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岡山県の中南部に位置し、古代に吉備の国の中心として栄えていた総社市(そうじゃし)。現在も備中国分寺や鬼ノ城、宝福寺などの史跡が多く「吉備路」として観光地になっています。その総社市の南西部に位置し、豊かな自然が残る清音(きよね)地区。
そんな清音地区にある「有限会社 星島商店」は、長いあいだ仕出し料理や宴会料理、小売店として営業している老舗です。なかでも新鮮な旬の鮮魚料理には、定評があります。
そんな星島商店では、四代目を継ぐ星島嵩利さんとともに店を盛り上げるアイデアをもったパートナースタッフを募集中です。星島商店の仕出し・宴会料理の仕事を星島さんの右腕として手伝いながら、設備を活用し、新たな事業にチャレンジするスタッフを求めています。
地域に根付いた100年以上の歴史がある店
星島商店の星島崇利さんは、四代目になります。星島さんの曾祖父が清音地区で創業しました。その当時から仕出し料理や宴会料理の店として、地域の人に利用されていたそうです。
平成元年に近くにあった旧店舗から、現在地に移転。このときに仕出し料理や宴会料理に加えて、スーパーマーケットも併設しました。
星島さん「詳しい記録は残っていないのですが、明治時代の終わり大正時代のはじめごろに創業したと聞いています。創業から100年以上経っていますね」
以前はホテルで働いていたという星島さん。当初は家業を手伝うつもりはなかったそうです。しかし父である三代目から「従業員が退職したので力を貸して欲しい」と頼まれたことがきっかけで、家業を手伝うことになりました。
併設のスーパーマーケット
星島さんの一日は早朝から始まります。一日の最初の仕事は、鮮魚市場へ向かうことです。市場でその日の料理に使う鮮魚を選び、買ってきます。
星島さんは「専門店である以上、専門分野の食材は自分で選ぶべきだというのが私のこだわりです。毎日入荷状況は変わります。もちろん、季節によっても。市場の状況を見て、よい食材を入荷して、それに合わせて料理をつくるんです」と話します。
今のままでは衰退していくという危機感がある
星島 崇利さん
星島さんが星島商店の仕事をしてきて難しいと感じていることが、人材面だそうです。
星島さん「当店は宴会料理や仕出し料理がメイン。ですから法事や宴会、イベントなどでの利用が多いです。なので、だいたい土日や祝日などの休日に忙しくなります。しかも準備や仕込みがあるので、忙しいのは早朝や午前中。いっぽう、平日は打って変わって余裕があります」
そうなると難しいのが人員。忙しい休日の朝早くから働いてもらえる人材を探すのが、とても大変だと星島さん。たとえ人が雇えたとしても、平日は余裕があるので人手が余ってしまうそうです。
星島さん「そこで最近はアルバイトのマッチングサービスを活用しているのですが、単発で雇う形です。そのため流れ作業的な簡単な作業しかお願いできないのが、難点だと感じています。もののある場所や定番の動作などを覚えてもらったほうが効率がいいのですが、単発で働く方にそれはお願いできません」
また星島さんは人事面の課題だけでなく、現在の業態の将来にも危惧を感じています。
星島さん「正直、このままではいけないと思っています。前々から、いずれこのままでは今の形態は衰退するから、なんとかしなければダメだとは考えていたんです。でもコロナ禍で、10年以上先の心配が一気に目の前にやってきた感じがしていて、危機感をもっています」
お互いの得意分野を助け合いながらやっていきたい
広い調理場
そこで星島さんは人事面と店の将来という二つの問題をクリアするため、新しい人材を募集することを考えました。
星島さん「忙しい休日の早朝や午前中などは、私といっしょに仕込みや料理の準備をしていただき、余裕のある平日に、星島商店をより魅力的にしていただける事業をやってくれる方を募集したいんです」
星島さん「私は飲食畑でずっと働いてきたので、飲食関係、しかも自分が携わったような分野のことしかわかりません。私の知らない分野を生かしたいいアイデアをもった方と互いに協力し合って、新しい星島商店の形をつくっていきたいと思っています」
星島さんが新たに募集をする方に期待しているのは、平日など余裕があるとき星島商店の設備を利用して新たな事業をすることです。厨房や機器、また宴会などで利用する和室などが使えます。
和室
星島さん「座敷の部屋が2部屋あります。たとえば、ここを有効活用できるアイデアもおもしろいですね。コロナ禍で前より部屋の利用頻度が減ったとはいえ、土曜・日曜や休日は、仏事や会合などで利用されることがあります。でも平日は、ほぼ利用されません。もったいないですよね」
大広間
「平日は部屋を使って古民家カフェ的なものなどで利用していただき、土日の忙しいときに料理の準備を手伝ってもらうというのもありですね。平日に私の得意な鮮魚料理を一部提供したりして、互いにコラボするような形もおもしろいかもしれません。もちろん、反対にカフェが忙しいときは私がそちらをお手伝いします。お互いの得意分野を、ともに助け合いながらやっていきたいです」
ほかにも平日の厨房を使って弁当やデザートをつくり、別の場所でテイクアウト販売するといった移動販売の拠点としての利用など、とにかく星島商店の施設・設備を活用したアイデアなら歓迎だと星島さんは話します。
店を残していくためには新たな挑戦も必要
とにかく星島商店の設備を生かしたアイデアがあれば、ドンドン挑戦して欲しいとのことです。
星島さん「当店は100年以上、清音という地域のみなさまとともに歩んできました。私の中では、星島商店は地域の歴史の一部です。これからも私は、地域の方に必要とされる仕事をしていきたいと思っています。そのためには新しい仕組みづくりや、新たなチャレンジが必要。ぜひ、お力を貸していただきたいと思います。ともに新しい星島商店を築き上げていきましょう」
星島さんは、店や地域に熱い思いをもっています。そんな星島さんといっしょに、地域に根付いた店を切り盛りしながら、新たな事業に挑戦してみたいアイデアのある人をお待ちしています。
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