岡山県総社市にある認可外保育園「一般社団法人フラワーキッズ」の経営を担う後継者を募集！

理想の保育を追求した認可外保育園

岡山県総社市（そうじゃし）にある「一般社団法人フラワーキッズ」は、一時預かり事業と学童保育事業も展開している認可外保育園です。

「自分の気持ちを思いっきり表現できるように育む」を保育理念に掲げ、代表の平田範子（ひらた のりこ）さんが、2022年4月に開園しました。

保育園の定員は12名。生後6ヶ月から就学前の子どもたちをアットホームな環境で保育しています。子どもたちが園内の畑に種を蒔いてできた野菜を収穫して一緒に料理をするなど、食育にも力を入れているのが特徴です。

「一般社団法人フラワーキッズ」を立ち上げる前に働いていた保育園で「保育現場は本当に子育て世代の手助けができているのだろうか？」という疑問を持っていたと話す平田さん。同じ志を持つ仲間と、自分たちの理想とする保育園を作るため、同園を立ち上げました。

経営者の紹介

保育の短大を卒業した平田さんのキャリアは保育士一筋。自身の結婚や出産を機に保育の現場を離れた時期もありますが、「やっぱり保育がやりたかった」と話します。

平田さん「子育てに追われていても『やっぱり保育をやりたい』という思いに変化はありませんでしたね。ただ保育の現場は大好きですが、あるとき『本当に子どもたちや親御さんのためになれているのだろうか』と葛藤するようになりました。忙しさもあり、流れ作業のようになっている気がしたんです」

保育現場への葛藤を抱いた平田さんは、同じ考えを持つ仲間と一般社団法人フラワーキッズを開園。規模が小さいからこそ、一人ひとりと向き合い、柔軟な保育ができていると言います。

平田さん「当園では、子どもが『今はこれをやりたくない』と言ったことに対して、無理矢理時間を割くことはありません。ある程度の生活リズムを整えることは前提ですが、子どもの意志を尊重して柔軟に対応することを心がけています」

また、平田さんは子どもたちだけでなく、保護者に対しても強い想いを持っています。

平田さん「認可制の保育園ですと、どうしてもお仕事をされている方のお子様が優先されます。でも、私も子育てをしていたからわかるのですが、仕事をしていようがしていまいが、親はそれぞれに悩みを抱えているもの。親御さんがしんどかったら、支えたいという想いがあります。

本来、子育ては社会全体で支えなければいけないものですが、まだまだ基盤は作られている途中。私たちは先生というより、第二の頼れる親のような存在になりたいとの想いで運営を続けてきました。小さな園ですが、困っている親御さんと子どもたちを支えたいんです」

後継者を募集する理由と後継者への想い

これまで経営者としての経験がなかった平田さんは、理想の保育園作りに奔走してきましたが、現実とのギャップは大きなものだったといいます。

平田さん「一番の苦労は資金面ですね。認可外は縛りが少なく、大きな組織ではできないことがやりやすい反面、国や自治体からの補助が潤沢ではありません。もちろん、それを覚悟して立ち上げましたが、正直続けることだけで精一杯の状況です。現実を考えて、私と仲間は現場で子どもたちと接して、経営面を別の方にお願いする形を選ぶことにしました」

現在、園には0歳から4歳児が通っており、定員の12名が埋まっている状況です。

平田さん「正直、まだまだやりたいことができている状況ではありません。しかし、庭園で野菜を育ててそれを給食で食べようといった食育に賛同してくださる調理師さんとの出会いなどもあり、創意工夫しながら、理想の環境を作ろうと努力をしてきました。

どうしても、ご家庭でできることは限られていて、子どもの希望を叶えてあげたいけど難しい…という場面も出てくるものです。それを保育園で体験させてあげたいと思っていますし、それを出来るのが保育園の良いところなのではないかと考えています」

引き継ぎの条件と要件

今回は「一般社団法人フラワーキッズ」を引き継ぎ、経営を担う後継者を募集しています。現在働いている従業員の継続雇用と、継続して園の利用を望む子どもたちの受け入れが希望条件です。

平田さん「自身の生活のため、ここを辞めて別の保育園に就職をしたメンバーもいます。理想通りにはいかなかったですが、彼らの想いや、今いるメンバーの理念、やってきたことに賛同してくださる方にここを引き継いでいただけたらとても嬉しいと思っています。保育経験のない方でも問題ありません」

あとを継ぐメリットと課題点

その反面、行政からの補助金などを受けるハードルが高いため、保育環境を維持していくための資金繰りが課題点です。

平田さんたちの熱い想いを引き継ぎ、日本の保育業界を良いものにする。そんな活動をしてみませんか？

岡山県総社市ってこんなところ

芸能界・スポーツ界で活躍する著名人が多く、「今、勢いがある」と話題の岡山県。総社市は、岡山県の中で人口が最も増加している地域です。

「程よく都会で、程よく田舎」といった市の掲げるキャッチフレーズのとおり、豊かで暮らしやすい自然環境、1年を通して温暖な気候が魅力的な一方、3路線7駅の交通網、空港まで車で30分という好アクセスと、都市機能をあわせ持った町として人気を集めています。

U I Jターン促進にも力を入れ、移住サポートやお試し住宅制度、空き家/新築住居購入による助成・サポートも充実。

現在は「子育て王国そうじゃ」を掲げる子育て施策も着々と進んでおり、市の独自政策で市民に寄り添う仕組みが整っています。

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