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観光客も地元客も集まる国道沿いの農産物直売所。宮崎県高原町の「杜の穂倉」が後継者を募集!
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目次 :
地元農産物などを扱う人気の直売所
宮崎県西諸県郡高原町の国道223号線、霧島バードライン沿いに位置する「杜の穂倉(もりのほくら)」は、かつて農産物や農産加工品を取り扱う直売所でした。
運営していたのは周辺の「花堂」と呼ばれる集落の農家さんたちが立ち上げた農事組合法人はなどう。同法人の理事を務める丸山さんは、たくさんのお客さんで賑わっていたと振り返ります。
丸山さん「高原町で作られた農産物をはじめ、味噌などの加工品を中心に、数多くの商品を取り揃えていました。6次産業化によって開発・製造された地ビールや焼酎、お酒などのオリジナル商品も販売し、メディアなどから注目されることもしばしばだったんです。
店内にはテナントが入り、麦踏み体験などさまざまなイベントも開催していました。国道が目の前を走り、鹿児島県の霧島方面へと続く道沿いでもありますから、多くの観光客の方々が来店されていましたね。また、周辺にはスーパーなどがないことから地元の方々の買い物の場としての役割も担っていたと思います」
多いときには年間の売上が1億円を超え、杜の穂倉の取り組みは評判を呼びました。丸山さんの元へは県内外から「すごいね!」といった声が届き、視察の依頼も多くあったといいます。
法人の紹介
「杜の穂倉」のオープンは2009年。「はなどう」の組合員の方々が、より積極的に事業を展開していきたいと設立されました。
丸山さん「当初は、花堂地区で栽培しているブランド米『小清水米』の販路を確保したいなどの思いがありました。周辺には野菜の無人販売所が多くありましたが、販売できる量には限りがありますし、きちんとした直売所を立ち上げることで地域のためになるのではないかと考えたんです」
立ち上げには丸山さんも関わっていて、当初は現在の場所ではなく、道路を挟んだ向かいの土地にもっと小さな建物を作るはずだったといいます。しかし、依頼した設計士の方から言われたのは、「絶対に反対側に建てるべき」という話でした。
丸山さん「設計士さんがおっしゃるには、『高原町は神武天皇ご生誕の地であり、天孫降臨伝説のある町だから秀峰 と呼ばれる高千穂峰が美しく見える場所に建てた方が良い』と。なるほどと思い、今となってはその通りにしていて正解だったと思っています。多くのお客様が足を止め、雄大な眺めを楽しんでいらっしゃいましたから。
また、建物は神社を模した特徴的な造りに仕上げていただきました。建設にあたっては木材資材を組合員が提供したり、実際に作業を手伝ったりして、みんなで作り上げたという思いがあります」
後継者を募集する理由
オープンして以来、多くのお客様に恵まれてきた「杜の穂倉」でしたが、2023年3月に閉店することに。コロナ禍で売上が落ち込んだことが大きな原因でした。
丸山さん「一旦店は閉めたものの、近いうちに再オープンしようと考えていたんです。しかし、状況が好転せず、従業員の確保なども難しいことから引き継いでくれる人を探すことにしました。
『はなどう』として今後は事業の多角化よりも、農業により注力していこうという方針に切り替えたことも理由のひとつです。組合員や地域の方々からは、『杜の穂倉』の事業を続けてほしいという声もありましたが、残念ながら私たちだけでの継続は不可能だと判断しました」
引き継ぎの条件
建物は売却、土地は組合員の方が所有しているため賃貸の状況です。「杜の穂倉」だけでなく、倉庫や休憩室、ゴミ置き場などもあり、希望に応じてそれらも売却したいとのことです。
丸山さん「『杜の穂倉』内にある冷蔵庫などの設備もそのまま引き継いでいただけます。可能であれば、以前と同じように農産物直売所の経営を行っていただきたいのですが、高原町の活性化につながるのであれば他業種でもかまいません。レストランやカフェなどとしても活用いただけると思います。その場合は、できれば地元の農産物を使ったり、直売コーナーを設けたりしていただけたらうれしいです。希望があれば、生産者さんの紹介もしますよ」
そして、できれば「杜の穂倉」という名前を残してもらえたら嬉しいと丸山さんは考えています。
丸山さん「『杜』とは神社にある木立を指し、『神の降り立つ場所』との思いを込めていて、『穂』は小清水米の稲穂や味噌に使う麦穂など農作物全般を意味しています。私たちにとって思い入れがありますし、この場所にぴったりな名前だと感じています。このまま受け継いでほしいというのが正直な思いです」
あとを継ぐメリットと課題点
承継にあたって、まずは地理的なメリットが挙げられると丸山さんは話します。
丸山さん「先ほども話したように、国道沿いで霧島方面へ向かう通りにありますから、集客はしやすいのではないでしょうか。狭野神社や御池、皇子原公園などの高原町の観光スポットが近くに位置していますし、霧島山やすぐ横を流れる花堂川など周辺の風景も美しく、魅力的です。河川敷に降りられる階段が整備されていて、以前はそこでイベントを開催したこともあります。また、裏の竹林は風情があり、アイデア次第でうまく活用すれば集客に繋げられると思いますよ」
一方で、懸念されるのは人手の問題です。
丸山さん「今は各地で人手不足であり、人材を確保できるかという点では不安が残ります。高原町は小さな町ですから、雇用に関しては苦労するかもしれません」
宮崎県高原町ってどんなところ?
宮崎県の南西部に位置し、霧島山の麓に広がる高原町は、人口8,000人(2024年1月現在)ほどが暮らす小さな地域。初代天皇である神武天皇がご生誕された地であり、日本発祥地として知られています。
丸山さん「神武天皇を主祭神とする狭野神社 をはじめ、ニニギノミコトが初めて地上に降り立った高千穂峰など、町内のいたるところに神話の伝承地があります。国内はもちろん、海外の方々からも興味を持ってもらえる町なのではないでしょうか」
また、湯どころとしても知られ、観光客から地元の方々にまで愛される個性豊かな温泉施設が揃っています。豊かな自然を活用したキャンプ場をはじめとするアウトドアアクティビティが楽しめるのも魅力です
事業者情報
商号・屋号 | 杜の穂倉 |
本店所在地 | 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田788-2 |
設立年月 | 2009年7月 |
譲渡内容 | 建物、設備一式 |
譲渡理由 | 資金繰りの悪化、農業へ注力するため |
譲渡後の関わり | 特に無し |
メリット | 国道沿いで観光客、地元客ともに集客が見込める |
課題点 | 人材確保の難しさ |
求める買い手像 | 可能なら直売所経営をしていただける方、高原町の活性化につながる事業に取り組んでくださる方 |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
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