豊かな自然で育つヤギとともに「あさぎりせいりゅう」の活動を引き継ぐ人を募集!

熊本県
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熊本県の南部、一級河川・球磨(くま)川が流れる球磨郡あさぎり町。堤防から川を望むと、真っ白いヤギたちが、川辺でのびのびと草を食べています。ここは、自然と人とヤギが触れ合う場所、ヤギミルクを使った乳製品の生産・加工・販売もしている「あさぎりせいりゅう」です。

「この川に惚れ込んだんですよ」そう語るのは、代表の白柿洋征(しらがきひろゆき)さん。あさぎり町に生まれ、かつては関東地方で営業の仕事をされていたそうですが、故郷へと戻り、ヤギと触れ合える場所を作りました。2022年4月でちょうど10年目を迎える今、白柿さんの想いと活動をまるごと引き継いでくれる人を探しています。

仕事を辞めて故郷へ。時代と景色の変化に驚く

代表の白柿洋征(しらがきひろゆき)さん

白柿さん「私が仕事をやめた頃、子ども同士のイジメや親による虐待、そんなニュースが昔に比べてとても増えていたんです。あさぎり町へと戻ってみると、球磨川の様子もだいぶ変わっていて、驚きました。私が子供の頃は、唇が紫色になるまで水遊びをしていましたが、今はそれも難しい。水はきれいでも、子どもが外で自由に、安心して遊べる環境がすっかり無くなってしまっていたんです。

時代が変わり、家庭で動物と接する機会もずいぶんと減りました。だからこそ昔は、教育の上で動物との触れ合いは大事だと考えて、学校ではみんなで動物を育て、可愛がっていました。しかし、そうした学校も最近では多くありません」

凄惨な事件が目立つ社会全体と、かつての豊かな景色が失われつつある故郷の姿に危機感を覚えた白柿さん。未来をつくっていく子どもの感性が育つ場所、それが作れるのは、体験したことのある自分たちの世代が最後だと思い、行政に掛け合いました。しかし、情操教育のような成果が見えづらく、評価も難しい事業はなかなか実現しませんでした。

白柿さんが有志とともに切り拓いたこの場所も、かつては奥に見える竹林だったそう

ゼロから始めた、ヤギと触れ合える場所

それならばと、白柿さん自身の財産と時間を使って始めたのが「山羊のいる球磨川」です。2012年にヤギ小屋を建て、鹿児島から8頭のヤギを連れてきました。それ以前には、ヤギの飼育を勉強するために宮崎まで通っていたこともあったそう。

白柿さん「ヤギさんたちはね、オヤジの声が分かるんです。私と妻が二人でずっと世話してきましたから、どの子も人懐っこいですよ」

白柿さんの呼び声一つで、川辺にいたヤギたちが一斉にやってくる

今は19頭いるヤギたちも、多いときは50頭ほどいたそう。昼間は球磨川沿いの広い草地で過ごし、食事と寝る時間になると小屋にきます。見学する際の入場料はなく、子どもも大人もみな、ヤギと自由に触れ合えるのが「山羊のいる球磨川」の魅力です。

とはいえ、ヤギたちには食事をあげて、病気や出産の際には獣医さんに見てもらう必要があり、年間を通してそれなりのお金が掛かります。球磨川沿いの草地は国の土地であり、商業的な利用ができないため、自宅に設備を整えてヤギミルクの生産・加工・販売を始めたのが2016年のことです。

本格販売を前にコロナと水害。支援を受けて少しずつ形に

球磨川沿いの草地は国の土地で、白柿さんがあさぎり町から委託を受けて維持・管理している

試行錯誤を経て、営業許可を取得し、本格的な販売を開始しようと考えていた矢先の2020年、新型コロナウイルス感染症が流行。7月には、球磨川が流れる地域一帯を記録的な水害が襲いました。小屋は胸のあたりまで水に浸かり、ヤギを連れて高台に逃げた白柿さんですが、残念ながら5頭が亡くなってしまいました。延べ50人以上のボランティアの方々の協力もあって、1年がかりで小屋を復旧し、荒れた川沿いも整備。なんとか乳製品の販売を再開するも、コロナ禍で売れ行きは伸びず、やむなく廃棄してしまうヤギミルクも多かったと言います。

2021年にはクラウドファンディングで冷凍設備の購入資金を募り、さらに国の持続化給付金の交付決定を受け、年間を通して販売できる体制を整えつつあります。

球磨川のすぐそばにあるヤギ小屋と土地は白柿さんが所有している

白柿さん「この場所を引き継ぎたいと言ってくれる人のために、数年を掛けて、乳製品の販売で売上を立てるにはどうすればいいかを考えてきました。ただ、あくまで私の望みは、子どもたちが自然や動物と触れ合い、豊かな感性を育んでくれることです。乳製品の販売は『山羊のいる球磨川』の運営資金をまかなうための手段で、儲けようとは考えていません。

子どもたちが『ヤギさん、可愛いね』『おじちゃん、また来るね』と言ってくれれば、私はそれだけで『やってて良かったな」と思えるんです」

ヤギと触れ合えるこの場所と活動を、まるごと引き継いでほしい

母ヤギと子ヤギが安心して過ごせるように、個室になっているヤギ小屋は珍しいそう

ヤギと触れ合える「山羊のいる球磨川」と、乳製品の生産・加工・販売を合わせた活動全体が「あさぎりせいりゅう」です。白柿さんは、この活動をまるごと引き継いでくれる人を探しています。引き継げるのはヤギと小屋、土地、乳製品の生産・加工設備と販路、そしてヤギの飼育に掛かるノウハウや取引先といった諸々全てです。

白柿さん「乳製品の販売は、運営資金がまかなえるくらいの売上で十分だと思っています。もし利益がでれば、そのうちの少しを私に分けてくれれば、それで満足です。私は今、77歳です。365日、ヤギさんたちのお世話をしていますが、80歳を過ぎた頃に後継者がいてくれて、月に一度、温泉にいけるくらいのお金と時間の余裕があれば嬉しいですね。もちろん、私が元気なうちは、ヤギさんのお世話も手伝いますよ」

ヤギの世話を手伝いに、地域の就労支援施設の方々が来てくれることもあるそう。訪れた子どもたちからはお礼も

小屋の裏側には、糞尿が分解されてできた立派な堆肥があり、地域の農家さんに渡して小屋に敷く稲わらをもらっているそう。そんな、ヤギたちが過ごす小屋は衛生管理が行き届き、嫌な匂いが全くありません。快適な環境だからこそ、ヤギたちもストレスなく育ち、触れ合う子どもたちも安心できる。そんな素敵な場所が、子どもたちの豊かな心を育みます。

「一番幸せなのは、私と妻です。ヤギさんたちが相手をしてくれますから」と嬉しそうに話す白柿さん。近々、20頭以上の子ヤギが生まれる予定だといいます。奥様と一緒に、大切に作り上げてきたこの場所と活動を引き継いでくれる方からのご連絡を、お待ちしています。

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