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廃業後に残された豊かな湧き水と土地を引き継ぎ、事業をリノベーションする後継者を募集!
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目次 :
数百万本の松が広がる「くにの松原」や国の史跡にも指定されている「横瀬古墳」などを擁する、自然豊かな町・鹿児島県大崎町。
この町に、1968年創業の鯉料理の名店「高井田養魚場」があります。1979年に牧之瀬幸夫さんがお父様からお店を引き継ぎ、鯉の養魚場を併設する専門店として人気を集めてきました。
しかしコロナウイルスの感染拡大と豪雨の影響を受けて、2020年10月に惜しまれながらも廃業。現在、この場所に残された土地や湧き水を引き継ぎ、継続して活用してくれる後継者を募集しています。
農作業の疲れを取る薬膳料理の意味合いもあった鯉料理
高井田養魚場・2代目の牧之瀬幸夫さん
高井田養魚所のメインメニューは鯉とニジマス。鮮魚店で仕入れた3キロ以内の成魚を綺麗な湧水でさらして養殖しています。臭みのない鯉料理が人気で、鯉のあらいや鯉こく、鯉のあんかけなどが人気です。
牧之瀬さん「忙しい時期はすごかったですね。昼夜それぞれ150人ずつ入って目が回るような忙しさでした。もともとこの地域では鯉料理は薬膳料理の意味合いもあって、農作業の疲れを取るためによく食べられていたそうです。お母さんが赤ちゃんを産んだときに鯉を食べる習慣もあったとか。農家の人たちが田植えや稲刈りが済んだ後にみんなで会食をしたり、集落で打ち上げで来たりとかしていました。
鯉料理がおいしいからってことで、福岡や佐賀からわざわざ来てもらうこともありました。本来なら高級料亭で出てくる鯉料理を、うちは大衆向けの安い値段で提供していましたのもお客さんにウケました。料理の作り方にも特徴があって。鯉のあらいにつける秘伝のタレや、鯉のコリコリ感を最大限味わえる湯引きのやり方で調理していたので、『鯉料理は食べたことあるけど、この味は食べたことない』と感動してくれるお客さんもいましたね。
52年前からあるので、親子何代に渡って来てくれるお客さんもいました。あとは小さい頃に食べた記憶があって、都会に出ても帰ってきたらウチの鯉料理を食べたいと言ってもらえたのはとても印象に残っています」
大崎町を離れても忘れられない。地元のお客さんに愛されてきた味
地元のみならず多くの方々に愛されてきた「高井田養魚場」。状況が一変したのは、2020年7月6日に起きた大豪雨でした。
牧之瀬さん「大雨で崖が崩れて堤防も全てやられてしまいました。この50年で初めてのことでした。ダブルでコロナ禍の波がきて、宴会や打ち上げも減ってしまい行政から人数制限の要請などもあって。これからもやっていくことはできたけど、ちょううどタイミング的に70歳になったものですから、年齢的な面からも今かなと思いました。
お客さんに伝えたときは、やめないでという声はやはりありました。今でも秘伝のタレを作ってくれないかって人はいるんですけど、もう閉じてしまったのでね」
後継者には、豊富な湧き水や建物を引き継ぐ予定
廃業前に使われていた設備や器材はもともとリースで利用していたものであるため、今は撤去されています。引き継ぎを希望する方には土地や建物を引き継ぐ予定です。敷地の中にはいけすや池もあります。
牧之瀬さん「うちのいけすはきれいな水が自然に下から湧いてくるので、ノリが生えることもないです。湧き水は様々な形で使えると思います。管理や技術的なことは必要なく、放置していたら緑になるようなこともありません。向こうの池は閉店後泥がたまっているけど、表面を取れば綺麗ですし水自体は綺麗なんですよ。
一般的な池はここまで水質が良くなく維持費がかかってしまうので、コストの面ではすごくよいと思います。水量も豊富なので、食器を洗う際にも使ったりもしていました。ポンプで組み上げるだけなので電気代もかからないし、金銭面のメリットはあると思います」
町内では高井田養魚場のことを知らない人は居ないほど知名度があるため、新しい取り組みを始める際は地域のサポートも期待できるそうです。
移住定住の不安も解消!地域おこし協力隊制度を活用した「大崎町地域おこし後継者制度」を創設!
今回の承継は地域おこし協力隊として応募することも可能です。大崎町役場の企画調整課企画政策係長 新馬場茂さん(協力隊担当)、同じく企画調整課主幹 竹原静史さん(事業承継担当)を始めとした、大崎町のサポートが受けられます。
「実際に大崎町で事業承継となった場合には、住居、収入、地域性など様々な課題もあると思います。後継者候補の方に地域おこし協力隊員として、大崎町の移住・定住支援や地域活性化に向けた企画立案業務等の活動を行っていただくことで、事業を引き継ぐ「大崎町」という地域を、より深く知る機会が得られます。
また協力隊員となる後継者候補の方は、地域活動に従事することにより協力隊の給与を得ることができ、事業承継の準備中や事業承継直後の収入の不安を一定程度解消することにもつながると思っております」
鯉料理に限らず、情熱がある人に引き継いでほしい
最後に牧之瀬さんに、引き継ぐ人へのメッセージを伺いました。
牧之瀬さん「情熱というか『何かやってみたい』という気持ちがある人がいいですね。利用価値があるなと思う人であれば、引き継ぎ後の業種を鯉料理に限らず引き継いでほしいです。例えば水が豊富にあるわけですから、農業を営む方が引き継いで野菜を収穫した後に洗ったり、加工したりと活用できると思います。いろいろな使用方法があると思うので、全部いいと思います」
かつてはここでしか味わえない鯉料理が人気を集めた高井田養魚場。湧き水が豊富な土地と建物、牧之瀬さんの想いを引き継いで、事業をリノベーションしませんか?
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