犬山城のお膝元！食事付きのプランが人気の「犬山ミヤコホテル」が後継者を募集

愛知県犬山市は国宝「犬山城」や明治時代をコンセプトとしたテーマパーク「博物館明治村」などがあり、観光都市として知られる一方、サントリーや東洋紡が工場を設置する、工業も盛んな都市です。

名鉄犬山駅から徒歩10分、犬山城のお膝元にある犬山ミヤコホテル。このホテルは1993年に支配人である野呂栄一さんが開業し、食事付きのプランやアクセスの良さが人気を集めてきました。かねてからの野呂さんのご意向により、ホテルの経営を引き継ぐ後継者を募集します。

平日はビジネスマン、週末は観光客が訪れる抜群の立地

犬山ミヤコホテルはその立地の良さから幅広い宿泊客の方が宿泊にきます。その多くがビジネスマンで、土地柄もあり工場関係者に多く利用されています。週末や連休は観光目当ての家族連れもいらっしゃいます。

野呂さん「この10年くらいで犬山城の入場者が伸びてきた影響からか、観光客の方も多くなってきました。明治村があるもんで、撮影で芸能人方が泊まられることもあります。過去には有名な俳優さんが泊まったこともあるんですよ」

犬山ミヤコホテルはビジネスホテルでは珍しい、朝夕2食の食事の提供も実施しています。リーズナブルな値段の食事は他のビジネスホテルにはない魅力で、食事を目当てに泊まってくれるお客さんも多いのだとか。

野呂さん「付近のホテルはどんどん2食付きをやめていったので、継続しているところは少ないと思います。夜は1200円〜1600円位の夕食で、昨日のメニューは刺し身とゆで豚でした。

近くにはホッケー場もあって、2食付きだと大会があった際に泊まってくれる団体のお客さんもいます。ちょうど来月は大学ホッケーの選手権があるので、ここも30人位のチームでいっぱいになる予定です。

今はコロナで少ないですけど、季節がらのイベントでいっぱいになるときもありますね。読売マラソンに、犬山祭。他には鈴鹿サーキットでF1をやる時、5〜6万人が集まるので、近場で泊まれないお客さんが泊まることもあります。名古屋でアイドルのコンサートがあった時も、溢れた若い女性のお客さんがこちらに来ていました」

コンパクトながらに様々な機能を備えたホテルをまるごと引き継ぎ

元々はお父様と一緒に旅館と八百屋を経営していた野呂さん。29年前に一念発起して、ビジネスホテルにリニューアルしました。もともと「ホテルを手放して誰かに託したい」という想いがあったとのことで、全国から広く後継者を募集しています。

今回引き継ぎを予定している建物は全部で36部屋の客室のほか、家族風呂やミーティングルームなどの様々な設備を備えています。

野呂さん「2階の和室を除き、すべての部屋がバス・トイレを備えています。同時に4〜5人の方が利用できる家族風呂もあって、ゆっくりお風呂に浸かりたいお客さんに利用していただいています。犬山ではお風呂を売りにしている宿泊施設や温泉などはあまりないため、家族連れの方に特に人気です。

館内には10人〜15人が入れる小さめのミーティングルームは、ビジネスマンの方によく使っていただいています。緊急事態宣言が出ている時は公共の集会しているところがみんな閉鎖しているもんで、会議や面接会場によく使われていますね」

他にもコインランドリーやコピー機、20台まで停めることができる無料駐車場もあるため、ビジネスには事欠かない設備を備えています。既存の設備を活かし、引き継いだ人によって、新しい展開も期待できるそうです。

野呂さん「ビジネスマンのお客さんは、シングルの利用が多いので、売り上げを伸ばそうと思ったらツインを減らして、シングル増やしたほうがいいかもしれません。あとはもし料理の腕に自信がある方なら、レストランをやりながらでもいい。養殖なんですけど、近くを流れる木曽川では鮎がとれるので、鮎の料理は新しい名物にできると思います」

商売が好きで、気長に考えられる人を募集

最後に引き継ぎを希望する方へのメッセージを、野呂さんに伺いました。

野呂さん「運営してくれる方は、商売が好きで気長な方がいいかもしれません。短期で見ると悪い時期もあるので、長い目で見て考えられる人がいいんじゃないでしょうか。あとはサービス業なので、お客様に対して誠実な姿勢も大切だと思います。

工場の設備でメンテナンスに来る方の中には、開業当初から来てくださる方も居て『来年はまたこういう工事をやるから頼むね』と言って帰っていく方や、来るたんびにお土産を買ってきてくださる方もいらっしゃいます。いつも来てくださるお客さんと関係性が築ける人がいいですね」

野呂さんが創意工夫して築き上げたホテルとお客さんとのつながりを引き継ぎ、犬山ミヤコホテルを新しく運営する後継者になりませんか？

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