【採用募集】名古屋で創業115年の老舗和菓子店「元祖鯱もなか本店」。伝承を守り新たな挑戦を続ける経営者夫妻の右腕募集！

「名古屋を代表するお土産として存在感を訴えたい」

古田憲司専務の掲げる目標は明快です。2022年夏には地元で開かれた藤井聡太棋聖の対局時のおやつに選定。地元アイドルグループとのコラボやSNS活用などで同社は和菓子に縁遠い若い人の心を捉え始めています。商品を買うために足を運ぶ客は店舗周辺の閑静な通りの人の流れを変えたと言われるほど。

そんな「元祖鯱もなか本店」を運営する古田夫妻の右腕として、一緒に高みを目指すメンバーを募集しています。

100年の歴史を誇る名古屋みやげ「鯱もなか」とそのこだわり

「元祖鯱もなか本店」は、観光客や買い物客で賑わう大須界隈から少し離れた、生花問屋や中小企業が立ち並ぶエリアにあります。名古屋城のしゃちほこをかたどった「元祖鯱もなか」は、1921年（大正10）年に誕生し、名物として愛されてきました。戦後、サイズこそ少し小さくなりましたが、名古屋を感じさせるわかりやすい見た目と、素材にこだわった味は健在です。

古田さん「もなかは、皮と餡のシンプルな組み合わせ。だから、差別化しにくいのです。そこで、皮は専業の種屋（たねや）さんに作ってもらいますが、餡は自前。種屋さんには皮の原料の濃度や焼き加減、食感、風味などに細かく注文を付けます。餡は十勝産小豆で、粒にばらつきがないように人の手で選別されたものを使っています。日持ちと味の絶妙なバランスにはいつも気を遣っています」

主力の「鯱もなか」ばかりでなく、近年はパイやフィナンシェなどの洋菓子も充実。さまざまなコラボ商品の開発やオンライン販売にも力を入れています。

ECサイトの運営強化や催事・展示会運営をお任せ

2021年に先代のあとを継ぎ、現在は社長の花恵さんが主に製造・販売を、専務の憲司さんが専務として営業面を担当しています。二人三脚で事業を盛り上げてきた古田さんご夫婦。世紀を超える伝統に、若い感性をどう花開かせるか。その手腕には同業者も強い関心を寄せています。

今回は、そんなお二人の隣で経営を間近に見ながら、事業を支える右腕となる人を募集しています。

古田さん「妻も私も就任以来1年間、まったく休みなしで走り続けてきました。従業員や取引先各社の協力に助けられていることはもちろんです。おかげさまで、製造や販売はようやく形が整ってきました。

しかし、私たちにしかできない領域の仕事は結局、自分たちで処理するしかありません。ですから、そういう領域の仕事を助けてほしいと思っています。社会人として3年以上の経験と何とか一つでも誇れる実績があれば、前職も問いません。妻が社長をしているくらいですから、女性にも活躍の場はあります」

具体的な業務としては、ECサイトの運営強化や催事・展示会などへの出店などになります。

古田さん「右腕として応募する人に同社が求めるのは、企業の成り立ちに心から共感し、事業の継続を経営者と共に進めていく意欲です。小さい所帯なのでルールはありません。だからこそ、与えられる仕事をただこなすのではなく、自らが率先して動けるような人。漫然と指示を待つのではなく、自分で仕事を見つけて形にしていく人がいいですね」

事業承継後、様々な事業改革をして進化中

古田さんが先代から譲り受けた事業を継続するために力を入れたのは知名度のアップ。

それに一役買ってくれたのが藤井聡太棋聖です。これまで中心だった年配客に加えて、20代後半から40代のお客様も増えてきました。最近は四季折々のフルーツを取り入れた大福も人気です。

そして、新体制となって取り組んだのは、インターネットを使った販売戦略です。お店のホームページを再構築して使いやすいWEBショップに変更。LINE公式やTwitterなどのアカウントを取得し、積極的に情報を発信していきました。

古田さん「情報発信を始めたらいろんな人がアイデアをくれて、一緒にやろうと声をかけてくれるようになったんです。効果的な情報発信の方法についても、知人のアドバイスがとても役に立ちました。人の縁に恵まれていると感じますし、その縁をつないで大きくしてくれたのは、インターネットかもしれません」

特に、Yahoo!ニュースで取り上げられたことが話題となり、WEBショップからの注文が一時激増。Twitterのフォロワーも増え、栃木や京都といった遠方からお客様がわざわざ本店に顔を出し、花恵さんと一緒に写真を撮りたいと言われたこともあったそうです。SNSでの反響やコミュニケーションが二人のモチベーションをアップさせ、実際の売上にも結びついていると実感できたそう。

「当社に来たからこそ、良い人生になったと思ってほしい」

古田さん「今は小規模です。しかし、規模が小さいからこそ“上”を目指す可能性は限りなくあります。同社の理想は“名古屋土産と言ったら鯱もなかが当たり前だと認められるくらいの存在になること”です。そのための職場づくりとして“働くことが幸せになる働きやすい環境を目指す”という理念を掲げています。

今は営業や広報など、新たな販路開拓にとても力を入れていて、新規取引も多く始まってるんですよ。そういう新しい仕事を作っていくことに関わることは躍動感もあるし、やりがいがあるんじゃないかなと思います。企画力や交渉能力もつきますよ」

古田さん「店舗周辺は閑静な住宅街で非常に落ち着いた雰囲気です。他府県の人にとって、名古屋は住みやすいと思います。応募者には、当社に来たからここそ、良い人生になったと思ってもらいたいですね。生き生きと働けることはその人にとっても会社にとっても良い未来につながるからです」

若いころパンクロッカーだったという古田専務。応募者に指示待ちではなく、自ら積極的に動けることを求めているのも、そうした経歴によるものかもしれません。

「仕事を通じて企画力を磨き、外部との交渉力も高めていただきたい」と古田専務。

100年を超える歴史を重ねながらも、目指す姿は至って柔軟です。経営者の隣で学びながら、老舗企業の新たな歴史を刻んでいきませんか？

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