【譲渡金額変更!】築240年の古民家で味わう自然薯料理が人気!福井県敦賀市の「民芸茶屋 孫兵衛」が後継者を募集!
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福井と滋賀の県境にある峠の民芸茶屋
福井県敦賀市の国道8号は福井県と滋賀県を結ぶ幹線国道で、かつては北陸道と呼ばれた道です。両県の県境近くの峠に、峠越えのお客さんで賑わう立派な茅葺屋根の「民芸茶屋 孫兵衛(まごべえ)」はあります。
「孫兵衛」の名物料理は天然の山芋、自然薯(じねんじょ)のとろろそば。滋味豊かで、粘りが強いのが特長です。そんな自然薯を手間暇かけてすりおろし、福井県産のそばと一緒にいただくのは格別。まさに「孫兵衛」ならではの味です。
近年、自然薯料理は決して安くはなく、食べられる店も少ないということもあり、リーズナブルな価格で気軽に食べられる「孫兵衛」は知る人ぞ知る人気スポットとして、敦賀市で長年愛されてきました。
経営者の紹介
『民芸茶屋 孫兵衛』がオープンしたのはちょうど50年前の1973年。創業者は西村さんのお父さん、現オーナーの西村久雄さんは二代目です。
西村さん「父は当時、峠にあったドライブインの支配人をしていましたが、人から勧められたこともあって独立。私が料理好きなことを知っていたので、飲食店を経営しようと思ったのです」
事業を始めるにあたってこだわったのは建物でした。西村さんのお父さんが気に入ったのは、滋賀県最北端の駅・近江塩津駅(JR西日本)の近くにあった、当時築190年という古民家。元は材木商の持ち家だったそう。建物の持ち主である工務店のご主人とお父さんが親しかったこともあり、古民家の移築が実現しました。
釘を使わず、木組み工法で建てられた古民家の再構築やリノベーションは並大抵ではなかったそうですが、なんとか成し遂げることができ、開店後、お父さんは時間をかけて店の前の石段や駐車場、庭を整備していったそうです。店名の「孫兵衛」は、西村家の男子が代々襲名している名前でした。
西村さんは高校卒業後、調理師専門学校で1年間学んだ後「孫兵衛」に入りました。以来両親を助け、2000年にお父さんが亡くなってからは「孫兵衛」を承継し、店を盛り立ててきました。その甲斐あって、敦賀市内から遠く離れた山間部にあるにもかかわらず、リピーターも多く、心温まる素朴なおもてなしも好評です。
現在、西村さんは68歳。「自分にまだ余力があるうちに後継者を決めたい」と考えています。その理由をお尋ねしました。
後継者を募集する理由と後継者への思い
西村さん「父が創業した当時、滋賀と敦賀を結ぶ幹線道路は店の前を走る国道8号のみでした。ですから交通量も多くて店もとても忙しく、私も若かったのでがむしゃらに働きました。しかし、その後は高速道路ができるなどして周囲の環境も変化し、右肩上がりだった収入も伸び悩むようになりました。忙しい時は近所の方々にお手伝いをお願いしていたのですが、高齢化で次第にそれも難しくなっています」
また、西村さん自身の家庭環境の変化も大きな理由の一つです。2023年4月から、西村さん夫婦は息子さん一家と同居を始め、西村さん夫婦は店をやりながらお孫さんの保育園への送迎をしたり、両親が帰るまでお孫さんたちの世話をするのが日課になりました。
西村さん「長年、峠のとろろそばとしてやってきたのだから、厨房器具などはできるだけそのまま引き継いで使ってもらえると嬉しいですね。承継希望者がアドバイスをほしいと言われるのであれば、生活に支障がない程度に教えることもできます。親子2代で50年間、いろいろと手をかけて来た愛着のある古民家なのでこの場所を使ってほしいですね」
引継ぎの条件と要件
西村さんの希望としては、家に代々伝わる骨董や文化財などは除いて、お父さんが購入した壺や物品、厨房機器なども含めて建物と一緒に売却・譲渡を想定、土地については月額30万円ほどの賃貸でと考えています。
また、必ずしもそば屋をそのまま引き継いでほしいと望んでいるわけではなく、メニューの変更やイタリアン、フレンチなどほかのジャンルでもかまわないとのこと。人手を頼らず夫婦二人でやれるだけの規模にしてもいいと考えています。
あとを継ぐメリットと課題点
「孫兵衛」の前には、1984(昭和59)年に敦賀市文化協会が創立25周年を記念して建立した、芭蕉と西村家のいわれを書いた碑があり、西村家にはお父さんが趣味で集めた壺や先祖伝来の古美術、骨董などのほかに、俳人・松尾芭蕉が書いた『おくのほそ道』の素龍清書本(そりゅうせいしょぼん)と呼ばれる貴重な文化遺産が伝わっています。
これは芭蕉が弟子の柏木素龍という能書家に『おくのほそ道』を清書させたもので、芭蕉は亡くなるまで肌身離さず持ち歩いていました。表紙のタイトルは、芭蕉の真筆と言われているそうです。
芭蕉の死後、本書はさまざまな人の手を経て、西村家に伝わりました。『おくのほそ道』素龍清書本は国の重要文化財で、「孫兵衛」にはこのレプリカが展示されています。レプリカは店の奥のガラスケースに収められ、だれもがガラス越しに自由に見学できます。時折、伝え聞いて訪れる人もいるとのこと。以前は東京から「おくのほそ道」を訪ねるツアーで、40人ほどの団体客を受け入れたこともあるそうです。
古民家そのものだけでなく、孫兵衛を継ぐことでこのような貴重な骨董品を身近に感じることができます(素龍清書本は承継の対象外です)。
ただし茅葺屋根を維持するには約30年に一度葺き替える必要があり、そのたびに大変高額な費用がかかるそう。これは後継者にとっても大きな負担になると考えられ、今後の検討課題の一つです。
文化と歴史の香り高い「孫兵衛」を生かして、新しい未来図を描いてみませんか?
福井県敦賀市ってこんなところ
福井県敦賀市は福井県の南西部最大の町で、古くから日本海に面した港町として人々の往来も盛んでした。敦賀湾に面した気比の松原など景勝地も多く、日本海魚街や赤レンガ倉庫など、観光スポットもたくさんあります。
古来敦賀は大陸との交易などが盛んで、戦国時代には織田信長や豊臣秀吉ら戦国武将が行き交い、石田三成の盟友として名高い大谷吉継が敦賀城主でした。
敦賀市は移住定住向けのサポートや移住支援金なども充実しており、2024年には北陸新幹線敦賀駅が開業。大都市からのアクセスもますます便利になります。
https://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/news_from_division/kikakuseisaku_bu/h-sousei_ka/index.html
事業者情報
商号・屋号 | 民芸茶屋 孫兵衛 |
本店所在地 | 福井県敦賀市 |
設立年月 | 1973年10月 |
譲渡内容 | 事業譲渡(土地は貸与) |
譲渡理由 | 後継者不在のため |
譲渡後の関わり | アドバイスは生活に支障のない範囲で可能 |
メリット | 建物、厨房器具などを引き継ぐことができる これまでの実績から店がよく知られており、今後の集客に役立つ |
課題点 | 古民家の維持 降雪量の多い所なので冬季の集客をどうするか(※国道の除雪は問題なし。) |
求める買い手像 | 建物の維持など |
許認可内容 | 飲食店営業許可 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
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