処方せん薬局がなくなって困っている地域住民を救いたい。 新潟県上越市で「ナンコー薬局」を引き継ぐ後継者を募集

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処方せん薬局がなくなって困っている地域住民を救いたい。  新潟県上越市で「ナンコー薬局」を引き継ぐ後継者を募集

新潟県南部に位置する上越市にある高田城址公園は「日本三大夜桜名所」のひとつとして知られます。また、豪雪地としても知られ、民家の庇をせり出させてアーケードのようにして歩道にした「雁木」の風情ある町並みも有名です。


高田城址公園から南西に2キロほどの南高田地区に「ナンコー薬局」があります。上越市南部地区で最も大きな医療機関「上越地域医療センター病院」は歩いて5分ほどです。


経営者の横田義昌さんは地元の県立高田高校を卒業後東京薬科大に進学、卒業後は製薬会社に8年勤務した後に、1974(昭和49)年に「ナンコー薬局」を開業しました。大規模のドラッグストアが出始めた頃であり、実質的に国内で医薬分業がスタートした年でもありました。

横田さん「当時はまだ調剤薬局も少ないことから院内薬局が中心の時代。市販薬の安売り合戦になっては、大型店には太刀打ちできないと思い、価格競争に巻き込まれることを避けようと、会社員時代に勉強していた漢方薬のことをさらに勉強して漢方薬を前面に打ち出した店にしました」

「地域の薬箱」の役割を果たしてきたが…


「のどが痛い」「ぜんそくで困っている」というお客さんから相談を受けると、それにあった漢方薬を処方しました。「漢方薬は体質改善をするためのものです。お医者さんの西洋医学と車の両輪」という考えのもと、地域の人たちに親しまれてきました。

しかし、地方都市にも医薬分業の波は押し寄せていました。区画整理事業で「ナンコー薬局」が現在地に移転した20年ほど前、「処方せん調剤」も始めました。

しかし「すぐに荒波が押し寄せてきた」と横田さん。オリジナルの「ブランド薬」から効果は同じで価格の安いジェネリック薬品を国が、医療費抑制のために調剤に採用するように変更してきたのです。それまでは「ブランド薬品」だけを処方していましたが、ジェネリック薬も置かなくてはいけない状態になりました。


横田さん「胃薬を例に挙げれば、ブランド薬とジェネリック薬を置かなければいけない。それだけでも保管場所がこれまでの倍必要になりました」

また、当時はジェネリックでも医師が指定したものでなければならず、数社のものを用意しておかなければいけませんでした。

また。パソコンもまだ普及していなかった頃なので、電卓でブランドとジェネリックとで違う保険点数を計算していたそうで、ジェネリック移行への過渡期は大変だったと言います。それでもそのころは病院近くという立地の良さもあり、横田さんの薬局は年間でOPCなども合わせて6~7千万円の売り上げがあり、従業員も雇っていたそうです。

処方せん薬局を再開して、地域の役に立ちたい

そうした苦労もたたり横田さんは体調を崩してしまいます。年齢も70代になり、無理も聞かなくなってきたこともあり、5、6年前に処方せんの扱いをやめました。


しかし、皮肉なことに横田さんが処方せんの取り扱いをやめて数年のうちに、近所に数件あった処方せん薬局が次々に店を閉じました。上越地域医療センター病院の処方せんを持った患者さんたちが横田さんの薬局に来るようになりました。同センター近くに処方せん薬局は一軒しかなく、常に満員で長時間待つのが必至だそうです。

横田さん「それなのに薬を調剤できないこと、そうした人たちのがっくりした顔を見るのは、申し訳なくつらいことでした。処方せん薬局を再開して、そうした人たちの役に立ちたいと思いました」


そうして、「せっかく来てくれる患者さんたちに申し訳ない」という横田さんの思いも事業を継いでくれる人を探す思いにつながりました。

処方せん薬局を復活し「かかりつけ薬局」も

加えて国の推進する「かかりつけ薬局」制度もスタートしておりました。複数の医療機関を受診している場合、近隣の薬局で薬を処方してもらうことになります。


複数の薬局を使うことになるため飲み合わせの良くない薬も出てしまう可能性があります。もちろん現在定着した「お薬手帳」でもある程度のことはできるけれど「患者さんの顔を見て話をすれば、より一層地域の薬局としての役割を担える」と横田さんは考えています。


かつて苦労させられたジェネリック薬品の点数計算もパソコンでできるようになったうえに、制度も変わり医師の指定した薬でなくても同様の効能があれば他社のものでも薬剤師の判断で変更できるようになりました。

立地は抜群!建物も新しく、漢方薬についての勉強も支援

薬局は越後ときめき鉄道の「南高田駅」から徒歩で2分ほど、その南高田駅の隣駅が北陸新幹線「上越妙高駅」です。


さらには上信越自動車道「上越高田IC」からも車で5分という好立地です。しかも周囲の町内には4000~5000人の住民がいるそうで「かかりつけ薬局になれば、かなりの数の患者さんが見込める」と横田さん。

事業を継いでくれる人に譲る建物は、築20年弱の鉄筋コンクリート2階建てで1階部分は店舗ですが、2階は従業員がいたころの休憩室や会議室などで30坪あります


改装して細かく区切ったり、風呂を作ったりすれば住居一体型になります。

横田さん「事業を継いでくれる方で、『漢方薬の勉強をしたい』人なら勉強のお手伝いをすることは十分に可能です」

地域の大切な機能を残し、地域に愛される薬局を目指しませんか?


事業者情報

商号 ナンコー薬局
所在地 新潟県上越市南本町3-14-16
代表者 横田義昌
業種 薬局
募集形態 事業譲渡
選考フロー ヒアリングシート記入→relayスタッフと面談 or 現地面談→合意
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