SNS人気メニューはトルコライス。諫早市民の憩いの場「喫茶レストランパール」の後継者を募集！

長崎県の中央部に位置する諫早（いさはや）市。長崎市・佐世保市に次ぐ第三の都市で、有明海・大村湾・橘湾の３つの海に面した自然豊かなまちです。

そんな諫早市にある「喫茶レストランパール」。45年間、地域住民の憩いの場所として愛されてきましたが、オーナーの体調不良のため、2022年6月に惜しまれながら引退しました。

「やめないで」と言ってくれる常連客のため、店舗ごと承継する後継者を募集しています。

地元では有名なお店

住宅地域「西諌早ニュータウン」の中心地にある「喫茶レストランパール」は、地域で名前が知られている喫茶レストランです。マスターの砂本英世（すなもとひでよ）さんが昭和53年に始めたお店で、最近ではSNS上でトルコランチが人気。若いカップルも来店します。

砂本さん「ニュータウン近隣には3万人弱くらいの人が住んでいます。隣にあるAコープも、諫早の本店なんですよ。朝は近所の年配の方がコーヒーを飲みに集まり、昼には営業の方や近くの工業団地の方などがランチに来られて、あとは公民館の習い事の帰りの方々も来られます。だから、コロナ禍の中でもつぶれる心配は全くしなかったですね」

地域の方の生活に溶け込み愛されてきた「喫茶レストランパール」ですが、今年に入りマスターの体調が急に悪くなります。マスターの入院中は、奥様の智子さんが今まで数えきれないほどあったメニューの数を減らして、何とか常連さんの期待に応えてきたものの、後継者もいないことから閉店を考えるようになりました。

常連さんからの「やめないで」という声に押されて後継者を探す

しかし、マスターが体調不良のためお店を閉めるかもしれないと常連さんに伝えると、常連さんたちからは、『コーヒーを飲むところがなくなる』『俺たちどうするの？』などの声が多数あがったといいます。「やめないで」というその声に押されて、マスターは6月に引退しなければならなくなる可能性があり、喫茶レストランパールを引き継いでくれる人を探すことを決意したのです。

砂本さん「引退を決めてからは、久しぶりに来られるお客さんや、マスターの味を覚えておきたいと毎日のように来られたお客さんもいました。

マスターがお店で働けなくなるしれない最後の日はすごい騒ぎでした。食材がなくなるくらいひっきりなしにお客さんが来てくださって、お店に入れなくて。お花もたくさんいただいて、愛されているなあと実感しました」

引き継いだ次の日からでも営業が可能

今回承継できるのは、お店にある「大きな古時計」とお客様にいただいた私物を除いた、ほとんどです。テーブルや椅子をはじめ、調理器具や空調設備、大型の冷蔵庫などお店にあるものすべて譲る予定です。そのため、承継した次の日からでも営業を始めることが可能です。

店内の換気システムとエアコン、調理場のエアコンは去年新調したばかり。倉庫の冷凍庫3台のうちの1台も去年新調しています。

また、製氷機のモーターと受け皿の交換もしたばかり。れらの機械は今後も長く使っていくことが可能です。

テーブルや椅子も、年数は経っていますが譲り受けて使うのに問題はありません。若い女性客がお店に入ってきたら「わあ！レトロで素敵」という声が上がるそうです。

承継する方の希望があれば、喫茶レストランパールの看板メニューであるトルコランチやパールランチなどのレシピを教えてもらうことも可能です。今まで食材を仕入れていた取引先なども紹介していただけます。逆に承継した方が「自分たちの方針でいきます」と言えば、完全に身を引くことも検討しています。

地区センターの中の1店舗ですが、センター内で営業時間などの決まったルールはなく、営業時間や定休日も自由に決められます。アルコールも置けますし、店舗の前のちょっとしたスペースもお店の敷地に含まれるため、そのスペースにテーブルなどを置くことも自由です。

今からお店を始めたいと思っている若い方に

砂本さん「できれば今からお店を始めたいと思っている若い方にお渡ししたいです。この地域自体が、よそから来た人たちの集まりなので、移住してきてもすぐに溶け込めると思います」

常連客もいて地域で名前が知られている喫茶レストラン。地元で愛されているお店を引き継いでみませんか？