60年以上続く市内で現存最古のスタンドバー。広島県呉市の「スナック・スタンド しろくま」が後継者を募集!
掲載事業者への直接連絡は事業者様のご迷惑になりますのでお控えください。 ご質問・ご相談は お問い合わせフォーム からお気軽にご連絡ください。
※事業者様のご迷惑になりますので、直接のご連絡はお控えいただきますようお願いいたします。
目次 :
呉で66年にわたり愛される「大人の社交場」
呉市では、スナックのことを「スタンド(スタンドバー)」と呼ぶ風習があります。理由は諸説ありますが、戦後に呉はイギリス軍の占領下にあった時期があるため、イギリス風の呼び名である「スタンドバー」が定着したとも…。
そんな呉市中心部の繁華街「呉中通商店街(れんが通り)」からほど近い、スタンドが集まるエリア「有楽街」に、長年にわたって呉市民に愛される老舗のスタンド「スナック・スタンド しろくま」があります。
しろくまは、1957年の創業。創業から66年となり、現在呉市内で一番古いスタンドです。
長く営業している店であるため、来店するのは年配から若者まで、非常に幅広い世代。なかには親・子・孫の三世代で来店する人もいるといいます。
経営者の紹介
現在、しろくまを経営するのは川西清司(かわにし きよし)さん・眞理(まり)さんご夫婦です。もともとは清司さんの両親が創業しましたが、清司さんが大学生のときにお父様が亡くなり、お店を引き継ぐことになったといいます。
眞理さん「しばらくは主人の母が一人で営業していましたが、常連客からの後押しもあり、主人は店を継ぐことを決意したそうです。大学卒業後に飲食店やホテルで働きながら、調理師学校で勉強をし、1980年に25歳で店を継ぎました」
眞理さんは清司さんと結婚後、たまにヘルプで店に出る程度でしたが、清司さんの母が亡くなってからは、接客をメインとして店に立つようになりました。その後、清司さん・眞理さんご夫婦の人柄に引かれて、多くの人がしろくまに来店。上司が新しく入った部下を連れてくるという光景が日常的にあったと振り返ります。
眞理さん「市外・県外から訪れた人が、タクシーの運転手さんなど地元の方からおすすめされて来店されることも多かったですね」
しろくまは「呉の大人の社交場」といえる店で、訪れた客同士が仲良くなり、名刺交換をして新たな仕事へ繋がることもあるといいます。また、しろくまで出会って結婚まで至ったカップルもいるそう。
このような出会ったり話したりしやすい雰囲気づくりは、清司さん・眞理さんご夫婦が力を入れていたことです。
眞理さん「うれしかったことは、県外から来店された方が、数年経って呉を訪問する用事ができた際に、ふたたび当店へ足を運んでくれることです。おかげさまで、そういう県外のお客様が非常に多くて。とても幸せなことですね」
2008年には、当時入居していた建物で火災が発生。現在地に移転しました。
眞理さん「火災・移転という苦難もありましたが、常連のみなさんと乗り越えて現在に至っています」
後継者を募集する理由と後継者への思い
しろくまは2023年12月30日限りで閉店し、後継者を募集することになりました。理由は2021年に清司さんが病に倒れ、入院が続いているためです。
眞理さん「主人が入院して以降は、私が1人でしろくまを切り盛りしてきました。しかし入院が続いている主人の体調面を考慮し、閉店という苦渋の決断に至りました」
一方で、閉店が決まってからは常連客から「やめることをやめてくれ」「長く続いている店なのでもったいない」「できれば続けてほしい」などの声が、予想以上に多く聞かれたそう。そして「60年以上続いている店の灯りを消したくない」との思いで、後継者の募集に踏みきりました。
後継者として求める人物像として、眞理さんは以下のように語ります。
眞理さん「第一に、しろくまへの思いがある方。しろくまを知っていたり、来店経験があったりする方ですね。もし今回はじめてしろくまを知ったという人でも、しろくまの歴史や思いに共感していただける方に店をお願いしたいと思います」
