小田原で40年、地元に息づく「さかい呉服店」が店舗を活用してくれる人を募集!
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目次 :
城下町・小田原を彩る着物の販売を行う「さかい呉服店」
「さかい呉服店」は神奈川県小田原市で昭和9年に創業し、3代目の酒井徳彦さんが店主を務める老舗店。先代が小田原市内の呉服店で勤務した後、独立して開業したお店だそうです。
小田原には国の史跡に登録されている小田原城があり、昔から城下町ということもあり、お稽古事が盛んな地域です。昭和の時代には、お茶やお花、踊りなどの習い事に通う方々が、着物を求めて来店されていました。多くの地元の方々が酒井さんが目利きして買い付けた着物を見に来店されたのだとか。
時代の変化とともに地元のお客さんは減少。現在では、外国人含めた観光客の方へ客層は変化し、主力商品は下駄や手拭いなどの雑貨です。
酒井さん「昔はお馴染みのお客様も多く、週に一度は東京・日本橋の問屋に買い付けに行って、いいものを買い付けていました。お客様に喜んでもらえるのは嬉しいですからね。しかし、今と昔では生活様式も変化したので、着物を着る人が少なくなりました。今の若い人は着物を着る機会も少なく、アレンジした着物も多くなり、時代の変化を感じています」
店主の酒井さんは、自身の年齢を考え、「さかい呉服店」の店舗を有効活用してくれる人を探しています。
経営者の紹介
酒井さんは小田原市で生まれ育ち、これまでの人生をこの地で歩んできました。家業を継ぐ前は、藤沢市にある着物関連の会社で3年ほど働き、経験を積みます。その後約40年間、「さかい呉服店」の店主を務めてきました。
昭和の頃はお母様の紹介で、たくさんの人が着物を買いに来てくれたそうです。昔の着物は値段は高いけれど、質のいいものが多かったと言います。
酒井さん「お客さんと話しながら着物を販売するのが楽しいんですよ。着物の良さを伝えたいという気持ちで続けてきました。『この着物はこういうところがいいんですよ』なんてね。着物の楽しみ方として、たくさん着込んで裾から見える色合いがおしゃれなんです。帯揚げや帯留などの小物でアレンジして、個性を出すこともできます」
繁盛していた昭和時代から時は流れ、馴染みのお客様がだんだんと減少。観光客に向けた雑貨を中心に取り揃えて、お店を続けてきました。しかし、2011年の東日本大震災により、売り上げがさらに落ちてしまいました。それでも酒井さんが呉服屋を続けたのは、着物の素晴らしさを身をもって感じているからだそうです。
酒井さん「着物を着る時に帯を締めると、体も心もキュッと引き締まる雰囲気がいいんですよ。着物を着たら背筋が伸びると話されるお客様もいました。女性は着る時間がかかるかもしれないけど、着る時間も楽しんでもらいたいですね」
後継者を募集する理由と後継者への想い
承継を決意したきっかけは、酒井さん自身が歳を重ねてきたことと、「さかい呉服店」を一緒に盛り立てていたご家族の協力が難しくなったからです。
今回は業態を問わず、2階建ての店舗建物を活用してくれる人を募集しています。現在は1階は店舗、2階は倉庫として使用されています。
店舗にはたくさんの着物の在庫があるため、後継者の希望があれば在庫を引き継ぐことも可能です。
縫製のスキルがあれば、リメイクをはじめ有効活用ができるでしょう。小田原は着物を着て街歩きをするにもぴったりな観光地なので、着付けができる人であれば、貸衣装事業を検討するのも選択肢だと言います。
酒井さん「店舗は大通りに面していて、小田原駅から徒歩10分程度なので、立地がいいと思いますよ。観光客の外国人にヒットするビジネスができるといいんじゃないでしょうか」
引き継ぎの条件と要件
引き継ぎの対象は、2階建ての店舗建物で、店舗は賃貸の予定です。レジやファックス、空調機器も譲渡可能ですが、長年使っているので新しく揃えた方がいいと言います。音響関係は現在は使用していませんが、稼働します。
店内の在庫は希望があれば引き継ぎが可能です。
また、店内に数箇所メンテナンスが必要な部分があるので、酒井さんと後継者のどちらが修繕費用を負担するかは相談により決めたいとの意向があります。
酒井さん「私の自宅が隣にありますが、ご希望がなければ口は出さないつもりです。もちろん、必要があればサポートもしますが、基本的にお任せしたいなと。呉服店として営業するのであれば、問屋を数軒紹介することも可能です」
あとを継ぐメリットと課題点
「さかい呉服店」では、酒井さんご自身が目利きをした着物を扱っているため、在庫を引き継げば、質の高い着物を商品として売ることができます。
また駅から徒歩10分程度と、立地が良いこともメリットのひとつです。
酒井さん「現在販売している観光客向けの雑貨は動きがいいです。上質な着物の在庫がたくさんあるので、リメイクして販売できればいいのではと思います。若いお客さんがSNSなどで評判を投稿してくれるといいですね。」
酒井さん「お客様の着付けは私の姉がやっていました。しかし、姉が店舗に立てなくなってから、お店自体が衰退してしまったと思っています。そのため、着付けできる人が来てくれれば、お客様の期待に応えられるような接客ができると思います。着物関連以外のビジネスを考えられている方も気軽に相談してください」
神奈川県小田原市ってこんなところ
小田原市は神奈川県西部の中心的都市で、歴史的な要素と山々の自然の美しさが融合した魅力的な場所。小田原漁港では多種多様な魚が獲れ、かまぼこを始めとする加工品が有名です。
小田原城は歴史的な建造物であり、観光シーズンになると昔ながらの風情を味わいに国内外問わず観光客が多く訪れます。小田原城を木造で復元するプロジェクトが検討されているのだとか。周辺には城下町を連想させる街並みや景色が広がり、散策するのも楽しいでしょう。
交通アクセスとしては、鉄道は市内に5社6路線が通り、合計18の駅が存在しています。西は関西、東は都心への移動も便利な地域です。
事業者情報
商号・屋号 | さかい呉服店 |
本店所在地 | 神奈川県小田原市本町 |
設立年月 | 昭和9年 |
譲渡内容 | 1階店舗(70.85平方メートル) |
譲渡理由 | 年齢に伴う、事業継続困難のため |
譲渡後の関わり | 希望があればサポートや問屋の紹介が可能 |
メリット | 小田原駅より徒歩圏内で大通りに立地。観光客やインバウンドが多い |
課題点 | 今の時代、着物を着る人が少ないために需要が低い |
求める買い手像 | 誠実な方。気さくに話しかけることのできる方。 |
許認可内容 | - |
従業員数 | - |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
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Q&A
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