は泉質がナトリウム炭酸水素塩・塩化泉(モール温泉)、泉温45.8℃、浴槽温度42.0℃、かけ流しとなっており、カラン7つ、内風呂浴槽3つ、サウナ1室で構成されています。モール温泉は植物性腐食質の独特な褐色の泉質で、北海道遺産となっています。
創業当初は泉温65℃と高温で、くみ上げていた地下水で調温していましたが現在はかけ流しで対応できる温度までになりました。地下水は現在水風呂で使用されており、水温17℃とプールの温度に近いことからサウナ利用客に好評です。
泉温が高い時期には配管が詰まるトラブルなどで年に2~3回取り換え工事を行い年間200~300万円の経費がかかっていましたが、現在はそのケースがなくなり経年劣化のみでの対応となっています。
公衆浴場のためパート従業員さんが毎日清掃業務を行っており、使い込まれた設備ながらも清潔感を保ち利用されています。
几帳面に記帳された温泉の受付帳を見せてもらうと、平均して1日約100~120人の利用となっており、農作物の収穫や魚介類加工場の稼働が最盛期となる7月から10月の間には季節作業者の方が多く利用されるため1日150人~200人にまでなります。
地元住民の方が気軽に利用する社交場として機能しており、自宅にサウナやテレビを備え付ける豪邸に住む方もこの温泉の泉質が好きで毎日利用されるなど、この温泉をひいきにしてくださる方が多いそうです。
ビジネスホテルは部屋数17室。すべての部屋にトイレと洗面台を有しており、以前は宴会場として使用していたスペースを部屋として改装し、現在の室数となっています。6畳間から10畳間まであり、新型コロナウイルスの対策として1部屋1人の宿泊としています。
1泊3食で一律料金7,000円となっており、お昼はお弁当を宿泊者さんに持たせるサービスも。3食対応をしているホテルは町内でも数少なく、専属の料理人とサポートのパート従業員で対応しています。斜里町で現場作業に従事する業者の方々が長期で利用されるケースが多いとのこと。観光で利用される方も若干いますが、電気関係の工事業者さんがリピートで宿泊する事が多く、毎年利用されるお得意先さんとなっています。
お風呂好きな人に引き継いでもらいたい
現在もパワフルに動き回り、運営をされている太田さん。息子さんは2人いらっしゃいますが、すでにお仕事をされており地元へ戻ってくるのが難しい状態に。太田さんは毎日受付に立たれていることから、ここ15年はどこへも旅行へ行っていないとのこと。さすがに奥様も太田さんの体を心配されており、今回後継者を探すことに至ったと言います。
太田さん「そのまま事業をたたむことも考えたんだけど、やはり泉質も良いとみんなから言われているし温泉までつぶすのはもったいないとも言われてね。従業員には事業を譲る話はしているけれど、ほかの方にはまだ伝えていません」
ビジネスホテルは電気工事業者さんなど得意先さんがついており、一定の収支は見込めるものの、別の事業へ転換してもよいのではと考えてらっしゃいます。ただ地域の方の憩いの場となっている温泉はやはり無くしたくないという思いが強くあるそうです。
太田さん「慣れるまでは一緒にいて業務について教えるよ。俺も風呂入りに来たいし」
複雑な設備関係の説明や修理業者さんなどこれまで築いてきたオペレーションの一切も引き継げます。40年営業し、固定客もついていることが強みとなっており、温泉・ビジネスホテルともに承継後は特に宣伝することをしなくてもお客様の利用が見込めるのは大きな強みだと太田さんは言います。建物に関してもすべて居抜きで引き継ぎ、住居については敷地内の別棟を利用できることから別に探す必要がありません。
太田さん「裏の空き地もあるし、あともう少し若ければキャンプ場でも新しくやりたいんだけどね。家族みんなで経営すればきっとうまくいくのではと」というまだまだパワフルなお言葉。引き継いだ後は協力にサポートしてくれることは間違いありません。
豊かな海と山に囲まれたこの地で、幸せになる温泉とホテルを新たな展開へと導く後継者になりませんか?
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