大正モダンの面影を残す邸宅旅館、愛媛県伊予市の「つたや旅館」が後継者を募集! 24時間で63人閲覧

大正モダンの面影を残す邸宅旅館、愛媛県伊予市の「つたや旅館」が後継者を募集!

愛媛県 宿泊業

この案件は『後継者募集中』です。

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こちらの案件は愛媛県との連携案件です。連携詳細は「relay the local 愛媛県」をご覧ください。

事業名:つたや旅館
所在地:愛媛県伊予市
不動産:売却
方 法:事業譲渡

譲り手にお話を聞きました

オーナー 黒田さん

愛媛県伊予市にある「つたや旅館」は、昭和24年に建てられた和洋折衷の建物を受け継ぐ旅館です。玄関には名前のとおり蔦がかかり、格天井や味わいのある床、タイルの使い方、調度品に至るまで、大正ロマン・大正モダンと呼ばれる時代の美意識が細部に息づいています。

かつての伊予市は造船や製材が盛んで、製材所が50、60軒もあったといわれる木材の一大加工拠点でした。この家を建てた初代のオーナーは、ばら積み船の荷物を雨から守る木の蓋「ハッチボード」をつくる会社を営んでいたそうで、木材への目利きが、この建物の良い材料づかいにも表れているのかもしれません。

初代が邸宅として建てた家を、二代目となるその娘さんが旅館に改め、およそ50年にわたって守ってきました。そして三代目としてこの場所を引き継いだのが、黒田さんです。

黒田さんがつたや旅館の経営を始めたのは62歳のとき。業界のことを何も知らない、まったくの素人からのスタートでした。しかも、そこからの6年のうち3年はコロナ禍。それでも宿を開け続け、建物を取得して7年、自らここに住み始めて3年が経ちました。

黒田さん「3年間住んでみて、やっぱ住まないと本当の良さってわからないなと思いましたね」

宿の営業も、少しずつ形を変えてきました。以前は素泊まりが基本で、スポーツ大会などの団体客には近所の料理屋さんとタイアップして食事を用意していました。転機は昨年の秋、地元の女性が手伝いに来てくれるようになったことです。

黒田さん「昔旅館で働いたこともあって、料理も上手で。それで去年の9月ぐらいから、お客さんに希望があれば朝食と夕食を提供しますよというのを、メニューに完全に加えました。今までは素泊まりで、それ以外は団体客だけの特別な食事提供だったんですけども、今はもう1人でも2人でも、希望があれば出してます。これもね、人がおって初めてできることで」

黒田さんは旅館のほかにも、近くの倉庫を借りたミニシアター「郡中寿楽座(ぐんちゅうじゅらくざ)」づくりや、まちライブラリーなど、旅館から派生した町おこしの活動に取り組んでいます。三世代がそろう劇団での演劇活動や、県の文化事業として大阪の劇団「楽市楽座」を招き、つたや旅館に泊まりながら寿楽座で公演してもらったこともありました。こうした活動をさらに進めていくためにも、旅館を次の方へ託したいと考えるようになりました。


引き継ぎについて

譲渡する理由  :後継者不在のため
譲渡する内容  :旅館事業、土地・建物(建物内の調度品を含む)、屋号「つたや旅館」
継ぎ手への希望 :建物の歴史的価値を認め、「旅館」として継続してくださる方
譲渡後の関わり :1年ほどの試運転期間は十分にフォロー、求められればアドバイスやノウハウの伝達も可能
経験の必要性  :なし
譲渡できる許認可:なし

昭和24年築、和洋折衷の二階建て。旅館として15〜16名ほどが宿泊でき、和室の客室のほかドミトリーもあります。団体での利用や、マッサージ・手作りカフェなど旅館以外での活用実績もあります。建物は書籍『せとうち建築』で10ページにわたって紹介されました。歩いて3分ほどのところには、黒田さんが手がけるミニシアター「郡中寿楽座」があります。

