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【地域おこし協力隊】トカラ列島に浮かぶ神秘の島!小宝島で海水温泉から塩づくりをする塩工房が後継者を募集!
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目次 :
トカラ列島に浮かぶ「小宝島(こだからじま)」で海水温泉から塩づくりをする塩工房
鹿児島県の屋久島から奄美大島に至る160kmの間に12の島々が点在しているトカラ列島には、南北約160kmの間に7つの有人島と5つの無人島があります。7つの有人島の中で一番小さい島が小宝島です。隆起サンゴ礁でできた周囲約5km足らずの小さな島は、のんびり歩いても1時間ほどで島を一周することができます。
美しい海に囲まれた小宝島に沸く天然海水温泉の源泉を使い、天然温泉塩作りをし、ご夫婦で製造販売していたのが「小林工房」です。
今から20年以上前、美しい海に惹かれ埼玉から移住した小林さんご夫婦は、島のめぐみを使って塩作りを始めました。
83℃以上の海水温泉の源泉を汲み上げ平釜で炊いたのち、大切に天日干しした塩は、他の自然塩と比べてもミネラル分が豊富に含まれ、カリウム、カルシウム、鉄分も豊富です。小宝島で温泉に浸かり、小宝神社を参拝すると子宝に恵まれるという言い伝えがあり、「小林工房」の塩も「子宝の温泉塩」という名前で販売されています。
この塩でなければうちの味が出せないと言ってくださるラーメン店、最初の購入依頼ずっとこの塩を使っているというお客さん等、長年のファンが多いのだとか。2023年に塩職人であったご主人が亡くなり、2023年4月から休業中の「小林工房」が、塩作りの思いを繋いでくれる後継者を募集しています。
経営者の紹介
小林さんご夫婦は小宝島の海の美しさに惹かれ、1997年に埼玉から移住しました。長年、子宝に恵まれず悩んでいたそうですが、自然豊かな暮らしの中で子宝にも恵まれたといいます。
礼子さん「小宝島で毎日ダイビングして温泉に入っていたら、いつの間にか子どもができましたね(笑)」
移住当時、ご主人の小林実樹(みき)さんは、潜水士として湾岸の仕事をメインにしていましたが、常に危険と隣り合わせの仕事。待望の娘さんが生まれ、命の危険もある潜水士の仕事を辞めて長生きしなければと考えていた頃、塩作りに出会います。
礼子さん「主人は娘のために塩作りを始めたんです。島のおばあちゃんたちがいつも自分で塩を一年分作っているのを見て、興味を持ったのか、見よう見まねで家で塩作りを始めました」
最初は、鍋で海水を炊いて塩を作っていたそうです。日々、塩作りの方法を調べて独自に研究していったとのこと。すべて独学で師匠はいません。
次第に実樹さんは、塩作りで生計を立て、移住しても生活ができる見本になりたいと、塩作りを深めていきました。塩を作るための工場も島の人たちの協力を得ながら手作りで建て、設備を整えて2000年には本格的に塩作りを開始しました。
島に湧き出る温泉には塩分が多く含まれています。その温泉の源泉を汲み上げて平釜で炊き、天日干しをした自然塩はミネラル分が豊富でカリウム、カルシウムも多く含まれています。1日にできる量は50kgから60kgとのこと。
都会から島に移住し、天然塩作りをしている暮らしぶりはテレビ番組などでも取り上げられ、順調にお客さんを増やしました。
礼子さん「スタートは順調でした。おたくの塩はうまいなあと、スーパーマーケットのアドバイザー的な方が、日本全国のスーパーを紹介してくださったりしてずいぶん助けられました」
塩作りはご主人、営業は奥さんが担っていました。塩作りだけでなく、釣り客やダイビング客を運ぶ遊漁船の運営や石鹸、シャンプーなども販売していたそうですが、やがて塩作り一本に絞り2005年には有限会社小林工房を設立しました。
販売先は、一般顧客のほか、スーパーマーケットや料理店などの業者です。創業以来ファンになり、購入を続けてくれているお客さんも多くいます。
小宝島で温泉に浸かり小宝神社を参拝すると子宝に恵まれるという伝説があり、その言い伝えにあやかって「小林工房」の塩は「子宝の温泉塩」と名前が付けられています。
後継者を募集する理由と後継者への想い
今回後継者募集に踏み切ったのは、礼子さんがご主人の思いを繋いでいきたいと考えたからです。
昨年ご主人が亡くなられ、「小林工房」は、2023年4月から休業中です。小林さんご夫婦は、休業する前から塩作りの思いを受け継いでもらえる後継者を探していたそうです。
