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仕入れ代はゼロ!伊江島の塩を愛してくれるお客様のために、承継者を募集!
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沖縄県国頭郡伊江村(くにがみぐんいえそん)の伊江島は、自然が豊かで、島らっきょうや落花生、ブランド牛の伊江牛など、畜産・農産が盛んな島です。
そんな伊江島は、沖縄本島北部の本部港(もとぶこう)からフェリーで30分の位置にある離島で、伊江港からさらに車で約10分の距離に「伊江島製塩(いえじませいえん)」はあります。
奈良から伊江島へ移住
コンクリートの打ちっぱなしの建物で、白塗りのペンキの壁に「にがり足湯」や「塩工房」と赤字で書かれた手作り感漂う建物の中に入ると、ご主人である千葉武雄さんが迎えてくれました。
「今年80才を迎えて、傘寿(さんじゅ)の記念にCDを作ったんだよ!民謡界で有名な先生に依頼して、オリジナルの演歌を作ってもらったから、お披露目会をやろうと思ってる。CDと特別に作ったラベルを貼ってみんなにプレゼントしようと思っているんだ」と楽しそうに話してくれた千葉さん。
奈良県の出身で、元々は全国のデパートを回って物産展の催事をしていましたが、年々売上が立たなくなっていた中、見込みのある場所として挙げられていた沖縄へ来られたそうです。
沖縄での物産展の売上は好調でしたが、当時ご結婚されていた奥様のルーツが伊江島にあり移住しました。移住後は居酒屋を経営したり、お土産屋さんを出店したりと、さまざまなことをやっているうち、今から15年ほど前に塩作りをすることになったと言います。
伊江島産の特産としての塩がなかったのが塩作りのきっかけに
那覇の離島フェアに行った時、ほとんどの島は、塩を作って販売していたものの、伊江島はなかったので、自分で作ろうと思ったのがきっかけになったと言います。
製塩所を造るのに、島内でいくつか候補となる場所があった中、この場所に落ち着きました。施設は海に面しており、歩いて1分の距離には「湧出(わじぃ)展望台」という、湧水と海水の混ざる場所があります。伊江島製塩で作られる塩は、この場所で汲み上げられた海水を使用しています。
千葉さん「海水はタダだから、この事業は仕入れに経費がかからないんだよね。かかるのは、電気代とパッケージ代くらいかな」
お客さんのためにも、元気なうちに引き継ぎたい「だし塩」の味
事業承継を考えるきっかけになったのは、県外のお得意先の人から「あなたが倒れたらこのだし塩は誰が作ってくれるんだ!?」と言われたことだと言います。
千葉さん「単なる塩だけを造っているなら、自分の代でたたんでも良いと考えているが、県外の居酒屋さんが長年使ってくれているだし塩は、どこにもなくて自分にしか作れない。あと5年は元気でやれるから、その間に教えておきたいと思った。
生野菜に塩をかけるだけでも美味しいし、粗塩はステーキにつけて食べても美味しい。イカ墨塩は、チャーハンにすると黒くなるけど美味しいんだよ」
年間を通して一定のリズムで塩を作り続ける
年間を通して繁忙期などがあるわけではなく、一定のリズムで塩を作り続けられるのが特徴だそう。
千葉さん「大まかな流れとしては、まず製塩所のすぐ横の湧出(わじぃ)展望台の下まで1,000Lタンクを2つ積んだトラックで降りて行って海水を採集します。1万L/回汲む時もあり、あとは週に一回のペースで2,000L汲みにいきます。とにかく、無くなったら汲みに行くというサイクルです。その後の工程は、タンクの水を循環させて濃縮作業をした後、天日干しをします」
天日干しは、夏だと約2週間、冬場は3ヶ月くらいかかるそう。天日干しをしている期間は、毎日でも良いし数日おきでも良いし、自分のペースでハウスの中で天日干ししているケースの水面に浮いたホコリや虫をすくい、きれいな状態を保ちます。
