事業の可能性は無限大!30年続くケヤキ専門店が製材品の引き取り手を募集
こちらの案件は、後継者募集中です。
掲載事業者への直接連絡は事業者様のご迷惑になりますのでお控えください。 ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にご連絡ください。
こちらの案件は高山市がサポートする「事業承継関連融資利子・保証料補給金」・「飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進事業補助金」の対象案件です。適用には条件があり、審査が入る場合もございますのでまずはお問合せください。
※事業者様のご迷惑になりますので、直接のご連絡はお控えいただきますようお願いいたします。
目次 :
現場で培った目利きで揃えたケヤキ木材を取り扱う「新栄木材」
岐阜県の北部、高山市の山間部に位置する飛騨高山は、木工加工の文化を受け継ぐ伝統ある地域です。木材産業が盛んで、国産材、外国材などが各地から集まる高山市。
「新栄木材」は、高山市の市街から少し離れた瓜巣川沿いにあります。ケヤキを専門に取り扱う木材店です。「新栄木材」では、市場で丸太を購入し、製材所で加工をしたものを自然乾燥させています。
倉庫には、10年ほど自然乾燥されたケヤキの木材が多いという「新栄木材」。中には、古いものだと20年程になるそうだ。ケヤキの材木を探して、工務店や大工さんが直接買い付けにくるお店です。
渡辺さん「ケヤキは製材してからすぐに使えるわけではありません。最低でも5年は乾燥させないといけないです」
倉庫にあるケヤキ木材は、10tトラック10台分ほどになるという。30年以上ケヤキ木材ひと筋で仕事をされてきた渡辺さんの軌跡が収められています。
今回、渡辺良一(わたなべりょういち)さんは、ケヤキ木材の引き取り手を探しています。
また、渡辺さん「新栄木材の後継者となりたい人がいれば、取引やつながりも紹介します」とも話します。
経営者の紹介
ケヤキ製材の会社で働いていた経験を活かして46歳のときに独立。「新栄木材」が現在の高山市に移転準備をはじめたのは独立してから5年ほど経ってからです。倉庫は築23年だそう。
ケヤキはどのようなものに加工されるのかお話を伺うと、
渡辺さん「ケヤキは何にでも使われます。床板や神棚、違い棚、一枚板のテーブルなどです。昔は電柱の腕木としても使われていました。前の会社では、中部電力や関西電力からも注文を受けていました。
丸太を市場から購入するときは、100万買って2〜3割は原価割れ、3〜5倍になる木がないとやっていけないです。一回の購入では10tトラック3台分くらい。丸太の下見に時間をかけてセリで落とします」
多いときには年商1億円を超えたこともあるそうです。「丸太は製材をしてみるまでお金になるかがわからない。博打みたいなもんだよ」と語るのは、渡辺さんの経験があってこそ。
渡辺さん「コロナの前までは、常連の工務店や大工さんが訪れ、ケヤキを購入していました。日蓮宗の木柾の注文を受けていた時期もあります。
現在は、古い常連客が訪れたり、ホームページをみて大阪の業者から問い合わせがあったりと、連絡がきたら対応をしています」
仕事のやりがいを伺うと、
渡辺さん「一番思い出に残るのは、巨大な神代欅(ジンダイケヤキ)の購入を決めたことです」
神代欅とは、土石流などによって地中に埋まり、数千年数万年と眠っているケヤキの木のことです。土の中にあることで、密封状態で圧力がかかり、独特の深緑で灰味がかった色合いになります。
「鳥海山の麓から掘り出された巨大な神代欅の情報をきき、友人と共同出資して購入をしました。トラックの荷台からもはみ出るほどの巨木で、夜通しトラックの前と後ろにも車を配置して輸送してもらいました。もちろん神代欅であっても、どのような板が取れるかは製材してみないとわかりません。何千万とする木だし、1人ではとても勇気は出なかったです」