礼子さん「ずっと塩作りを続けられたのは、主人が塩作りを楽しんでいたからです。温泉から作っているという思いも含め、主人が作り上げたものが無になってしまわないようにしたいんです」
「小林工房」の自然塩を愛してくださっている方々のためにも引き継いでもらいたいと考えています。
引き継ぎの条件と要件
譲渡の対象となるのは、塩を貯めるタンク、フィルター、釜などの設備です。建物や設備は古くなっているのでまず整備から始める必要がありますが、使用は可能とのことです。燻製するための小屋もあります。
海水温泉の源水を汲み上げて作る塩作りができるのは、この島ならではの魅力です。
礼子さん「島の良さを出しながら塩作りをするとすごくいいと思います。敷地も広いので塩だけでなく他のこともできる可能性があります。島にご夫婦や家族で来てもらい、ここに根を下ろしてもらえたら嬉しいです」
あとを継ぐメリットと課題点
あとを継ぐメリットは、塩作りに必要な設備を引き継ぐことができるので、技術さえあればこれまで「小林工房」がやってきた塩作りを引き継ぐことができる点。
また、地域おこし協力隊としての募集で村として採用するため、
十島村役場地域振興課の栄羽(えいは)さんにもお話を伺いました。
栄羽さん「今回、礼子さんの『小宝島で塩づくりをする人が現れたら、亡き主人も喜ぶと思います』という一言に突き動かされて、relayを活用して後継者の募集をすることを決めました」
「後継者になる方は村が地域おこし協力隊として採用して、各地で塩づくりの研修を受けていただく予定ですので、未経験の方でも安心してご応募ください。ご夫婦の想いを受け継ぎ、小林さんが惚れた美しい海で塩を作っていきたいという方が現れることを心から願っています」
一方で課題点もあります。塩作りをするための施設が老朽化しているので手入れが必要なこと、引き継げる資産も古いものが多いことです。
顧客のリストなどは引き継げますが、現在は休業状態のため、今まで取引のあった業者などへの引継ぎは難しく、新たな顧客開拓などは独自で進めなければなりません。
礼子さん「海がどこと比べても比べ物にならないくらいきれいで魅力的です。ダイビングが好きな方にはたまらないと思います。心が豊かになる生活ができるはずです。営業が苦手でなかなか値上げもできなかったので、いろいろ工夫してやってもらえたら嬉しいです」
小宝島ってこんなところ
トカラ列島に浮かぶ小宝島は、美しい海と自然に恵まれています。島への交通手段は村営定期船「フェリーとしま2」が週2便と各島と鹿児島、奄美を結んで運航している海上交通がメインです。人口は60人、32世帯が暮らしています(2023年10月31日現在)。島には診療所、郵便局、役場の出張所、小中学校がありますが高校はありません。そのため高校へは島を離れて進学することになります。
海辺にある天然温泉は、24時間利用可能な露天風呂です。この温泉は「子宝の湯」としても知られています。この温泉に入浴、小宝神社に参拝し祈願すると子宝に恵まれるともいわれています。
きれいな海と自然豊かな小宝島に移住して「小林工房」の塩作りを引き継いでみませんか?
※1 鹿児島県十島村「地域おこし協力隊募集ページ」http://www.tokara.jp/recruit/kyouryokutai-kodakara/
※2 地域おこし協力隊について
都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組(総務省HPより引用)。令和6年度十島村地域おこし協力隊募集概要の詳細は十島村役場に事前にお問い合わせください
事業者情報
商号・屋号 | 有限会社小林工房 |
本店所在地 | 鹿児島県鹿児島郡十島村 |
設立年月 | 2000年 |
譲渡内容 | 株式譲渡 |
譲渡理由 | 次世代への引継ぎ |
譲渡後の関わり | 要相談 |
メリット | 塩作りに必要な設備を引き継ぐことができる |
課題点 | 施設、設備の老朽化 |
求める買い手像 | 夫婦、家族での移住希望者/思いを引き継いでくれる人 |
許認可内容 | なし |
従業員数 | 0名 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
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