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まちの人のために開いた食事処「天厦同人」。鳥取県倉吉市の観光地近くの店舗を引き継ぐ人を募集!

鳥取県
飲食店
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まちの人のために開いた食事処「天厦同人」。鳥取県倉吉市の観光地近くの店舗を引き継ぐ人を募集!

鳥取県の中部に位置する倉吉市(くらよしし)。中心部に広がる白壁土蔵の街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている人気の観光地です。

「天厦同人(てんかどうじん)」は、その白壁土蔵に近い倉吉銀座商店街の中にあり、JR倉吉駅から車で10分ほど。倉吉市役所第2庁舎が目と鼻の先にあり、交通量の多い通りに面した食事処です。


オーナーの山本みゆきさんは2019年にこのお店をオープンし、日替わりランチやラーメンを提供してきました。常連客も多く、まちの人たちに喜ばれていましたが、コロナ禍や原材料の値上げラッシュにより店を手放すことを決意。オープン時に大規模改装したお店を活用してもらい、商店街に明かりをともしてくれる承継者を募集しています。

まちの人のニーズに応えて飲食店を開業

もともと山本さんは倉吉銀座商店街にあった両親の食堂「榾巴荘(こっぱそう)」を25年以上手伝っていました。しかし10年ほど前に両親が高齢になり閉店。その後、まちの人たちから「食事する場所がなくて困っているから店を開いてほしい」という要望があり、2019年に「天厦同人」をオープンしました。

山本さん「商店街には飲食店が少ないんです。このあたりは一人暮らしのお年寄りが多いのですが、気軽に食事できる場所をつくりたいと、食堂での経験を生かして開業しました。店名は知人に頼んで付けてもらったもので“どんな人も平等に集い、同じご飯を食べる場所”という意味が込められています」

カフェ風にリフォームした店内で季節の家庭料理を提供

以前は日本料理店や蕎麦屋だったという店舗は、老朽化が進んでいたこともあり開業前に大幅な改修工事を行いました。シンクなどを取り換え、壁紙やテーブルなどのインテリアも一新。奥に長いつくりの建物ですが、白い壁と照明のおかげで店内は明るく温かな印象です。


当初、山本さんは一人でお店を切り盛りしていたので、メニューは日替わりランチの一種類に限定していました。その分、品数をそろえ、毎日メニューを変えるなどの工夫を凝らし、極力既製品は使わず、手作りにこだわりました。市役所の若い職員やまちのお年寄り、病院帰りの人などが毎日のように来てくれて、温かくて野菜たっぷりの料理を喜んでくれたそうです。

コロナ禍で休業へ。通常営業が困難に

立地にも恵まれ、順調なスタートを切った「天厦同人」でしたが、オープンから半年も経たないうちに新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令。休業を余儀なくされ、再開後も客足は大幅に減ってしまいました。

山本さん「給付金等にもずいぶん助けられましたが、私自身も働きに出なければいけなくなり、平日にお店を開くことも困難になってしまいました。今は主人に助けてもらいながら土曜のお昼だけ営業しています。日替わりランチは手がかかって提供が難しいので、榾巴荘の味を再現したラーメンを出していますが、お客さんがおいしいと喜んでくれたり、昔を懐かしんで来てくれたりするのはやっぱりうれしいですね」

これからもお店を続けたいという思いはありましたが、コロナ禍を経験したことに加えて、原材料の値上げラッシュも重なりお店を手放すことを決意。けれども、まちの人たちの食事処がなくなってしまうことや、せっかく改装したお店がこのまま使われないのはもったいないと、バトンをつなげることを望んでいます。

ほとんどの設備を譲渡。すぐに飲食店の開業が可能

お店は賃貸物件ですが、改装は自由。実際、山本さんも自分の好きなように改装させてもらったそうです。改装の際に導入した什器類やテーブル、椅子、照明などのインテリアはそのまま使うことができるほか、鍋や食器類も希望すれば譲渡可能です。冷蔵庫と食器洗い機、製氷器はリース契約ですが、契約を引き継ぐこともできるので、すぐに飲食店をスタートできる条件が整っています。


また鳥取県の「新型コロナ安心対策認証店」の認証を得るために設置したCO2モニターやアクリル板、増設した換気扇とエアコンなど、コロナ対策の設備もそのまま利用できるので、認証を希望する場合、申請の負担をかなり減らすことができそうです。

屋号については、山本さんも今後どこかでお店を再開するかもしれないとのことなので、承継者オリジナルの店名を希望しています。

3年後に美術館が開館。観光客が増加する見込み

倉吉市内の観光地には少しずつ観光客が戻りつつあり、土日には白壁土蔵周辺でまち歩きを楽しむ人も増えています。2025年にはお店から1㎞ほどの場所に鳥取県立美術館がオープンする予定です。美術館と白壁土蔵をつなぐループバスの運行計画もあり、お店はそのルート上。すぐそばには市営無料駐車場もあり、今後は地元客だけでなく観光客の来店も見込めそうです。

腰を据えて長く続けてくれる人に


山本さん「カウンター席があるので、夜にお酒を提供してもいいかもしれません。自由にお店を経営してくれればと思いますが、キャパシティがあるので私のように1人で始めると大変だと思います。

私自身は、まちの人のためにも長く続けたかったという思いが残っているので、できれば次の人は長く続いてほしいです。そうして、たくさんの人に愛されるお店になってくれるとうれしいですね」

まちの人たちの声に応えてスタートした山本さんのお店。「天厦同人」の名前の通り、さまざまな人が集い、優しい家庭の味に多くの人が癒されてきました。立地にも恵まれたこの場所を受け継いで、まちの人に愛されるような飲食店を始めたい、地域に長く根差したいという方を募集しています。

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