神代欅のサイズは、8.6m・末口径2m・元径2.7m。実に2462年ぶりに日の目を浴びた原木です。製材加工された大きな一枚板は、長さ6.5m×幅1.5m×厚さ15cmと巨大なサイズ。納品先は京都迎賓館に決まりました。
この話を聞きつけ、電通の東京本社の注文も受注。注文に伴い、電通の常務が見学にきたのも印象に残っているそうです。
後継者を募集する理由と後継者への想い
独立してからは30年以上、木材事業に携わり続けてきた渡辺さんは、高齢のため、今回の譲渡を決意しました。
渡辺さん「長年自然乾燥してきたケヤキの木材たちを活かしてほしいです。工務店さんなどなら活かしやすいと思います。高山の奥地に倉庫があっても使い辛いだろうから、倉庫にある木材を引き取ってもらうだけでも構わない。
もし建物ごと譲って、木工など作業場にするなら、自由にしてもらって問題ないです」また、事業を承継したいという人がいるなら、取引先やつながりも紹介してくださると言います。
渡辺さん「木材の購入は、市場の組合員になれば購入できます。譲渡に関わる手続きなどがあれば手伝いたいと思っています。」
引き継ぎの条件と要件
引継ぎの対象は、倉庫にあるケヤキ木材・フォークリフトに加え、ご要望があれば土地・建物も譲渡可能です。ケヤキ木材だけの譲渡も可能です。
倉庫には、大中小のケヤキ木材が置かれており、その数は10tトラック10台分ほどになるそうです。所狭しと置かれた木材は、まるで木材の図書館のよう。神代欅の残っている板は他の木とは違う雰囲気を醸し出します。
倉庫にあるのは、8〜9割がケヤキの木で、大きさは床板などのサイズから一枚板のテーブルやカウンターを作れるような大きなものが揃います。
あとを継ぐメリットと課題点
渡辺さん「倉庫には乾燥したケヤキの木がたくさん眠っているから、注文があればすぐに加工して売ることができます。木工加工をする人なら、すぐに仕事につなげられるかもしれないです」
課題としては、コロナの影響もあり、工務店や大工さんとの関わりが遠のいてしまったことや、木材業界自体の流れが変わってきていることをお話ししてくださいました。
事業を引き継ぎたい場合は、高山市だけでなく他の地域も含めて、事業展開を考えていく必要があるかもしれません。
岐阜県高山市ってこんなところ
「新栄木材」の倉庫がある岐阜県高山市国府町瓜巣は、飛騨市と高山市の間にあります。高山市内までも車で15分程。
飛騨高山は、木とともに生きてきた伝統ある地域です。中世に作られた寺院などの建築物や木工の伝統工芸などが引き継がれています。東京都23区と同じくらいの広さがある高山市。その97%が森林と自然豊かな山岳都市です。
春の高山祭では、伝統技術を結集して作られた豪華絢爛な屋台がひかれます。全国から祭りを見に訪れる人も多く観光業も盛んです。
事業者情報
商号・屋号 | 新栄木材 |
本店所在地 | 岐阜県高山市国府町瓜巣 |
設立年月 | 平成5年1月1日 |
譲渡内容 | 事業譲渡、木材のみ譲渡など相談の上、決定 |
譲渡理由 | ご高齢のため |
譲渡後の関わり | 特になし |
メリット | 自然乾燥させたケヤキ木材を引き継ぐ |
課題点 | 製材業界の変化 |
求める買い手像 | 工務店や大工、木工に関わる人 |
許認可内容 | 特になし |
従業員数 | なし |
選考フロー | ヒアリングシートの回答→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
- 迷いがある状態でも話を聞くことはできますか?
-
お問い合わせをすると、案件担当者とカジュアルに情報交換ができるようになります。
まだ迷っているけど少し話を聞いてみたい。という方もお気軽にお問い合わせください。 - 事業承継の専門的な知識がありません。何かサポートはありますか?
- relayには、全国各地に事業承継をサポートするrelayアドバイザー・専門家が登録しています。初回は30分無料で相談することが可能です。ぜひご活用ください。
- 岐阜県高山市で事業を引き継いでみませんか?
- この案件について問い合わせする