大阪府高石市の高齢者向け宅食サービス「ライフデリ泉大津・高石店」を引き継ぐ人を募集！

高石市と業務提携もしている高齢者向け宅食サービス　

大阪府高石市の住宅街にある高齢者向けの宅食サービス「ライフデリ泉大津・高石店」は、東京に本社がある株式会社グランフーズのライフデリ事業のFC店です。健康的なお弁当を高齢者や糖尿・腎臓病、透析治療中の方に宅配・配達しています。同店の配達エリアは、泉大津市と高石市です。

本社から届けられる完全調理済みの食材を湯煎などで解凍し、弁当箱に盛り付けて配達するシステムなので、調理経験や専門的な資格は必要ありません。継続利用のお客さんが中心で、継続的に収益を蓄積できるビジネスです。

経営者の紹介

若いときはやんちゃをしていたと話すオーナーの里村智昭さんは、「頭を冷やさなあかん、人の役に立つことをしよう」と、一念発起し、介護の世界に飛び込みました。最初は戸惑うこともあったそうですが、高齢者と接するうちに介護の仕事に魅力を感じたと言います。

里村さん「介護の仕事が終わった後は、今日一日よくやったという達成感みたいなものがありました」

介護福祉士として、デイサービスの事業所で10年間働いた里村さんですが、もともと独立志向が強かったこともあり、1年半前にFC店「ライフデリ泉大津・高石店」をスタートさせました。

最初は経験を活かしてデイサービスの会社を立ち上げようと考えたそうですが、資金をそれほどかけずにスタートできるライフデリのFC店を選びました。決め手となったのは、本人の裁量で自由にできること、提供している食材がおいしかったことだと言います。また、高齢者の安否確認に力を入れていることも決め手となりました。

里村さんは、ただお弁当を宅配するだけでなく高齢者の方々とのコミュニケーションも大切にしています。

里村さん「お弁当を渡すだけじゃなくて、必ず体温計を持っていき、お客様の熱を測っています。『36.5度でお元気そうでした』とメールをすれば、ご家族に連絡がいくシステムになっているんです。せっかく直接お会いしているので、少しお話相手になったり、困っていることがないかを確認するようにしています」

薬の袋を開けにくそうにされている方のお手伝いをすることもあるのだとか。困っている人を見ると放っておけないそうで、介護や高齢の方に携わる仕事は天職と思っているそうです。

里村さん「ありがたいことに、開業半年で損益分岐点を超えました。何度も市役所に足を運び、高石市と業務提携を結んだことで、市からケアマネージャーを通じての紹介が増えたことが大きな要因ですね。

昼のお弁当の準備は朝5時からスタートします。本社から届けられた食材を湯煎し、ご飯を炊き、お弁当に詰める作業です。配達先は一日に約90食で、8時から11時ごろまでに2人で手分けをして配達しています。同様に夜のお弁当は、17時までに届けるように準備し、配達をします」

お客さんの6割から7割が、お弁当を毎日注文してくださる方だといいます。里村さんは主に配達を担当しており、一日の配達が終わったあとは、注文のチェックや数字の管理をしています。

後継者を募集する理由と後継者への思い　　

今回、里村さんが後継者募集を決意したのは、体調面の不安と1年半の経営を通して感じたことがあったからです。

里村さん「経営は順調で、お客様の数も安定しています。新規のお客様もたくさんご紹介いただいています。ただ、1年半経営をしてみて、自分は営業は得意だけど経営は向いていないことに気がついたんです」

パートの方や従業員に厳しく言えない性分なんだとか。1年半の経験を通して「向き不向きがわかっただけでも勉強になりました」と話します。

後継者には、里村さんの高齢者への思いを引き継いでくれる人、やる気がある人を希望しています。加えて、業務提携を結んでいる市役所との関係を大切にし、利用者とのコミュニケーションも大事にしてほしいと希望されています。

引継ぎの条件と要件　

引継ぎの対象は、賃貸物件である店舗や店内の調理器材一式、冷蔵庫、バイクや車、パソコンやプリンターなどです。すべて里村さんが購入したもので、リース契約のものはありません。

里村さん「ほぼ全部、引継ぎます。配達用のバイクが2台と車が1台あるので、どれか1台だけ引き取らせて頂ければ、あとは全てお譲りします」

また、現在いる7名の従業員については、継続を希望する方がいたときは可能な限り雇って欲しいとのこと。そのほか、FCの契約の引継ぎや取引先などの紹介は、里村さんが責任をもって引き継いでくださるといいます。

あとを継ぐメリットと課題点　　

里村さん「継続利用のお客さんが中心で、新規のご紹介も毎週のようにあるので、仕事に困ることはないと思います。事業を継続するのに必要なものはすべて引継ぎますし、すぐにスタートできるのは大きなメリットだと思います」

また地域の特性上、渋滞が少なく、スムーズに配達ができる点も魅力だといいます。

一方で里村さんは、配達と注文管理の双方を行っていたため、忙しくなりすぎてしまい、自身の時間を確保できなくなってしまったという課題点があります。

里村さん「やっぱり配達は多くの時間を要しますから、配達を担当するよりも調理担当として店内にいたほうが、そのほかの業務をスムーズに進めることができると思います」

また、里村さんは忙しくて営業に行く暇がなかったそうですが、営業に行けば顧客増加も見込めるのだとか。

すでに整った環境と顧客を引き継ぎ、高齢者の方やご病気で食事制限のある方に喜ばれる事業にチャレンジしてみませんか？

大阪府高石市ってこんなところ

高石市は大阪の南部に位置し、市の西側の臨海部は大阪湾に面しており古くから農業や漁業が盛んな地域として知られます。

大阪中心部までは約20分、関西国際空港まで約30分でアクセスできる利便性の高さから、ベッドタウンとしても人気です。高石市と堺市をまたいで海沿いに広がる浜寺公園は、「名松100選」にも選ばれている美しい松林を誇る公園です。

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