黒田さんが提案するのは、この家に暮らしながら無理なく宿を営む「邸宅+旅館」という使い方です。たとえば二階奥の和室二部屋を客室にし、表側のドミトリーは住まいとして使う。一階の和室はお客さまとの共用スペースにし、離れのような部屋も生活の場に充てる。そうすれば、二世帯・三世帯でも暮らせる広さを確保しながら、二部屋の小さな宿として旅館を続けることができると考えています。

黒田さん「無理な経営だとか、売り上げを立てること、利益を上げることが第一目的ではなくて、20年、30年、とにかく継続していって、この家の良さをちゃんと維持していくことが一番優先だと、僕は思っています」

古民家を新たに旅館にするには、今の建築基準法や旅館業法に合わせるための大きなハードルがあります。黒田さん自身も、旅館としての許可を守るために防火対策などの費用をかけてきました。民泊ではなく「旅館」という暖簾を守ってきたからこそ、次の方にもその名を活かしてほしいと願っています。

黒田さん「手を挙げてくれる人が数人おるならば、その中ではやっぱり名前なり、事業なり、ブランドなりを継承してくれる人を優先したいですね。玄関のところに蔦がかかってるじゃないですか。あれと名前のイメージが一致してていいなと。だから『蔦の玄関でつたやです』というふうに言うてもええかなとは思ってるんですけど」


譲り手の「おすすめポイント」

1 大正時代の様式を汲んだ昭和24年築の建物です。良い木材がふんだんに使われ、格天井、ドア、床、巾木、日本庭園まで細部に手がかけられています。宿泊費が高めでも、こうした部屋を好んで泊まられるお客さまがいます。

2 旅館業の許可をすでに取得しており、防火対策などの投資も済んでいます。古民家を新たに旅館にするのはハードルが高いため、許可を受け継げること自体が希少な価値になります。

3 十分な広さと奥行きがあり、二世帯・三世帯の住まいと旅館を兼ねることができます。家族で暮らしながら、自宅で副収入を得る働き方がしやすい環境です。


譲り手の「検討・懸念ポイント」

1 古い建物のため、日々の維持管理が欠かせません。建物の魅力と手間の両方を理解したうえで引き継いでいただく必要があります。

2 建物の本当の良さは、見学だけではわかりにくいものです。少なくとも一泊二泊は実際に滞在し、旅館業も体験したうえで判断していただきたいと考えています。

3 会社勤めとは異なる「自営業」としての覚悟や決断力が求められます。ご家族の理解と協力を得たうえで検討いただくことが大切です。


譲り手が考える「未来へ向けた可能性」

1 近くのミニシアター「郡中寿楽座」と連携し、全国から招いた旅芸人やアーティストの宿泊拠点、劇団の合宿所として活用できる可能性があります。宿と公演の場が近くにそろっていることは、招かれる側にとっても魅力になります。

2 周辺には食堂が少ないため、昼食の提供やカフェとしても営業できる可能性があります。

3 宿泊にとどまらず、地域のコミュニティスペースや合宿所など、人が集まる場としての展開が期待できます。


継ぎ手へのメッセージ

黒田さん「最低限は、ここの価値を認めてくれて、旅館として継承してもらうこと。それに二世代、三世代の民宿的な扱い方をしてくれたら、なお良し。芝居小屋とリンクできたら、なおなお良しです。でも、あまり出しゃばったら良くないと思うんですよ。賛同してもらえればの話で、ただ一緒にすればより良くなるんだろうという僕なりのイメージがあるだけなので。

こういう旅館業やりたい、いろんなお客さんと接したいという方は結構いらっしゃると思うんですよね。そういう意欲のある方にぜひ来てもらいたいです。難しいけど面白い商売だと、僕もやってみて思いますね」

事業者情報

商号・屋号つたや旅館
本店所在地愛媛県伊予市
許認可旅館業許可、飲食店営業許可
従業員数1名
選考ルートご応募→案件詳細の確認→カジュアル面談→現地面談

Q&A

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