天日干しをして粒子を細かくしたら、網に入れて洗濯機で脱水し、1時間ほど乾燥機に入れたら、ふるいにかけます。濃縮は11月からの時期が空気が乾燥してて最適の時期です。
このようにして、時期によって数週間から数ヶ月をかけて塩を精製していきますが、季節によって忙しさが左右されることはないそうです。
施設内では、訪れた人の心をほぐす足湯も運営
施設内にある足湯
「作業が終われば、帰って寝てもいいんだけど、足湯もやっているので店番してます」と千葉さん。
敷地内には、にがりを使用した足湯の設備もあり、訪れた人々に癒しを提供しています。1回200円で気軽に立ち寄れる足湯は、人肌よりも少し高い温度のお湯で、足をつけるとホッとして心から緩んでいくのを感じます。
手作りの黒糖は、島の人も毎年楽しみにしてくれる
12月になると、今度はさとうきびの収穫が始まります。以前は、県外のかりんとうを販売する会社から依頼を受けて、共同出資で製糖工場を持ち、10年ほど事業として行っていたそうですが、現在はやめており、代わりに製塩所の施設内に黒糖作りの設備で黒糖を作って販売しているのだそう。個人で作っていることから、島内で流通するくらいの生産量に留めているそうですが、苦労した甲斐あって良い黒糖を作っているので、島の人が千葉さんの黒糖を毎年楽しみにしていると言います。
「年齢のこともあるから、無理してまでは作りたくないが、売れたら面白いから作り続けている」と楽しそうに話す千葉さん。ただ、黒糖作りの方は必ずしも事業承継の対象ではないそうです。
夫婦や兄弟などで、ネットに強い人だと可能性が広がるはず
千葉さんは現在お一人で伊江島製塩を営んでいますが、継いでくれる人は夫婦や兄弟など二人以上が良いのではないかと教えいます。
千葉さん「海水を汲みに行く間も足湯に来てくれるお客さんがいるから、その時に対応できる人がいた方が良いと思うし、やっぱり一人だと色々大変だから。
継承してお金を払ってもらったから、はい譲りますよ、ではなく、お客さんのために継いでもらいたいので、塩作りに興味がある人にやってほしいと思ってます。できなくても教えてあげるから、初心者であっても全然構わないです」
また、千葉さんご自身はインターネットが扱えないので、これまでネット通販は行ってこなかったそうですが、今後はそういった販売ルートも作れたら可能性は広がるのではと考えています。
自分のペースで仕事ができる伊江島製塩所
季節や天候に合わせながら、マイペースに仕事ができる伊江島製塩。さまざまな経験をされてきたパワフルな千葉さんが、丁寧に教えてくれるので安心です。千葉さんご自身が県外の出身ということもあり、移住者に対しても快く受け入れてくれるはずです。
伊江島のシンボルの一つに、伊江島タッチューと呼ばれる標高172mの山があり、その頂上から眺める島の景色や雄大な水平線にとても癒されるのですが、千葉さんは「伊江島の良いところ?何もないよ!」と笑います。伊江島には、確かにキラキラした街並みはないかもしれませんが、ここには素晴らしい自然と、人々のあたたかさがあるのを感じます。
千葉さんが長年かけて築き上げてきた味を、ネットを使ってもっと多くの人たちに広める継承者になりませんか?
事業者情報
商号 | 伊江島製塩 |
所在地 | 〒905-0501 沖縄県国頭郡伊江村東江上82-1 |
代表者 | 千葉武夫 |
創業 | 2003年5月10日 |
業種 | 農業(製塩) |
従業員 | - |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
定休日 | - |
応募条件 | 夫婦や兄弟など二人以上がベター |
<各種条件>
・黒糖の施設が不要な場合は、値引き可能。
・年間の土地代がかかる。
・月々の売り上げは、25万円からもっと
・かかる費用は、電気代・シール代など、月々10万円くらい
・水道来てないので、20Lタンク2つに定期的に入れにいく
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