地域の高齢者をお弁当配達でサポートする「宅配クック123橿原店」がFC加盟による後継者を募集！

地域に寄り添った高齢者専門の宅配弁当サービス

奈良県橿原市の中部、飛鳥川にかかる蘇武橋を渡ると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みが現れます。そこはかつて、「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した今井町。平成5年には「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けた、歴史的な景観が現存しています。

今井町から10分程度歩いたところに、地域の高齢者を対象とした宅配弁当サービス「宅配クック123橿原店」があります。高齢者の健康を促進し、心身の健康をサポートしながら、ご近所さんのようなお付き合いを重視するサービス。地域に暮らす多くの高齢者をサポートする、なくてはならない存在として重宝されています。

経営者の紹介

「宅配クック123」は全国に約350店舗を構え、日々各地の高齢者様へお弁当を届けています。橿原店は現在、本部直営によって運営されており、橿原市、御所市、高取町、明日香村の4地域が配達の対象。橿原市からは高齢者の見守りに関する委託を受けています。

「他社の宅配弁当サービスは幅広い年代を対象にしているため見守りはついで。我々のサービスは見守りが標準であり、それが目的といったところもある」と話すのは橿原店の運営を任されている清水さん。

清水さん「メディア広告はほとんど行わず、新規配達先はほとんどケアマネジャーや地域の病院を通じて獲得しています。日々のお弁当配達と見守りが評判を呼び、口コミによって広がっている印象ですね。『お客様にに会いに行こう』という意識で配達に出かけるため、原則としてお弁当は手渡ししています」

後継者を募集する理由と後継者への想い

橿原店は元々フランチャイズ契約（以下：FC）によってスタートしました。前オーナーは飲食店を複数経営しており、地域貢献が核になる事業によって地域に恩返ししようと考えていたのです。

しかし、コロナ禍によって飲食店は深刻な状況に。結果として「宅配クック123」事業を続けることが難しくなりました。

清水さん「大雨などの災害があった場合、一般的な飲食店は一時的に閉店することも多いと思います。しかし、我々はそういった時ほど稼働しなければいけない。替えが効かない存在のため、『今月いっぱいで閉店』ということができないのです。

我々が毎日お弁当を届けることで、食生活を保っている人がいる。そういう人に対する責任を全うすることが事業の核になっていきます」

清水さんは「人との距離が近い事業なので、できる限り地場の人がやるのが望ましい」と続けます。方言の違いといった細かい部分がコミュニケーションに影響する上、配達先の地理も熟知していなければいけません。

そういった意味でも橿原市や奈良県、または関西圏といった近隣の方への引き継ぎを希望しています。

引き継ぎの条件と要件

譲渡の対象となるものは賃貸契約である「事業所」はもちろん、「調理器具」から「機材」といった全てが対象。そして「一番大事なのは顧客も引き継がれることです」と清水さんは付け加えます。

宅配弁当ビジネスは開業初日の売上が0円ということが当たり前。本来であれば地域のケアマネジャーや病院の口コミによって、一つずつ配達先が増えていきますが、橿原店は地域の信頼に加えて、行政からの委託など100人以上の顧客が揃った状態で引き継ぎが可能です。

清水さん「設備以上に、顧客さらにはスタッフがいる点は圧倒的なメリットだと思います。はじめから運営の地盤があって、売上が立っている点は大きいです」

さらに承継後は、FC契約ということで本部からのスーパーバイザーがつきます。ロイヤリティとして売上の5％を毎月納める必要がありますが、ノウハウの共有や経営相談といった手厚いフォローが受けられます。

譲渡にあたっての費用については宅配クック123への「FC加盟金」と「研修費」、「食材保証金」が必要。また、設備や車などの備品は簿価での譲渡になるため、引き継ぎのタイミングによって変動します。

あとを継ぐメリットと課題点

清水さん「宅配クック123は全国430箇所の行政と繋がりを持つブランドです。地域からの信頼も厚く、顧客からも見回りという点での信頼があります。さらに備品はもちろん、顧客や業務を理解したスタッフもいる点は大きなメリットですね」

他にもコロナ禍や災害といった、世間一般の景気影響に左右されにくい点も、あとを継ぐにあたってのメリットだといいます。

一方、現状の課題としては一時的な「赤字」であることです。

清水さん「お弁当はそもそもの価格が低いため、損益分岐点を超えるまでは赤字が続きます」

橿原店はFCから直営に切り替わった2023年3月から9月までの半年間で配達数を倍まで増やしており、今後もその数を伸ばしていくことが想定されています。

清水さん「ストック型や会員制ビジネスと似ており、今後も対象者は増える。これまで私は週に2〜3日しか来ていないにも関わらず、半年で配達数量は2倍に伸びました。後継者様が地域に密着して注力すれば、黒字化もすぐに見えるはずです」

奈良県橿原市ってこんなところ

奈良県橿原市周辺には、日本の初代天皇である神武天皇が祀られる橿原神宮を筆頭に歴史的な遺産が数多く存在します。さらに、近鉄大和八木駅からは京都まで約1時間、大阪市の中心までも約30分というアクセスの良さ。そのため休日には数多くの観光客が集まり賑わいをみせます。

一方、大和八木駅周辺には子育て世帯も多く暮らしており「田舎すぎず、都会すぎず」といった環境が住みやすい町として注目を集めています。市内にはこども園から中高一貫校、大学までの教育施設が揃い、大学進学率は80％以上と全国トップレベル。豊富なショッピングモールも揃うため、充実した生活が実現できるはずです。

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