平塚市でこの道一筋43年。漢方専門薬局「龍元堂」の店舗を引き継ぐ人を募集!
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神奈川県の湘南エリアに位置する平塚市。全国的に知られる七夕まつりはもちろんのこと、年間を通してビーチスポーツが楽しめる温暖な気候や、富士山を眺望できる数多くの鑑賞スポットなど、たくさんの魅力があふれるまちです。
そんな平塚市に居を構え、長年営業を続けてきた漢方専門薬局「龍元堂」は、たくさんのお客様に惜しまれながらも2021年11月に閉店することとなりました。
この歴史ある店舗を引き継ぎ、新たな事業を始めたいひとを募集します。
薬剤師の家に生まれ、学生の頃に漢方の道へ
平塚駅の北口から徒歩2〜3分という好立地でありながら、大きな通りから一本路地を入り、静かで落ち着いた通りに面する龍元堂。
「都心へ出掛けた帰りに相模川をまたぐと空気が気持ち良くて、帰ってきたって感じがして落ち着くの」とおっしゃるのは、店主である秋元邦彦さんの奥様です。平塚で、長年夫婦二人三脚でお仕事を続けてこられました。
秋元さんのお父様は一般薬局の創業者で、お兄様も薬剤師ということもあり、中学生のころから薬剤師になることを決めていたそうです。そして、漢方の魅力に気がついたのは学生の頃でした。
龍元堂の店主、秋元邦彦さん
秋元さん「一般的な薬と違って、薬草の力だけで高い効果を得られるというところに惹かれました。漢方薬の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思ったんです。風邪を引いた友人に処方したところ、膝の痛みまで取れたと驚かれたエピソードは今でも印象的です。
ただし、同じ処方をしても、ほかの人に同じ効果が得られるわけじゃないというのが漢方薬の奥深さ。本当に、十人十色の世界です」
これまで龍元堂を訪れていたお客様の多くは、秋元さんが処方した漢方がよく効いたという実体験を持つリピーターの方々です。
調合までできる漢方薬局が今も国内に多くない背景は、学校で漢方を学ぶ機会が少ないことだと言います。漢方を学ぶには、私塾のようなところに通ったり、一から独学で身に付けたりすることが一般的だと秋元さんは話します。
症状に合わせて漢方を調合できる腕を持っていて、1時間でも2時間でもお客様の話を聴いて寄り添う秋元さんのお人柄となれば、ここで漢方を求めるお客さんが後を絶たないというのも想像に難くありません。
体調面での不安から閉店を決意。しかし、常連さんの声が心残り
そんな秋元さんが長年続けたお店を閉めることになったきっかけは、ご自身の体調の問題でした。薬局の免許は6年ごとに更新が必要ですが、病気を患い、健康上の不安から次の6年を続ける自信が持てず、更新しないという選択をされました。
閉店を決意してお店の前に張り紙をしたところ、お客さんからは「やめないで」との声が続出し、中には泣いてしまう方もいたそうです。「処方してもらえず困る」という声はもちろんのこと、「秋元さんと話ができなくなってしまうのが辛い」という声が、心に残っていると言います。
秋元さん「龍元堂に来るのがライフワークになっていたお客様もいたようです。これまでずっと、薬半分カウンセリング半分というくらい、お客様との会話を大切にしてきました」
お客様の要望に応えて先々までの分も処方したり、同業者に処方を託したりするなどして、2021年11月27日に龍元堂は閉店しました。
龍元堂を継ぐメリットが多いのは、やはり漢方を扱う人
地域で長年愛されてきた龍元堂。その1階店舗部分を、賃貸で引き継いでくれるひとを募集しています。
店舗の利用にあたっては、秋元さんご夫妻が今後も店舗の2階に住まわれるため、これまで共用だった入り口を店舗用と住居用に分けるための工事を考えています。
店内も工事をすれば幅広い業種での利用が可能ですが、思い入れのある店舗に対して「本当は、壊されてしまうのは嫌なんだ」というのが秋元さんの想いです。
秋元さん「あまり大きな工事でなければ好きなように何にでも使ってほしいと思っていましたが、薬局ならガラス張りの調剤室や棚もそのまま使ってもらえます。近くに調剤薬局は多いですが、それこそ漢方専門なら十分やっていけるんじゃないでしょうか」
秋元さんは、もしも漢方を扱いたいという方が来てくれるなら、これまでのお客様やそれぞれへの処方、これまでの取引先もそのまま承継したいと話します。常連のお客様にとってはきっと喜ばれる展開です。後を継ぐ方にとっても、ゼロから漢方専門の薬局を開業する場合と比べて、かなりの好条件でスタートできると言えるでしょう。
秋元さん「龍元堂という看板を継いでもらっても構いません。漢方の世界では、名は知られている方だと思います。私に負けない知識をつけて頑張ってほしいです。漢方に関する指導は惜しみませんよ」
大事なのは人柄。お客様に寄り添える人に継いでほしい
秋元さん「昔は漢方と聞くだけで怪しまれたものだけど、西洋医学で治療できなかった分野を漢方で解決したいと考える方が最近は増えていて、やりやすくなったと思います。処方されたお客様が少しでも手応えを感じられれば、食事と同じでずっと続けていくことになるのが漢方というものなんです」
漢方に関する冊子への寄稿が、今後の活動になると話す秋元さん。最後に改めて、承継について伺いました。
秋元さん「夢と野望のある人がいい。こんな時代だからこそ、若い人に頑張ってほしいです。あと、やるからにはきちんとお金も稼いでほしい。少しでも興味がある人は、気軽に相談してください。
でも、最後には人柄。お客さんの苦しみをわかってあげられる人。お客さんの話を何時間でも聴いてあげられる人でなければ務まらないと思います」
漢方の知識のみならず、どこまでもお客さんに寄り添う姿勢を秋元さんから引き継ぎ、ここで新たな生業を始めてみませんか?
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