【場所不問】とんかつとチキン南蛮が大人気！岡山県井原市の手作りお弁当屋「加門」が技術承継先を募集！

とんかつとチキン南蛮が人気の手作りお弁当屋

「加門」は2019年にオープンし、オーナー加納さんのこだわりが詰まった手作り弁当が人気のお弁当屋。お弁当をテイクアウトすることも、店内でランチを食べることもどちらも可能です。

加納さん「お客様におすすめを聞かれたら『おまかせ定食』と答えています。『おまかせ定食』はチキン南蛮と一口カツ、カニクリームコロッケの3種類がついていて、ボリュームたっぷりです。若い方はとても喜んでくださいます。食べきれない場合は、パックでお持ち帰りできます。

あとはチキン南蛮もおすすめですね。チキン南蛮は宮崎が本場なのですが、宮崎から来た人がうちのチキン南蛮を食べて『宮崎のと引けを取らないぐらい美味しい』と言ってくれました」

(おすすめのチキン南蛮弁当　事業主提供写真)

チキン南蛮の美味しさの秘密は、秘伝のソース。加門のソースはほんのりピンク色です。何が入っているかは、秘密。お店に来た人にはソースのレシピを教えてくれるそうです。

食材にもこだわり、できるだけ国産のものを使用しています。例えば豚肉は宮崎から仕入れています。

加納さん「おすすめを聞かれたら、本当は『全部です』と答えたいですね。私はおすすめの料理以外は出さないですから。自分の料理がどのくらいのレベルかは分かりませんが、お客様が『美味しい』と言ってくれるのが一番嬉しいです」

経営者の紹介

加納さんは加門をオープンする前に、ホテルで調理師として働き、その後ステーキ屋を開業。次にハンバーガーとラーメンを提供する飲食店のオーナーを務めてきました。

料理人を志したのは高校生の時。手に職をつけたいという理由から調理師を目指しました。

加納さん「調理師免許取得のために調理師学校に行こうと考えていたのですが、見習いとして3年働くと免許を取る資格が得られるので、お給料をいただきながら免許取得した方が良いかなと。ちょうど私が高校3年生の時に岡山市内に新しいホテルが開業したので、調理見習いとして就職しました。以来、包丁を持って50年です」

ホテルで17年勤めた後、自分のお店を開きたいという思いから独立。岡山市内でステーキ屋を開業しました。

加納さん「最初は苦労しましたね。『美味しいものを提供したらお客様は来てくれる』という安易な考えでした。でも路地裏の人通りが少ない場所で開業し、知名度もなかったので苦戦。その時は辛くて半年で10キロ痩せました（笑）」

しかし加納さんは、安易に値下げをするのではなく、『原価がそれなりにかかっても、食材と味にこだわり美味しいものを提供する』をモットーに現在も飲食店の経営と向き合っています。

ステーキ屋を15年ほど営業し、その後幾つかの飲食店勤務を経て、井原駅構内にあるラーメンとハンバーガーを提供する飲食店の2代目オーナーも務めました。

その後、「実家の近くで変わったことをしてみよう」と、チキン南蛮ととんかつのお弁当屋として加門をオープン。今まで経営していたお店のお客様が来てくださったといいます。

加納さん「最初はお弁当のテイクアウトだけでしたが、以前のお店のお客様が来てくださる時に、話に花が咲き長居してくださることが多々あり、せっかくだったら店内でゆっくり食べてもらえるようにしようと、イートインも始めました」

今ではお弁当のテイクアウトが2割、店内飲食が8割となっています。

後継者を募集する理由と後継者への想い

加納さん「70歳まではお店を頑張ろうと思っていますが、現在68歳のため、そろそろ後継者を探すことにしました」

承継を希望する方には、まず店の味を確かめて、ファンになってもらいたいと言います。

加納さん「気になる方は、まずはうちのご飯を食べに来てください。そして、どうしてうちの味を引き継ぎたいのか、ぜひ聞かせていただきたいです。経験の有無は問いません。それよりも熱意やお客様への接し方のほうが大切だと考えています」

引き継ぎの条件と要件

引き継ぎの対象となるのは、レシピや飲食店経営のノウハウがメインです。現在の店舗は賃貸ですが加納さんもしばらくお店を続ける意向があるため、お店の場所は新たに探す必要があります。場所は県外でも構いませんが、近くで開業した場合は、加納さんのサポートを受けることも可能です。

加納さん「厨房器具は今使っているものや、以前のお店で使っていたものがあるので、タイミングによっては安く提供可能です。お店を開くのにはお金がかかります。今まで飲食店を経営してきた経験があるので、できるだけ費用を安く抑える方法をアドバイスさせていただけたらと思います」

あとを継ぐメリットと課題点

あとを継ぐメリットはお客様に愛されている味を引き継ぐことができる点と、場所が選べる点です。一方で課題は、現在の立地だと人通りが少なく、集客が厳しい点です。

加納さん「お店の場所はどこでも構いません。今のところは正直人通りが少ないです。もう少し人通りが多い通りの方が理想的だと思います。私はステーキ屋を路地裏でやって集客に苦労した経験がありますから、場所の選定の大切さを身にしみて感じています」

業界50年以上のベテランから、レシピやノウハウを引き継ぎ、自分のお店をオープンしてみませんか？

岡山県井原市ってこんなところ

岡山県井原市は、岡山県の南西部に位置し、里山や田園が広がる自然豊かな街です。瀬戸内地域特有の温暖な気候で、年間を通して晴れの日が多く、自然災害も少ないです。春には小田川沿いの桜が満開になり、2km続く桜のトンネルが見られます。天神峡では夏は川遊びを、秋は紅葉を楽しめます。

市内中心部には井原鉄道井原線の拠点駅である井原駅があります。安藤忠雄が設計したモダンな建築は必見です。井原駅から福山駅まで約30分、岡山駅まで約1時間、倉敷駅まで約50分と比較的大きな市町へアクセスしやすいため、通勤や通学もしやすいと言えるでしょう。井原線の電車からは、のどかな田園風景が見られ、朝のもやに包まれた景色は幻想的なのだとか。

また、井原市には手厚い子育て支援が揃っています。18歳まで医療費が無料であり、すべての保育園児と幼稚園児の保育料が無償です。

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