治工具と自動機のOEM製造を38年!「モノづくりを支えるモノづくり」を引き継ぎませんか?
こちらの案件は、後継者募集中です。
本案件の一次対応は事業者より委託を受けて relay が行っています。ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にご連絡ください。

千葉県北部に位置する八街市。東京都心から50~60Km圏内にありながら、農業が盛んな街です。とくに有名な品目はピーナッツで、その生産量は日本一と言われています。
JR総武本線の榎戸駅を出て、田園風景を眺めながら歩くこと約20分のところに「J&Aさくら株式会社」があります。
車では東関東自動車道の酒々井インターより10分と比較的アクセスの良い場所で、約450坪(内、法地100坪)の敷地には事務所40坪、工場114坪の自社工場を構えます。
代表取締役の橋本潔さんは82歳となり引退を考えていますが、この度、現在稼働中の業務を引き継いでくれる方を探しています。
技術屋一筋。1985年に独立・創業
「J&Aさくら株式会社」は1985年、技術屋一筋に生きてきた橋本さんが44歳の時に創業しました。治工具(Jig)と自動機(Automation)のOEM製造を専門とすることと、創業当時は隣接の佐倉市にあったことが社名の由来となっています。
橋本さん「本事業を立ち上げる前は大手電子部品メーカーに勤務し、台湾や中国などの生産拠点の立ち上げなどに従事しました。だから技術屋一筋です。
当初は、工業団地がある佐倉市で創業しました。私は東京出身ですが、大手電子部品メーカーにいた頃は成田などに拠点があった関係で千葉のこのあたりに馴染みがあったのも理由のひとつです。佐倉では賃貸だったので、その後八街のこの土地を買って現在に至っています。創業当時は景気も良い時代でもあったのですぐに軌道に乗りましたね。最盛期は正社員・パートさん含めて15人くらいの従業員で稼働していました」
名車の配線にも使われている「マルチシュリンカー」
「J&Aさくら株式会社」の代表的な製品のひとつが、「マルチシュリンカー」という機械。電線や電子部品などにかぶせた熱収縮チューブに赤外線を照射して、多数本の熱収縮チューブを同時かつ数秒間で加熱収縮させ、端子部やコネクタ端子部などに被覆処理を行う光加熱方式による熱収縮チューブ用収縮処理装置です。
橋本さん「要するに、配線の端子部に水が入り込まないように保護するためのチューブを短時間で加工するものなのですが、この機械がうちで生まれる前まではどこの会社もこのチューブをドライヤーで加熱加工していたわけなんです。人の手でドライヤーで加工するとどうしても個人差などでムラが生じてしまう。職人技だったんですね。それらを解決したのがこの『マルチシュリンカー』なのです」
1990年に誕生した「マルチシュリンカー」は特許も取得し、配線の多い自動車部品(日本の代表的ハイブリッド車など)の加工に使われ、現在全国で約1,000台ほど稼働しているのだそうです。
OA機器の紙送りローラーにも技術が使われている
もうひとつの代表的な機械が「振れ(偏芯)測定機」です。これはOA機器の紙送りのローラーなどに使われています。
橋本さん「OA機器というのはとにかく多くのローラーが使用されています。少しでもローラーが歪んでいたりすれば正確に紙送りができなくなったり、トラブルが生じるわけです。真円度でなければならないのです。この機械はローラーにレーザーを当てて、ブレがないかを読み取ってローラーの良品、不良品を仕分けする測定機になります」
大手メーカーはこの技術を使ってプリンターなどの機器を製造しているのです。その他にも、橋本さんが「一品料理」と称して、あらゆる製造工場の作業効率化の手助けをする機械をその工場の特性に合わせて多く納めてきました。
以前から考え、準備していた後継者募集
橋本さんは自分の行く末については以前から考えを持ち、現在の社員の中から3名ほど、社長を引き継いでくれる人を候補にあげてきました。しかし、いずれも病気をしてしまうなどでそれが叶わず、橋本さん自身も高齢となり、メンテナンスなどのアフターケアが必要な自動機の製造については現在はほぼ休止しています。
橋本さん「メンテナンスで出張の必要がある自動機の製造は2年前から止めました。最後に作った機械の面倒を見るのはあと5年。私はもう82歳で、現実的にもいつどうなるかわからない年齢です。だけど『どうしても作ってくれ』という会社がまだあるんです。それに関しては相手も技術屋なので、メンテナンスや交換部品の調達なども相手自身でできると判断したところのみに限って自動機を作っています」
一からのチャレンジは難しい。できれば同じような事業者に引き継いでほしい
引き継ぐにあたっては、工場敷地、建物、工場内資産(機械、部品等)全てを譲渡したいとお考えです。基本的には売買ですが、土地建物の賃貸も可能とのことです。
また、「いつ」という保証はできませんが、敷地内の一部に傾斜のある法地があり、地元のNPO法人の尽力によって埋め立てられる予定があります。そうなると将来的には約450坪の工場敷地が若干拡大され、現状では少々難しい6トン以上のトラックの出入りが容易となるメリットも含まれているそうです。
橋本さんは、現状の売り上げは前述のマルチシュリンカー関連のものが少々で、固定費などを考えると自動機などの製造をさらに増やしていく必要があることと、引き継いでくれる人については、精密機械を扱うゆえに信頼関係の構築が第一でもあり、一からチャレンジするにはとても厳しいと危惧します。
橋本さん「38年間やってきて、向こうが『ツー』と言えばこっちは『カー』と言って機械を作ってきたわけです。新たにチャレンジしようという人にそれがいきなりできるかと言えば難しいでしょう。だから機械を知っている事業者に引き継いでもらうことが一番現実的だと考えています。しかし、販路が確約されている場合は、可能と考えます」
日本のモノづくりを支えてきた「J&Aさくら株式会社」のモノづくりを、引き継いでみませんか?
事業者情報
商号 | J&Aさくら株式会社 |
所在地 | 千葉県八街市 |
代表 | 橋本 潔 |
業種 | 製造 |
募集形態 | 事業譲渡 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→電話面談→現地面談 |
- 千葉県八街市で事業を引き継ぎませんか?
- この案件について問い合わせする