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葬儀屋として霧島連山の麓の街に根ざして50年。新たな歴史を繋ぐ後継者を募集
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宮崎県えびの市の中心部にある「有限会社えびの公善社」は、今年でちょうど創業50年を迎える葬祭場です。熊本県から鹿児島県、そして宮崎県とをつなぐ国道268号線沿いに位置し、その背後には雄大な霧島連山が広がっています。
事業を営むのは松井昇さん。ご自身の引退を考えるにあたり、地域にとって欠かせない存在である葬祭場をなくしたくないとの思いから、事業を引き継いでくださる後継者を募集しています。
地元の葬儀屋さんとして頼られる存在
昭和46年に松井さんのお父様が仲間と創業した「有限会社えびの公善社」。葬祭業を営むとともに、会館に隣接する建物では四十九日の返礼品を中心とした記念品の販売も行っています。2代目である松井さんは代表取締役として事業経営に携わりながら、現場でも奔走する日々です。
松井さん「私は19歳のときから父親と一緒に働くようになりました。今年で父が亡くなって6年経ちますが、10年ほど前まで現役でなんだかんだと事業に関わっていましたね。
当時は今のように斎場で葬儀をするのではなく、自宅葬が当たり前の時代です。車に花を積んで配達して祭壇を作ったり、荷物をあちこちに運んでは撤収したり、24時間365日毎日大変でした。現在は自宅葬はほとんどなくなり、そのように走り回ることはなくなりましたが、あの頃は若かったからあんな無茶ができたんでしょうね」
お父様と二人三脚で事業を拡大してきた松井さん。えびの市の青年会議所の立ち上げにも関わるなど、地元の発展にも力を尽くしてきました。苦労も多くありましたが、やがて息子さんも一緒に働くようになり、祖父・父・息子の3代で事業を切り盛りするようになります。
松井さん「大学で勉強してきた息子は、まだ健在で会長だった私の父について経営のいろはを学んでいました。私もそのうち息子に引き継がせるつもりでいたんです」
しかし、残念なことに松井さんの夢は叶わぬものとなってしまいます。
息子さんの死を乗り越え、夫婦で走り続けた
松井さん「突然死でした。脳の血管が切れましてね。当時息子は38歳、10数年前のことでした」
その頃、松井さんは経営上の財務管理などは息子さんに任せ、自身は現場での仕事がメインだったと話します。
松井さん「私は銭勘定は全くの素人だったので、本当に難儀しました。それから一生懸命勉強しましたね。妻の協力もあって、どうにか乗り越えてきました。地元の方にも支えられ、ここまでやってこれたと思っています」
息子さん亡き後、夫婦で力を合わせて走り続けてきましたが、ここ数年、無理が効かなくなってきたと感じてきました。
松井さん「70歳を前にして体力や気力が落ち込むようになり、先のことを考え始めました。雇用している社員もおりますし、50年の長きにわたって培ってきた地盤もあることから、事業を畳むのではなく承継できる人を探すことにしたんです」
お客様からの「ありがとう」が何よりの原動力
葬祭業は、人生の旅立ちの瞬間に立ち会う特殊な仕事であり、決して楽なものではないと松井さんは話します。
松井さん「家族が亡くなって悲しみに暮れている遺族を相手に仕事をするわけですから、やはり大変です。そんな状況の中で『どういった祭壇にしますか?』などと聞かなければならず、遺族の方からは決して心良く思われないこともあります。
特にお子さんや若い方が亡くなった場合は、遺族も気が動転していたりパニックを起こしていたりする場合も少なくありません。しかし、それでも葬儀を執り行い、火葬場まで送り届けるのが我々の仕事ですからね」
一方で、遺族であるお客様の感謝の気持ちに救われて、これまで頑張ってこれたと感じています。
松井さん「『おたくにやっていただいて本当に助かりました』と言ってもらえるだけで、この仕事をやっていてよかったと感じます。お客様から感謝していただくことで、また頑張れそうだと毎回思えますよ」
また、仕事をする上で、松井さんが大事にしているのが社員の存在です。事業承継を考えたのも、大切な社員の働き先をなくしたくないという思いが少なからずありました。
松井さん「社員あっての企業ですから。私がここまで頑張ってきたのは社員が『社長のためなら』と着いてきてくれるからだと思います。社員はこの会社の一番の取り柄であり、宝ですね」
地元の葬儀屋として、お客様第一で続けてほしい
承継後は、これまでと変わらず葬祭業を中心として事業を続けていってほしいと考えています。
松井さん「葬祭会館などの建物はこのまま利用できます。取引先とは長い付き合いもありますし、変わらず取引を続けていけると思います。屋号については、この名前が地元では通っていますし、そのままの方が事業をやりやすいとは思いますが、変えたい場合は無理強いはしません。
特別な資格や知識は不要ですが、もし葬祭場で働いた経験がおありでしたら、『葬祭ディレクター』の資格があるといいですね。ご夫婦で承継していただいても良いと思います。
私自身は承継後1〜2年ほどは相談役のような形で関わり、方々への挨拶回りなどもしたいと考えています。ただ、経営には口は出しません。新しい方には新しい方のやり方があるでしょうからね」
また、承継者の方には、新たな風を吹き込んでほしいとも松井さんは考えています。
松井さん「葬祭の需要は常にあるため、売り上げは比較的安定しています。しかし、家族葬の増加やコロナ禍など社会情勢の影響を受け、このまま何の手も打たずにいると先細りとなりかねません。
『新しいアイデアを』とも思いますが、あくまで葬祭業なので、まずはお客様のご要望を満たすことを第一に考えた上で、新たな事業のアイデアを見つけてもらえたらうれしいですね。
また、えびの市は鹿児島や熊本、福岡へのアクセスもよく、高い利便性を誇ります。風光明媚で豊かな自然に恵まれ、宮崎県内唯一の温泉郷である京町温泉もあり、アウトドアなどが好きな方にとっては魅力的な街だと思いますよ」
半世紀にわたって地域に根ざし、数多くの人々の旅立ちを見送ってきたえびの公善社。地元の葬儀屋として、事業を引き継いでみませんか?
事業者情報
商号 | 有限会社えびの公善社 |
所在地 | 宮崎県えびの市大字大明司486-1 |
代表者 | 松井昇 |
創業 | 1971年11月1日 |
業種 | 葬儀業 |
応募条件 | コミュニケーションが好きな方 |
注意・禁止事項
事業者さまに直接ご連絡をおこないご迷惑をかける事案が多発しております。
利用規約にて直接のご連絡はご遠慮頂いております。
Q&A
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