愛知県南知多町で明治10年から続く木造旅館「四季魚料理 東西屋」の後継者を募集!
こちらの案件は、後継者募集中です。
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目次 :
創業から80年以上愛される老舗旅館「東西屋」
愛知県知多郡南知多町は、三方が海に囲まれており、三河湾国定公園と南知多県立自然公園に指定されている自然豊かな町です。名鉄内海駅から車で20分の場所に、明治10年から続いた老舗旅館「四季魚料理 東西屋」があります。
東からも西からも多くの人に来てもらいたいという願いを込めて名付けられた「東西屋」。伝統的な木造建築が美しいこの旅館は昭和8年に建てられ、二度の改装を重ねて今の姿になりました。
お店の自慢は、すぐそばにある漁港でとれた新鮮な魚介を使った日本料理。専任の板前さんが、先付けから6~7品の会席料理をふるまっていたそうです。著名人の来店も多く、スポーツ選手が食事をしに訪れたり、商談や接待などで利用したりする人も多かったといいます。地元の人にも古くから愛され、結婚式の披露宴の会場になるなど、多くの人から親しまれていました。
経営者の紹介
「東西屋」店主、家田冨穂(いえだとみほ)さんは4代目です。昭和50年頃に引き継いだ旅館を改装し、本格的に旅館業をスタートさせました。平成20年代後半頃からは、息子である家田大志(いえだたいし)さんが後を継ぐつもりで、一緒に働いていたそうです。
大志さん「僕が10歳くらいの頃までは、この建物に家族と一緒に住んでいました。父親から継いでほしいと言われたことは一度もありませんが、周りからすると息子が引き継ぐものだろうという感じがあって。小さいころから、父の働く姿を見ていたので大学卒業してすぐに店の手伝いをはじめました。料亭をやるなら自分も料理が出来た方がいいと思い、名古屋の新栄で日本料理の修行も積みました。店では専門の板前さんを雇っていましたが、私も手伝いなどで料理をつくったりしていましたね」
当時は職人さん、給仕をするパートさんを含め、最大5人くらいで切り盛りしていたといいます。
大志さん「冬はふぐ料理があったのでお客さんが多く訪れてくれました。魚は地元のものをしっかり使おうと、近くの漁港で獲れたものをふるまっていました。地元のものを使うと、お客さんが喜んでくれるんですよ。父が店を継いだ時には、もうすでにお客さんがついている状態で、常に満席状態でした。リピーターさんが来てくれたり、お客さんから感謝の言葉をかけてもらえたのは嬉しいことでしたね。料理人としての喜びを感じていました」
後継者を募集する理由と後継者への想い
5代に渡り続けてきた「東西屋」でしたが、人口の減少などによる経営面での難しさからやむなく撤退することを決断したと話します。
大志さん「昔はここでお酒を飲んで名古屋の方に帰る方も多くいたんですけど、時代の変化でそういった方もどんどん少なくなりました。単価を下げたり、工夫はしてみましたが経営的に厳しいところがあり閉めることにしました」
地元で頑張れる方ならどんな人でも譲渡したいと考えているそうです。
大志さん「この土地と建物を上手く使っていただけるなら、事業内容は他のものでも構わないと思っています。布団や浴衣などもそのまま使っていただける状態で残っていますし、本当にすぐ近くに漁港があるので新鮮なお魚を使った料理も提供することができます。いいアイデアがある方なら、どんな方でもお譲りしようと思っています」
引継ぎの条件と要件
譲渡の対象は旅館の建物・設備はもちろんのこと、置いてある備品など一式です。
大志さん「掛け軸やつぼ、火鉢以外のものであれば、建物の中にあるものはほとんど全てお譲りできます。メンテナンスは必要ですが、すぐにでも旅館業をはじめられるものが揃っていると思いますよ」
一階にはお風呂場が二か所。数年前に改装してまだ新しいジャグジー付きのお風呂です。二階には七部屋の和室があり、30名くらいまで泊まれる広さになっています。一階の厨房にある機材は、冷蔵庫4機、ガス釜炊飯器2機、焼き台2機、シンク3台、フライヤー、ガスコンロ、電子レンジなど。二階の部屋に料理を上げるためのエレベーターも設置されています。
また譲渡後は、後継者の方の自由にやってほしいと話します。
大志さん「もちろん利用の仕方などの相談には乗りますが、私は関わらずに、その人の自由にやるのが良いと思っています。”東西屋”は明治からある名前なので、知名度はあると思いますし、そのまま使っていただいても構いません。土地も建物も名前も、その方の心地よい形で使っていただけたらと思います」
あとを継ぐメリットと課題点
東西屋の一番の魅力は、木造建築の建物だと話します。
大志さん「うちの一番の魅力は、この建物だと思います。今では流通されていない桜の木で出来ていたり、欄間など伝統的な技術がふんだんに使われていたり。二度と再現することができない建物なので、使っていただけるのであればとても嬉しいですね」
また、木の柔らかさで建物が崩れにくいことも大きなポイントだと言います。
大志さん「大きな地震がきて、かなり揺れた時も建物の損傷はありませんでした。建物の中にある階段も、昭和8年当時につくられてそのままのものが残っています」
一方、時代の流れとともに感じる課題点があるといいます。
大志さん「人口の減少と時代の変化で、訪れる人が少なくなってきていることは課題だと思います。でも、人が少ないということはそれだけ静かでゆっくりとした時間が流れているということです。南知多町は星が綺麗に見えて、山も海もある自然豊かな場所なので、ロケーションとしては良い場所ですよ。都会の喧騒で疲れて、南知多町に移住してくる人も多いみたいなので、上手く利用する方法はあると思います。旅館業じゃなくても、飲食店やデイケアの施設などで使っても良いと思いますね」
また、隣にも広い空地があるので、うちの土地と合わせて大きい事業をすることも可能です。そういった理由であれば、東西屋の建物を取り壊すことになっても大丈夫なので、ご相談いただければと思っています」
海に囲まれた自然豊かなこの町で、木造建築の美しさと日本文化を感じながら新たなチャレンジをしてみませんか?
愛知県知多郡南知多町ってこんなところ
愛知県南知多町は海・山の幸が豊富なリゾート地です。キレイな白砂のビーチや温泉などの観光スポットが多くあり、毎年数千人もの観光客が訪れます。
南知多町では昔から漁業が盛んにおこなわれており、現在も都市地域への新鮮な魚介類を供給する魚の町・漁業の基地として発展しています。また、漁業だけでなく農業も盛んで、四季を通じて海の幸・山の幸を楽しめます。
事業者情報
商号・屋号 | 四季魚料理 東西屋 |
本店所在地 | 愛知県知多郡南知多町 |
設立年月 | 1877年 |
譲渡内容 | 建物、設備、備品一式 ※建物についてはまずは賃貸となります。将来的な売買は要相談 |
譲渡理由 | 建物を有効活用いただける方に譲りたいため |
譲渡後の関わり | 両者相談の上、決定 |
メリット | 伝統的な木造建築の建物、自然豊かなロケーション |
課題点 | 集客 |
求める買い手像 | 建物を有効活用するためのアイデアをお持ちの方 |
許認可内容 | 飲食店営業許可 |
従業員数 | - |
選考フロー | 担当者ヒアリング→カジュアル面談→現地面談 |
注意・禁止事項
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Q&A
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