飛騨高山で建築資材の加工を行う「株式会社 中江(中江木工所)」が後継者を募集!
こちらの案件は、後継者募集中です。
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こちらの案件は岐阜県高山市がサポートする「事業承継関連融資利子・保証料補給金」・「飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進事業補助金」の対象案件です。適用には条件があり、審査が入る場合もございますのでまずはお問合せください。
※事業者様のご迷惑になりますので、直接のご連絡はお控えいただきますようお願いいたします。
目次 :
地域にとって貴重な建築資材の加工所
岐阜県高山市は飛騨高山と呼ばれ、木工業が盛んなエリアです。株式会社中江は、宮川沿いにある工場がいくつか並ぶ一角にあります。
株式会社中江は、平成のはじめに設立されました。前進である中江木工所の時代も含めると創業から60年。第一物産(高山市の建築材料卸売業社)で働いていた父親が中江木工所として独立し、その後息子である中江秀樹さんが株式会社中江を設立しました。
中江さん「初めはコンクリートパネルを作っていました。当時は建築資材の仕事も増えてくると聞いて、木工の仕事を始めたそうです。木工の仕事がハマったのか、上手く行ったのか、父が第一物産の敷地内で木工所として独立したと聞いています」
その後現在の場所に工場を移転し、株式会社中江として仕事を開始。父親の行っていた事業を、中江さんが引き継いだ形です。
株式会社中江では、注文住宅には欠かせないとされる、床板や壁板などの羽目板の加工を行なっています。
飛騨地方では、羽目板の加工を行う事業者が少なく、現在は大工さんや製材所の貴重な依頼先となっているそうです。
経営者の紹介
中江さんは、名古屋の建築会社で現場監督などをして働いていました。将来を考え、実家がある高山へと戻ってくることを30代のときに決意。父親の続けていた木工所を引き継ぐ形で、仕事をし始めます。
仕事を引き継いだ当初は、従業員は10人くらいだったそう。当時は建築業界も家を建てることがブームとあって、目まぐるしい日々を過ごしていたと話します。
中江さん「新しい建物を建てるためにたくさんの注文を受けていました。資材が置き切れないほど、どんどん仕事が舞い込んできました。できないと言っても持ってくる人もいるくらいです。とにかく忙しかったです。毎日毎日仕事を遅くまでこなさないと終わらない日々が続いていました。
羽目板も昔は細かい部分を手作業で行っていたので、手間がかかっていましたが、加工もできる機械を導入し効率的に作業を行えるようになりました」
目まぐるしい日々の中でも、思い出に残っているエピソードを伺うと、歴史ある建築材も手掛けた経験についてお話ししてくれました。
中江さん「お寺の壁材を加工したことです。関東の有名なお寺で使う資材と聞いて仕事を請け負いました。ヒノキの木でサイズは、厚さ2寸(約6cm)幅一尺以上(約38cm)ありました。長さも2間(約4m)くらい。普通のものとは違う特殊な加工で大変でしたが、やりがいある仕事でした。お寺で使われる特別な資材ということで気持ちも引き締まります。気に入っていただけたのか、継続して仕事を受けることができました」
また、普通の製材所ではなかなか受け付けていないような、特別な注文を受けていたとのことです。
中江さん「既製品ではない加工をお願いされることもあります。今までもケヤキなど硬い木を使った依頼などを受けたことがあります。ケヤキなどの硬い木は、曲がりやすいので、たくさん厚さを取らないといけないです。希望の寸法になるまでは、かなり手間がかかります。一枚を何回も何回もミリ単位で削っていくしかないので、本当に根気のいる作業になります」
後継者を募集する理由と後継者への想い
中江さんが後継者を募集する理由は年齢。「木が好きな人に継いでもらいたい」と、想いを伝えてくれました。
中江さん「もし木工の仕事を手伝ってほしいなら、元気なら1〜2年は手伝うこともできます。基本的には譲渡したら自由にやってほしいです。機材や建物を活用して、新たな事業を行なっていただいても構いませんし、社名を変更いただくことも自由です」と、優しい雰囲気で語る中江さん。
木工所は、広々とした木の空間が広がる雰囲気の残る建物です。木工所の建物は床から天井まで木で作られており、風合いがあり独特の雰囲気を醸し出します。
今のままでは、建物も壊すしかありません。愛着ある木工所を壊すのではなく、誰かに使ってもらえるならうれしいと語ります。
引き継ぎの条件と要件
引継ぎの対象は、建物・加工機材・フォークリフト・取引先など事業に関わるもの全てです。土地は賃貸契約となるので、契約を引き継ぐ形になります。
木材の加工機材は基本的には平面にする機械が揃っています。横の幅サイズがありますが、カウンターテーブルなども加工が可能です。端材などもたくさんあるので、さまざまな用途に活用が可能です。
あとを継ぐメリットと課題点
株式会社 中江を継ぐメリットは、すぐに使える機械が残っていることです。また、雰囲気のある木工所も魅力的で、新たな事業展開でも利用ができそうです。
中江さん「家や家具を特注するような仕事を受けてくれば、まだまだ仕事は展開できると思います。
こだわりある住宅や建物を建てるには、今は特注するしかありません。普通の製材所は決まった型通りにしか加工をしないところも多いです。一枚板のテーブル加工なども引き受けることは今でもあります」
あとを引き継ぐ課題としてあげられるのは、新たな取引先や事業展開を見つけること。現在は縮小してしまっているので、すぐに仕事がたくさんあるわけではないため、工夫が必要とのことです。
中江さん「広々とした空間を使って、木にまつわる新たな仕事を展開するのも面白いかもしれません」
岐阜県高山市ってこんなところ
「株式会社 中江」の木工所がある岐阜県高山市は、飛騨地方の中心とも言える地域です。森林と自然豊かな山岳都市の高山市。木とともに生きてきた歴史があります。
木工の伝統工芸や、幕末の役所である「高山陣屋」などの建築物、春の高山祭なども残る歴史あるエリアです。全国から観光客が集まります。
高山市は住みやすさランキング2023で48位。移住サポートや子育て支援にも力を入れています。
事業者情報
商号・屋号 | 株式会社 中江(中江木工所) |
本店所在地 | 岐阜県高山市 |
設立年月 | 平成20年5月30日 |
譲渡内容 | 土地(賃貸)・建物・機材・取引先など |
譲渡理由 | ご高齢のため |
譲渡後の関わり | 希望あれば手伝うことも可能 |
メリット | 機材や建物などがそのまま使える |
課題点 | 新たな取引先の拡大や事業展開の検討 |
求める買い手像 | 木が好きな人 |
許認可内容 | 特になし |
従業員数 | なし |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
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