引き継ぎの条件と要件
事業承継にあたり引き継げるものとして、各種機材があります。どの機材を引き継ぐかは、承継する方と相談して決めたいとのこと。
眞理さん「『しろくま』という屋号は、そのまま引き継いでもらうことが前提です。66年間呉で営業してきて、みなさまに浸透し愛されている名前ですからね」
なお現在は店で調理を行っていませんが、かつては調理をしていました。そのため店内には、厨房も設置されています。仕入れ先の紹介は可能で、当面のあいだは眞理さんがアドバイスや指導をすることも可能です。
あとを継ぐメリットと課題点
眞理さん「66年にわたり呉で営業してきました。そのため呉でしろくまの名前は広く知られており、常連さんも多いです。開業後の最初のハードルである集客面がクリアできるのは、大きなアドバンテージではないでしょうか」
一方で、そのしろくまの看板はデメリットになるかもしれないとも話します。
眞理さん「どうしてもお客さんが、これまでのしろくまと比較してしまう可能性があると思います。お客様に評価されるのかどうか、ここは承継された方の腕の見せどころではないでしょうか。これまでのしろくまに合わせるか、新しく自分らしさを出していくか。それは承継された方次第。やり方は、承継された方にお任せします」
またほかのメリットとして、呉でも飲み屋が集まるエリアにある点があります。しかも1階で入口が道路沿いにあるので、一見さんでもフラッと入りやすいというメリットも。バス停も近いので、公共交通機関でのアクセスもしやすいです。
呉で60年以上にわたり「大人の社交場」として愛されてきた老舗スタンド「スナック・スタンド しろくま」を引き継いでみませんか。
広島県呉市ってこんなところ
呉市は、広島県の南西部にある都市です。県庁所在地の広島市の南東に位置しています。人口約22万人の中核市です。
呉市街地の魅力は、碁盤の目状に道路が整備されているため、車や自転車での移動がしやすい点です。また繁華街である呉中通商店街(れんが通り)を含む5つの商店街は、規模が大きい商店街。呉市は日々の買い物をするのにとても便利で、過ごしやすいと評判です。
また呉市は自然豊かな土地。市街地の北部には山地が広がり、南は瀬戸内海に面しています。島嶼も多く、島々を橋で結んだ「とびしま海道」は、ドライブコースとしておすすめ。
呉市は、名物が多いのも特徴です。代表的な料理は呉冷麺、細うどん、呉焼(呉風お好み焼)、肉玉ライス、海自カレー、肉じゃが、フライケーキなど。また土産菓子も蜜饅頭、鳳梨萬頭(おんらいまんとう)などがあります。
事業者情報
商号・屋号 | スナック・スタンド しろくま |
本店所在地 | 広島県呉市本通4丁目 |
設立年月 | 昭和32年 |
譲渡内容 | 屋号/機材・商品(相談のうえで決定) |
譲渡理由 | 体調不良のため |
譲渡後の関わり | 希望する場合は、当面のあいだアドバイス・指導が可能 |
メリット | 66年にわたり呉市で営業しているため、常連が多い |
課題点 | 長年営業しているため「看板」がプレッシャーになる可能性がある/先代と比較される可能性がある |
求める買い手像 | 「スナック・スタンド しろくま」に思いがある人 |
許認可内容 | 飲食店営業許可 |
従業員数 | 1名 |
選考フロー | 担当者ヒアリング→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
- 迷いがある状態でも話を聞くことはできますか?
-
お問い合わせをすると、案件担当者とカジュアルに情報交換ができるようになります。
まだ迷っているけど少し話を聞いてみたい。という方もお気軽にお問い合わせください。 - 事業承継の専門的な知識がありません。何かサポートはありますか?
- relayには、全国各地に事業承継をサポートするrelayアドバイザー・専門家が登録しています。初回は30分無料で相談することが可能です。ぜひご活用ください。