多くの車いす利用者・関係者に喜んでもらいたい。福井県小浜市で磨き上げられた技術を引き継ぐ後継者・パートナーを募集!
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福井県南西部にある小浜市。かつて若狭小浜藩の藩医であった杉田玄白は、オランダの医学書「ターヘル・アナトミア」を訳し「解体新書」を完成させ、「医食同源」や「養生七不可」などの考えを伝えたところから、日本の近代医学の先駆者といわれます。同市には杉田玄白先生の名前を病院名に冠した公立病院「杉田玄白記念公立小浜病院」も立地しています。
また、杉田玄白や現代の健康や医療等を通じた地域の活性化に取り組む市民団体があるなど、健康づくりへの関心・意識の素地がある地域とも言えます。
この度、身近な困りごとを契機に、長年にわたって介護関連機器などを独自に研究・開発してきた三宅商事さんが、技術を受け継ぎ製品を広めてくれる後継者・パートナーを募集しています。
きっかけは奥様の生活の不便さを少しでも解消してあげたいという想い
車いす利用者や介助者が手元のレバーでフットプレートを開閉できる器具「ラクアップレバー」を考案・製品化した小浜市須縄の三宅勇三(みやけ ゆうぞう)さん。
十数年前に三宅さんの妻がヘルニアの手術を受けて車いすを使うことに。介助する中で、車いすの乗降時に利用者が足の甲を使ったり、介助者が手ではねあげる必要があるフットプレートを負担なく操作できる器具を探したものの、専門家に聞いても見つかりませんでした。
ないなら自分で作ってみようと決意した三宅さん。本業は道路舗装業を営んでいますが、鉄の加工技術や溶接技術を一から習得して試作を重ね、平成24年には特許も取得しました。特許取得後も改良を加え、2017年に本格的に製造、販売を開始しました。
三宅さん「ラクアップレバーは、特に車いす利用者がトイレに行く際に大活躍します。利用者自身で車いすを昇り降りしやすくもなるし、介助する人がしゃがんでレバーを何回も上げ下げする必要もなくなる。直接手で触れることも減るので感染症の感染防止にも効果があると感じています」
自分で作るからこそ欲が出てくる
開発を決意してからは、購入した溶接機械で試作してみたり、量販店でパーツを探したり、身近な素材を組み合わせたり、手製の金型などで部材を成型しながら試行錯誤を繰り返しました。
販売を開始した頃に大阪や東京での展示会に出展。介護のプロや外国人の方に見ていただき、「この製品が欲しい!」という声を多くいただきました。介護施設などに行っても、実際の製品を見てもらうと口だけで説明するよりも驚くほど反応が違います。「こんな製品が欲しかった」という反応をしてもらえるたびに嬉しくなるそうです。
三宅さん「コストをできる限り抑えながら、これ以上の改良は出来ないほどに作りこむことができました。ここまでシンプルで合理的なものは他にないと自負しております。それでも、今でも製品を見ながらもっと良くならないか、改良できないかと探り続けています」
これからは製品を着実に世に広げていくフェーズ
数年前に自身も胃の摘出手術をしたという三宅さん。体力面の心配から、知ってもらえれば好評を頂けるこの製品を世に出して、広めてくれる後継者を見つけたいと思うようになりました。
後継者の方に譲渡したいと考えているのは、ラクアップレバーの事業権利全般です。製造は鉄工所にお願いをしているので、後継者の方には製品の販路拡大のため、まずは販売営業に力を入れてもらいたいと考えています。
三宅さんは現在ご自宅で事業をされている為、試作スペースや工具等は譲渡対象外となりますが、承継後も製品の更なる改良などの必要性や、課題も出てくることが考えられるので、技術的な助言や試作等も含めて、後継者の方と力を合わせて一緒にやっていくことを希望しています。
三宅さん「販売だけでなくリースの需要も高いと感じています。様々な形で広げていければと思いますが、営業面や様々な結果が出るまでにはある程度時間もかかるので、承継後も後継者の方とは少なくとも3年間は一緒にやっていけたらと考えています」
よりたくさんの人に使ってもらえるように仕掛けていきたい
できる限りコストを下げて製品を作れるようにしているとはいえ、車いすを利用する人に製品を購入してもらうのはまだまだハードルが高いと言います。
まずは、病院などに月額を決めてリースで借りてもらいながら、車いす利用者にも使い慣れてもらえると良いと考えています。また、病院以外にも介護施設や公共施設にも導入してもらえる可能性はあると感じています。これまでに、地元の小浜市役所と杉田玄白記念公立小浜病院に寄付をし、実際に利用できるようになっています。
また、導入の際に介護保険を適用できるので、利用者と所有者でリースの料金を決めることもできるなど、利用者の自己負担軽減にもつながります。介護保険を扱っていて全国に営業所を持っているような企業ともシナジーが期待でき、効果的な連携ができるとも考えます。
ありそうでなかった製品で多くの人を助けたい
開発を始めた当初は欲もあり、特許を取って儲けることも考えました。
しかし、改良に改良を重ね、周りの驚いたり喜んでいる反応を見るたびに、ラクアップレバーの価値を実感し、今では自分の儲けではなく純粋にこの製品を必要としている多くの人たちに届けたいと考えるようになりました。
三宅さん「モノづくりが好きだからこそ続けてこれました。ここから先は、自分だけではできないことを一緒になって広めてくれる、情熱を持ったパートナーと出会えることを楽しみにしています」
より多くの方に製品の良さを広め、車いす利用者・関係者の方がもっと便利になる手助けをしていきませんか?
ラクアップレバーのご紹介(動画あり)
https://www.miyakeshoji.net/blank
事業者情報
商号 | 三宅商事 |
所在地 | 福井県小浜市 |
代表者 | 三宅勇三(みやけ ゆうぞう) |
業種 | 販売(介護・車いす機器) |
募集形態 | 事業譲渡 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→福井県事業承継・引き継ぎ支援センターへお繋ぎします |
注意・禁止事項
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